国試

[5,6年生向け] 医師国家試験【体験記】模試の活用法2023【効率重視】

7月に入り,だんだん暑くなってきましたね.皆さまは国試勉強捗っていますか?

さて,いよいよ7月1日より弊社メディックメディア模試(以下,MM模試)の第1回が始まりました.
そんな中,
「模試を受けたんだけど,マッチングや卒試もあり,限りある時間の中でどういうふうに復習したらいいんだろう…?」
なんて思った方も少なくないはず.

そこで今回は,今年の第117回医師国試を受験した先輩の体験記をご紹介します.
5,6年生の皆様がこれから模試を受ける際に,参考になれば幸いです.


忙しくても大丈夫!模試の高効率活用法
東京医科歯科大学 S.S.さん


● はじめに

夏~秋はマッチング対策や卒試対策など,とにかくやることが多くて忙しいですよね.
なかなか国試対策にまで手が回りにくくなる時期だと思いますが,そんな中でも国試対策における大きなイベントがあります.

そう,医師国試模試です.

現在も第1回MM模試など様々な模試が実施されていますが,
「忙しくて手つかずのまま」,
「受けたはいいけど受けっぱなしで復習できていない」
…そんな人も多いのではないでしょうか.

そんな皆さんにきっと役立つ,模試の活用法をまとめました.模試を効率よく使って,普段の過去問演習以上の成長を感じてみてください!

● 模試受験は実力を発揮できる環境で

模試は,全国の受験生の中での「自分の立ち位置」を知ることができる貴重な機会であり,
国試過去問を研究しつくした作問者によって作られた「次回の国試についての予想問題」に触れられる機会でもあります.
したがって模試受験は,「もし今の自分が次回の国試を受けたらどうなるのか?」というシミュレーションにうってつけです.
少し大変ですが,自宅や図書館,自習室などの集中できる環境で,時間を十分に確保して解くことをオススメします.

なお,模試の成績を上げるために,国試対策とは違う勉強をする必要はありません.
模試はあくまで「今の自分」を測るもの.学習が進んでいない状態でも受験する意味は大いにあります

また,実際の国試のスケジュールに合わせて解くのは,直前の模試1回分だけでよいと思います.
国試は一般的には全問題を解き終わっても時間が余る試験なので,体内時計を朝型に調整しておけば,さほど苦労することはありません.

● 模試の結果は必修の点数・一般臨床の順位・禁忌肢選択数を確認しよう

医師国家試験は
必修で8割以上」,「一般臨床で上位9割程度」,「禁忌肢選択数2問以下
全て満たすことが合格の条件です.
模試を受けた後は,まずこの条件をクリアできているか確認することが大切です.

一方で,必修の偏差値や一般臨床の得点に関してはあまり気にしすぎないほうがよいと思います.
特に一般臨床は,模試によって難易度にばらつきが出やすいので,「点は低いが順位は問題なし」ということが多いです.

● 復習は「正答率の高い誤答問題」を重点的に

国試で一番大切なのは「みんなが解ける問題を落とさない」ことです.
正答率が高いのに間違ってしまった問題(=受験者の多くが解けているのに落としてしまった問題)をしっかり復習しましょう.
その際には,解説をじっくり読み,欠けていた知識を拾い上げておくことが大切です.

もちろん,余裕があれば,全体的に一度解説に目を通して知識を確認するとなおよいですが,
時間がない場合は,正答率が低い問題・受験時に正解できた問題の復習は一旦スルーしても大丈夫です.
間違い選択肢にも国試予想の手がかりが隠されているので,しっかり目を通せば,より深い学習のきっかけをつかむことができます.

●「あと何点とれたはず」を計算してみよう

復習が終わったら「ケアレスミスで落とした問題」と先述した「正答率が高かったのに落とした問題」を数え,自分の得点に足してみてください.
それが,あなたが本来とれていたはずの得点です.

その得点に達することができるよう,苦手分野の洗い出しやケアレスミスの傾向分析を行い,その先の短期(12ヵ月程度)の学習計画を立てると,国試への無理のないロードマップを描けます.

私は第1回MM模試を受けた後で,正答率が高かった誤答問題の分析をしたところ,「血液疾患領域の知識不足」と「診断をつけられても治療を選べず誤答する傾向」に気づき,
夏~秋の間はそれまでの学習にプラスして「血液疾患領域における基本事項の復習」と「治療選択に重点を置いた問題演習」を行いました.

苦手分野をつぶすというのは時間のかかる作業でしたが,夏~秋でしっかりこの作業ができていたため,秋以降の国試対策をスムーズに進めることができたと考えています.

● 最後に

模試を上手に活用すれば,今の自分の立ち位置だけでなく,自分がもう少し勉強すれば届く位置も把握することができ,さらにそれを元に短期の学習計画も立てることができます.

模試を上手に活用して,効率よく国試対策を進めてくださいね!


この体験記はお役に立ちましたでしょうか.

さて,弊社のMM模試ですが,今年も夏,冬,直前の3回実施いたします.

MM模試はwebで解答を提出すると,最短2日で分析結果がわかります.解説も弊社「QBオンライン」と同じ形式なので復習しやすいです.

ちなみにもう夏模試は受験可能ですので,ぜひ弊社模試もご活用ください.

https://igaku-moshi.medilink-study.com/kokushi

もしこの記事が参考になったと思っていただけたら,このINFORMAのブックマーク登録と,弊社LINEアカウントTwitterアカウントのフォローをお願いします.

これから夏の到来で暑くなると思われますが,熱中症にお気をつけて頑張ってください.

それではまた.

(編集K.S.)

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 実習・マッチング

 研修医・医師

 コラム

 その他