
診察ができる vol.2 鑑別診断
7月に入りました.
6年生の皆さんは,マッチングや卒試対策で大変な時期かと思います.
今回ご紹介する体験記は,卒業試験最終日とOSCEの間が4日しかなかった,という先輩のお話です.短い時間をどのように使ったら切り抜けられるのでしょうか? 見てみましょう!
全国の医学部生は6年になり、臨床実習を終えるとPost-CC OSCE(以下OSCEとします)という試験を受験することになります。試験の概要、形式についてはこちらの記事をご覧ください。
今回は、部活の大会や卒業試験などの事情により、直前まで何もできなかった(できない予定)の方々向けに、OSCEを乗り切る対策をご紹介します。
私の大学の場合、卒業試験最終日とOSCEの間が4日しかありませんでした。そこで、なるべく短時間で試験内容を捌くべく、以下のような手順で対策を行いました。
① 機構の動画を見て、試験当日の流れや注意事項について確認する。
② 機構のPost-CC OSCEの動画を見て、身体診察の注意点について復習する。
③ 「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」を用いて、見逃してはいけない疾患を確認し、それらの疾患に有効な問診、身体診察について復習する。
④ Q-Assist上の問診講座のロールプレイ用症例を用いて友達と練習する。
つまり、卒業試験最終日の時点で持つべきは、「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」と一緒に練習してくれる友達です。こちらは、早めに準備を進めておくことが大事です。
私の場合、卒業試験最終日のうちに①を行い、翌日に②、残りの2日間で友達と③と④を繰り返しました。
① 動画から当日試験会場でやってはいけないこと、持ち込んではいけないものについて把握します。
② 動画を見て、実際に手を動かしながら身体診察の手順や注意点について確認します。自宅で②を行ってから、友達と③と④を行うことで限られた時間を有効に使うことができました。また、ここで発生した疑問点は友達に聞いて解決します。
③ 「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」の、各疾患について書かれたページを活用します。本来であれば、全て読むべき(試験後に読んだらかなり勉強になりました)なのですが、とにか く時間がなかったため、見逃してはいけなさそうな疾患に絞って学習しました。
本書を使うことで、各疾患についてのまとめノートなどを作成する手間を省くことができました。各疾患を疑う際に、何について問診してどんな所見を取れば良いかがまとまっているので、使い勝手は良かったです。iPadなどでまとめを作る自信の無い方にもおすすめです。
④ Q-Assist内にある、「Dr.山中・鎌田の問診⭐︎攻めNIGHT」というコンテンツのロールプレイ用配布プリントを使用します。
症状別に、細かい設定まで用意された症例が用意されており、情報を伏せた状態で友達に患者役として質問に答えてもらう形式で練習しました。これにより、どのような情報を聞き漏らしていたか、鑑別に不足があったかについて確認しながら勉強できました。
練習を行う最中には、「あれ?この症状の時の鑑別にはどんな疾患があったんだっけな?」 と手が止まってしまうことがあります。
そうした際には、「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」を再び活用できます。この本には、③で使用した疾患ごとの問診事項・診察事項について調べる機能の他に、症状ごとの鑑別疾患について調べる機能を持っています。③と④を行き来することで、縦糸と横糸のように違った観点から対策を進めることができます。
まず、意外と疎かにしがちな①②ですが、非常に大事です! これを見ておくだけで、当日ある程度は冷静に試験を受けることができます。特に、うろ覚えな身体診察を行うことほど怖いことはありません。
また、③④の作業を直前に繰り返し行うことで、頭を使って鑑別しながら身体診察をすることに慣れることができました。それにより、試験中に頭が真っ白になったり、何をやればいいか分からなくなるということは起きませんでした。
今回は、「忙しい人のためのPost-CC OSCE」ということでお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか?まとめると、とにかく時間のない人は機構の動画に目を通した上で、「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」を購入して対策を進めると良いかと思います!
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私のOSCE対策の救世主、「診察ができる vol.2 鑑別疾患編」のご購入はmediLinkサイトをご利用ください。
いかがでしたでしょうか?
忙しくてまだOSCE対策に手をつけられていない……という方はこの勉強法をぜひ参考にしてみてくださいね!
暑くて大変ですが,頑張っていきましょう!