国試

[6年生向け]第116回医師国試【体験記】夏から始める早めの公衆衛生対策

今回は公衆衛生対策の国試体験記をお届けします.

かつては公衆衛生対策を秋から始める人が多かったのですが,近年は卒業試験対策などのために夏から始める人も多くなっています.

そこで,昨年に7月から公衆衛生対策を始めた先輩の体験記を紹介します!


公衆衛生を得点源に!
(昭和大学 T.Sさん)


最初はみんな知識0からスタート

国試対策をする際にかなりのウェイトを占めるのが公衆衛生です.

しかし,ほとんどの受験生はいざ国試対策を始める時に,公衆衛生の知識は皆無に近い状態になっていることでしょう.

そんな訳で,やらなければいけないことはわかっているんだけれど何から始めたらいいか分からない,という悩みをもつ受験生のために,公衆衛生勉強法の一例をお示しできたらと思います.

私の公衆衛生年間スケジュール

夏(7〜8月):公衆衛生の勉強スタート!〜直近の国試5年分を解く〜

これは国試対策というより,マッチング試験・学科試験対策の一環として行ったものです.

一つ一つの選択肢に関する知識『公衆衛生がみえる』で確認しながら解いていました.

時間はかかりましたが,1周しただけでも夏MEC模試の公衆衛生は7~8割解けるようになっていました.

秋(9〜11月):公衆衛生の問題集を解く〜計算問題をじっくりと〜

私はTECOMの問題集を使っていましたが,多くの人は『QB公衆衛生』を使っていたと思います.

問題集には計算問題が多く収録されており,計算練習にはもってこいです.

ここではただ解くだけではなく,計算式の意味や考え方を理解するように努めることが大事です.

冬:講義動画で知識の確認+模試で力試し

12月になってTECOMの講義動画を見始めました.

問題を一通り解けるようになった後に見始めたので,基本的な知識の確認に加えて抜けている知識の補完もできました.

また,冬MEC模試とTECOM模試は近年のTOPICSを扱った問題もあったため,受けてよかったです.

国試直前期:ひたすら問題演習

国試まで1週間を切った直前期に伸び代があるのは公衆衛生だろうと考え,ラスト1週間は再び過去問5年分を解いていました.

過去問5年分は何周もしよう

これは公衆衛生の先生の受け売りですが,本当にその通りであったと思います.

個人的見解ですが,公衆衛生の問題は大きく分けて「基本的な知識を問う問題」と「近年のトレンドについて問う問題」があると感じます.

前者は過去問5年分を解けばほとんどの範囲を網羅することができ,模試でも十分に解けました.

後者は統計データの問題や世間で注目を浴びているテーマに関する問題などであり,公衆衛生は他の科目よりも「流行り」を意識した出題の割合が高いと感じます.

古い問題を多く解いてもこの「流行り」が何なのか把握することができませんし,統計データについては順位が入れ替わることもざらにあるため,古い問題を解く意義は乏しいです.

色んな問題に手を出すよりも,過去問5年分を何回も解くほうがずっと重要であると思います.

計算問題は捨てずに得点源にしよう

計算問題は時間がかかるし面倒臭いので,捨てて本番に臨む人もいるようです.

確かに最初の取り掛かりは大変ですが,一度理解してしまえば確実に得点に結びつく分野でもあります.

私は面倒臭いのを我慢し,紙に何回も書いて練習することで解法を定着させました.

一人では理解できないという場合はわかっている人に聞くのが早いです.

予備校の先生でも人によって教え方は様々なので,自分に合ったやり方を模索しましょう.

最後に

公衆衛生の知識は一度覚えても1ヵ月もすればすぐに忘れてしまいます.

だから大切なのは本番までに「忘れる→覚える」のサイクルを何回も繰り返すことです.

そして,インプットよりもアウトプットの重要性が高い科目であるとも感じます.

後輩の皆さんも挫けずに,何回も問題を解いて公衆衛生を得点源にしてくださいね.


いかがだったでしょうか.

時期ごとの勉強法や計算問題の対策など,とても参考になるかと思います.

この体験記を参考に,皆さんもご自身に合った対策法を考えてみてください.

(編集T.F)

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