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国試

医師国家試験対策その6:公衆衛生対策

 

●ざっくり言うと…

 

・国試出題数1位は公衆衛生!国試の10%以上を占める最重要科目


・8割以上の受験生が使用する『QB公衆衛生』は絶対に解いておく


・QBに『レビューブック公衆衛生』を加えて確実に合格レベルへ

 


 

 

 

国試で最も多く出題される科目=公衆衛生

 

国試において最も出題される科目は何でしょう?

それは公衆衛生です.

循環器や神経など,いかにも多く出題されそうなメジャー科目群を抑えて毎年,不動の1位

年によって多少の変動はありますが,循環器や神経が毎年30問くらい出題されているのに対し,公衆衛生は60問前後と約2倍も出題されています.

112回では57問出題され,国試400問のうち実に14.25%を占めました(次の項目を含め,小社基準によるカウント).

国試で最も重要な科目は公衆衛生,といっても過言ではありません.

 

 

一般問題だけでなく必修問題・臨床問題にも注意

 

公衆衛生は科目の性質上,一般問題での出題が多いのですが,必修問題・臨床問題でも出題されます

回によって多少ばらつきはありますが,公衆衛生の必修問題は出題数にして10~20問,点数にして15~30点となっており,必修の点数の10~20%を占めています.

112回では,20問が出題され合計30点,必修の点数の15を占めました.

合格ラインが80%の必修問題においても,公衆衛生の重要性は変わりません

 

また,必修問題の中でも特に「必修の臨床問題」には注意が必要です.

112回から,必修問題ではない臨床問題は一般問題と同様に1問1点で採点されるようになりますが,必修の臨床問題は111回までと同様に1問3点で採点,つまり1問で必修の点数の1.5%を占めます.

他科目と比べ多くはないですが,「毎年出題されている」ことは覚えておきましょう.

 

なお,「公衆衛生の臨床問題」というとイメージがわかないかもしれませんが,「高齢者の症例において適切な介護保険のサービスを選ぶ」「労働者に対する産業医の適切な対応を選ぶ」などといった問題が出題されています.

 

 

過去問演習+講義講義が対策のスタンダード

 

公衆衛生の重要性がはっきりしたところで,実際の対策法を見ていきましょう.

最近の受験生に話を聞くと,問題集での過去問演習と予備校の講義動画を組み合わせる,というのが多数派です.

 

どの大学でも公衆衛生は低学年時に学ぶため,内容を忘れてしまっている人が多いようです.

加えて,公衆衛生は苦手,あるいは気が進まないという人も多いため,取っつきやすい講義動画は,公衆衛生対策においても半数以上の受験生に利用されています*.

*112回医師国家試験採点サービスアンケートより(有効回答数3,234人)

 

公衆衛生の講義動画は複数の予備校が配信していますが,メディックメディアの講義動画サービス「mediLink動画」でも,人気講師・Dr.盛永による「Dr.盛永の公衆衛生2018」を配信しています.

 

mediLink会員であれば,最初の3コマは無料で視聴可能です.

卒業試験や総合試験など,他試験の対策にもぜひ活用してください.

 

公衆衛生は基本的に暗記科目であるため,秋頃から始め短期集中で完成させる人が多いのですが(後述),範囲が広いため,他試験の対策も兼ねて早めに手をつけておくと,国試対策全体にぐっと余裕が生まれます.

 

 

『QB公衆衛生』は絶対にはずせない

 

公衆衛生は基本的に定番問題が多いため,講義動画を利用しなくても,過去問演習をしっかり行えば十分に合格点をとることができます.

逆に言えば,講義動画を利用する場合でもしない場合でも,過去問題集は必須なのです.

その過去問題集の中で,8割を超える受験生が使っている*のが,『クエスチョン・バンク vol.6 公衆衛生』(以下『QB公衆衛生』).

国試は高得点を狙うのではなく,みんなが得点できる問題を確実に得点するのが重要な試験です.

そのため,みんなが解いている過去問題集を解けるようにすることが,何よりも大事です.

*112回医師国家試験採点サービスアンケートより(有効回答数3,234人)

 

なぜ『QB公衆衛生』は多くの受験生に支持されているのでしょうか?

 

それは正解選択肢が正しい理由だけでなく,不正解選択肢についてもなぜ正しくないのか,逆にその選択肢が正解となるのはどういう場合か,までしっかり解説しているからです.

国試では,過去の類問で不正解だった選択肢が正解になる,というケースが多いため,不正解選択肢の意義までしっかりおさえておくことが,得点力アップにつながるのです.

 

では,『QB公衆衛生』はいつ頃から使い始めるのがよいのでしょうか.メディックメディアにご協力いただいた書籍モニターの方へのアンケート結果を見てみましょう.

 

「10~12月に使い始め,2周以上する」人が多いとわかります.

遅くとも年内に1周しておきましょう.公衆衛生で何が問われるかが把握でき,全体像が見えてきます

そのうえで本番までに2~3周すれば,十分に合格点をとることができるはずです.

 

ちなみに『QB公衆衛生』は重要な問題が多いため,他科目のQBと異なり1周目問題を設定していません.

その代わりに,過去5年の問題を他科目の1周目問題と同じ青枠で囲んでいますので,時間がない人はこの5年分だけでも解いて1周してみましょう.

短時間で出題傾向をつかむことができます.

 

 

『レビューブック公衆衛生』で知識の穴埋め

 

メディックメディアでは,合格をより確実にするために,『QB公衆衛生』と『レビューブック公衆衛生』をあわせて使うことを推奨しています.

『レビューブック公衆衛生』は,国試合格レベルの知識が短文形式でコンパクトにまとめられているため,知識の整理に最適です.

実際に国試で問われた部分を下線+国試番号で示しているので,重要ポイントが一目でわかるようになっています.

 

毎年改訂することで,過去問だけでは把握しきれない最新の法制度や統計にも対応

また,理解するのが難しい用語や概念,法制度については「Lecture」というページを設け,講義調のやわらかい文章で解説.公衆衛生が苦手な人でも読みやすいようにしています.

 

持ち運びやすいサイズなので,『QB公衆衛生』,講義動画,直前講座などで得た知識をこの1冊に書き込んで携帯し,電車や試験会場での空き時間に何度も見直す,という使い方がお勧めです.

これによって,過去問題集や講義動画などで得た知識を確実に定着させることができるのです.

 

※ここまで紹介した対策法だけでも十分に合格レベルへ到達できますが,余裕がある方は以下の2つにもぜひ挑戦してみてください.「公衆衛生は得意科目」と言えるレベルになり,本番でも大きなアドバンテージとなるはずです.

 

 

『公衆衛生がみえる』で死角をなくす

 

『QB公衆衛生』『レビューブック公衆衛生』は,過去問対策に特化した本です.一方,国試の公衆衛生は近年,細かい知識を問う問題も出てきており,過去問対策だけで完璧にすることがやや難しくなっています.

 

こうした問題も得点できるようにするために,『QB公衆衛生』を解きながら,『公衆衛生がみえる』の対応する項目を読み込みましょう

『病気がみえる』シリーズの公衆衛生版である『公衆衛生がみえる』は,知識の確認・補完に最適です.

特に,間違えた問題や自信がない問題については,しっかり知識の穴を埋めておきましょう.

 

この勉強法は,『QB公衆衛生』を1周解いて全体像を把握した後,つまり2周目以降に行うのがお勧めです.

余裕があったら,対応する項目の周辺に記載されている関連知識もおさえておくと,より効果的です.

 

『公衆衛生がみえる』は国試の出題内容も加味し編集していますので,国試対策にも問題なく使用できます.

実際に,受験生の約4割が『公衆衛生がみえる』を使用していました*.

*112回医師国家試験採点サービスアンケートより(有効回答数3,234人)

 

情報の更新が早い分野なので,低学年時に使っていた人は,お手持ちのものが最新版であるか確認してください(現在は2018-2019(第3版)が最新版).

 

 

出題基準の未出題項目をおさえる

 

112回より適用された「平成30年度医師国家試験出題基準」において,公衆衛生範囲でも新しい項目が多数追加されました.

「出題基準に新たに追加された項目」と「過去問ではまだ出題のない項目」について,『QB公衆衛生』では予想問題を計40問収録.

『レビューブック公衆衛生』でも,同様の項目についてフォローしています.

 

以下,出題基準の未出題項目をいくつか挙げておきますので,知らない単語が多い!という方は『QB公衆衛生』『レビューブック公衆衛生』または『公衆衛生がみえる』でチェックしてみてください.

 

 

【平成30年度出題基準に新たに追加された項目

●システマティックレビュー 医療事故調査制度 産科医療補償制度

●地域医療構想 ●難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)

持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)

 

【過去問ではまだ出題のない項目】

●標準偏差・標準誤差 生存分析 レスキュードーズ レスパイトケア DNAR

●がん対策基本法 障害者基本計画

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