実習・マッチング

【4・5年生向け】なぜ私がアンマッチに【マッチング体験記・前編】

先輩たちのマッチング結果も出揃ってきて,
5年生たちも来年は…とそわそわしているのではないでしょうか.

でも,マッチングも絶対成功するとは限らないみたい…(;_;)
今回は希望病院にアンマッチになってしまった先輩の体験記を紹介します.

記事は前・後編にわかれており,今回の前編の記事では以下の1〜5までをご紹介します.

【前編】今回はこちら!
1.はじめに

2.マッチング対策の全体のスケジュール感
3.コロナ禍での見学
4.エントリーシートは丁寧に
5.面接練習のやりかたや,本番で聞かれる質問について

【後編】
6.アンマッチを振り返って,自分なりの反省点
7.二次募集について
8.アンマッチを回避するためには



【前編】私のマッチング体験記
~なぜ私がアンマッチに~
昭和大学 K.Yさん


1.はじめに

皆さんこんにちは.マッチングの準備はどのくらい進んでいますか?

上級生の人たちはマッチングって,いつから準備すればいいんだろう?って疑問に感じたり,不安に思ったりしていますよね.自分は流石にアンマッチにはならないだろう,と考えている人も大多数かと思います.

そんなみなさんに5病院を受験してアンマッチになった私が現実のリアルな声をお届けします.

今回の記事はこれを読んだ人に不安を煽りたいとか,自分の不幸話を語りたいわけでは決してなく,自分の失敗を皆さんに乗り越えてもらいたいがゆえに書いています.

これを読んだ皆さんはぜひ私の失敗談を元に厳しいマッチングを乗り越えていっていただきたいと思います.

マッチングの結果発表(下図)を見たときの緊張感と絶望感は半端じゃないです.

2.マッチング対策の全体のスケジュール感

以下は私のマッチング対策のスケジュールです.見ていただくとお分かりかと思いますが,結構早くから自分の行きたい病院を探しに見学へ行ってました.

4年生の3月頃初の病院見学(以降見学は夏,秋,冬,春と各シーズンごとに行っていました.)
5年生の4月頃オンラインでの病院説明会参加
6年生の6月頃履歴書作成開始
6年生の7月頃面接練習

ここで軽く私の自己紹介をします.

出身は愛知県名古屋市で,大学は昭和大学に入学.地元へ帰りたい気持ちと東京でのこれまでの思い出とが葛藤しあい,5年生の夏頃まではどちらで就職しようか決まっていませんでした.

大学では循環器系の研究室に通って研究し,学会で賞を受賞したり論文を執筆したりと様々な経験ができたこともあり,将来は循環器内科のとある領域を専門にしていきたいと考えるようになりました.このような経験からその領域が有名で初期研修に関しても自分の求めるような施設が兼ね揃っている病院を,場所を問わず受験しました.

そんな私の状況を知っていただいた上で,表の上から説明していきます.

3.コロナ禍での見学

まず見学についてです.
東京から名古屋の病院を受験するとなると距離的にも,受験者層からも不利になる可能性を感じて,早くから動くことを念頭に置いていました.そのため,4年生の3月頃から見学に行き始めました.

大学で既に臨床実習も始まっており,見学の際の雰囲気や立ち回りなどが分かっていたので,見学で特に困ることはありませんでした.
早くから見学に行くにしても大学の臨床実習での立ち回りを学んでから行くようにしたほうが良いです.

この流れでいろんな病院に見学へ行きたかったのですが,残念ながらコロナ禍に入ってしまい見学を申し込んだ病院へはなかなか見学に行くことができませんでした.

見学回数を重視している病院もあると聞いていたため不安になりましたが,病院側が見学に行けてなくても採用に関わらないことを公表してくれたこともあり,公平な試験が受けられると安心しました.

5年生の4月,自粛期間で何も活動ができず,在宅でもなにか病院の情報を仕入れることはできないかと調べていた所,オンラインでの病院説明会の案内をHPで見つけ,積極的に参加していきました.

それからは実習の日々が続き,空き時間や長期休暇を利用して見学に行き(行きたい病院には大学での選択実習として1ヵ月間実習生として通い,お世話になりました.),5年生の冬ごろには受験したい病院が決まったという具合です.

4.エントリーシートは丁寧に

だいたい5〜6月頃には病院側から採用試験に向けて履歴書・エントリーシートのフォーマットがアップロードされますので,その数ヵ月前くらいの6年生になるくらいの時期から

「何を書こう」
「どんなことが自分の強みか」
「アピールできることは何か」

ということを考えていました.

私は神経質な性格ゆえに,履歴書・エントリーシートの記載にはかなりの時間をかけました.自分の書いている日本語の内容は大丈夫か,一生懸命努力してきた学生の文章として捉えられる文章か、誤字脱字はないか,などについて,家族や友人,大学のキャリア支援室,お世話になっている先生方に何度も見ていただき加筆修正を何日もかけました.勉強をする日が完全に0になった日も多かったです.

5.面接練習のやりかたや,本番で聞かれる質問について

7月頃から大学のPCC-OSCEが終わったこともあり,友人と面接の練習を毎日始めていきました.
5~6人くらいで一人一日一回,それぞれが受験する病院を提示し,周りの人が面接官役をしてフィードバックをする,といった形です.
動画サイトを使ってみんなで就活のマナーなどを確認したりもしました.

実際の試験会場では,病院によって聞かれる質問は多少変わることはありますが,どの病院も似たようなことを質問された印象です.
友人との話でも,いかに在学中に輝かしい結果を残していよう(例えば東医体で優勝したとか,学業や研究で賞を受賞したとか,有名な資格を持っている,など)と,それについて触れられた人は自分も含めいませんでした.

各採用試験受験後の手ごたえとしては,当たり障りのないことばかり質問されて,自分のこれまでのがんばりや人となりが伝わっているのか,不安に感じる,といったものでした.

そして,マッチング結果発表へ…後編へ続きます.


アンマッチ体験記前編,いかがでしたか.
上記のように,先輩なりにかなり対策をして挑んだつもりでしたが,この後アンマッチという結果に….
先輩の反省点は,後編の記事で紹介いたします.

この記事を読んでいるみなさん,ぜひ先輩の反省を糧にしてください…!次回もお楽しみに★

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