第116回医師国家試験問題解説
[117回受験生向け]【国試体験記】1月の模試で偏差値が30だった私の駆け込み国試対策
みなさんこんにちは.
年も明け,6年生にとっては国試の直前期に入りましたね.
本日ご紹介するのは,マッチングの筆記試験に向けて4〜8月に勉強を頑張った反動で,9〜11月は旅行,遊び,バイトに時間を費やしすぎてしまい,気付けば12月.
直前でもう間に合わないという思いもありながらも最後まで諦めず,取捨選択をした勉強をして見事合格を掴んだ先輩の国試体験記です.
直前期の勉強法やメンタルの保ち方など,ぜひ参考にしてください!
甘く見過ぎは要注意,駆け込みの国試勉強
東京慈恵会医科大学 Hさん
●マッチングまでの期間
私はいわゆる都内の有名かつ人気病院を多数受けたため,8月までにはメジャーの動画,QBを1周する,それに加えてイヤーノートで過去問に出ている知識の肉付けをするという勉強をしていました.
マッチング対策をガチでやっていたという点では,国試対策としてのスタート自体は早かったかもしれません.
●マッチングが終わってからの気の抜け
慈恵は10月・11月と2回卒試があるのですが,どちらかに受かれば良く,9月から11月にかけてはほとんど勉強してない状態でした.
●卒業試験後
11月の2回目の卒試後,バイトや遊びを入れつつ,小児科の講義動画を見て,見終わったらQBを解くというだけで時が過ぎてしまいました.
●12月
さすがに周りの国試対策モードへの切り替わりを見たり,自分の勉強の進みがかなり遅れていると言われたのもあり,マイナーの講義動画を2倍速で見てはQBを解くというのを年内に終わらせるのを目標に必死に取り組みました.
…終わりませんでしたが笑
●1月,2月の直前
直前となってしまったので,加速に加速を重ねた効率重視かつ短時間にいかに知識を詰め込めるかにかけました.
まとめ系の直前講座が年明けから販売されたので,残りのマイナーと直前講座を最後の模試までに終わらせました.
また,直前講座を繰り返し見ながら1月の2週目までに科目別問題解説講座の基礎編,3週目までに科目別問題解説講座の標準編を終わらせました.
また,残り3週間を切るくらいのときに115回,114回,113回をまず1周しました.
ここで間違えた問題を何回も解いては復習して,潰していく.
回数別を完璧にしながら,今度は融合編という科目横断的な問題が集まった講座を受ける.
そうして残り2週間になりました.
あとは出題数の多い科目を重点的に総復習するのみ.
繰り返し繰り返しまとまったノートや資料(直前講座)を見て,丸覚えすることに費やしました.
重点的に勉強した科目…メジャーはもちろん,公衆衛生,産婦小児,精神科,泌尿器科,救急.
あまり重きを置かなかった科目…中毒,麻酔,皮膚科,整形外科.
出る範囲が広すぎる割に出題数があまりない科目をコスパの悪い科目とみなしました.
●まとめ
最後の模試(1/6,7)での偏差値は30.2,必修71.5%,一般臨床64.7%でした.
私は周りからも落ちるんじゃないかと思われ,親からも失望されていたくらいです.
それでも最後まで諦めなかった.
追い込まれたからこそ冷静に大事なことを見極めて,集中して勉強しました.
当たり前かもしれませんが,12月下旬から国試までの勉強時間は15〜16時間です.
ご飯,お風呂,寝る以外は勉強です.
自分のやり方で正しかったなと思ったことは,自分と同じような境遇(バイトや用事で忙しすぎて勉強が遅れてしまった)の先輩で受かった人の話を聞いたことです.
頭がいい人や,もうすでに完成してる人に進行具合を聞いたって参考にはなりません.
だってその人たちと同じスピードでやっても追いつかないから.
自分と同じような境遇だった先輩に言われたことをそのままやりました.
直前講座,回数別3年分,問題演習&解説講義をひたすら回すこと.
新しいことをやったり,講座をとりすぎないこと.
●メンタルケア
直前は誰もが不安になります.スピードに差はあれどみんな同じ.
毎日その日にできることを計画して,計画通りにひたすら勉強する.
とにかく諦めないこと.
こんだけ勉強したんだから,辛い思いしたんだから受かるでしょ,いや受からんとおかしいくらいのテンションでいましょう.
1月の模試の成績はボロボロでしたが,最終的には必修89.5%,一般臨床80.3%でした.
諦めなければ伸びます!
直前期に追い上げた先輩の体験記,いかがでしたか.
今これを読んでいる方の中には,この先輩と同じように直前で焦りを抱えている受験生の方もいると思います.
先輩が伝えてくれているように,最後まで諦めずに頑張ってください!
編集部一同,心から応援しています!