【総合内科専門医試験体験記 vol.2】合格者が教える,QBオンライン×Q-Assistの使い方
皆さま,こんにちは.メディックメディア編集部です.
総合内科専門医試験は,既に53回実施されていますが,仕事やプライベートで忙しい中,試験勉強と両立するためにどのような対策をすべきか迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は,診療や研究で多忙な日々を過ごしながらも,戦略を立てて勉強を進め,第53回総合内科専門医試験に合格された先生に,試験対策や勉強法についてお話を伺いました.
そろそろ試験対策を考え始めないと…と思っていらっしゃる先生は,是非参考にしていただければと思います.
今回お話を伺った先生のご経歴
- 学生時代:部活動に注力する一方で,生化学教室にも所属.「クエスチョン・バンク(QB)」を学習の中心教材として活用し国試合格.
- 初期研修:出身大学とは別の大学病院で研修を行う.
- 後期研修以降:ご専門は内分泌代謝科.市中病院で総合内科医として長年勤務した後,大学病院で研究に加え,学生や研修医指導を担当していた.現在は,大学病院を離れ,クリニックにて臨床に従事している.
- 総合内科専門医試験受験のきっかけ:大学病院在籍時,学生や研修医の指導的立場を担うにあたり,取得が強く推奨されたため.
試験までの道のり
①試験対策の戦略とスケジュール
教授からの期待などから「絶対に落ちるわけにはいかない」と感じ,試験の約1年前という比較的早い段階から,少しずつ試験勉強を開始しました.
まずは,日本内科学会から出されている「内科専門医試験・総合内科専門医試験 過去問題集」,「生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説」,「直近のセルフトレーニング問題」をベースに,試験の出題傾向を分析することからスタート.約4ヵ月間かけて,下記の方法で分析を行いました.
- STEP 1 出題傾向の把握(1周目):スピード感(10問/日程度のペース)を意識しながら,解説を中心に読解.どの疾患において「何が問われているのか(病態・診断・治療のどこが重要か)」を把握.
- STEP 2 問題演習(2〜3周目):分析に使用した教材の全問題を5問/日程度のペースで3周ほど演習.
- STEP 3 弱点分析と復習:間違えた問題に対して「病態の理解不足」か「治療法の暗記不足」か,その原因を把握.
その後,3月頃からはメディックメディアの「QBオンライン内科専門医試験」を使用し,分析の結果わかった頻出分野や自身の苦手分野を優先し,通勤時間などのスキマ時間を見つけては何度も問題演習を繰り返しました.特に苦手分野は勉強の最初に触れるようにし,1日3~5問程度でも必ず毎日演習を続けていました.この方法で「QBオンライン内科専門医試験」を1ヵ月かけて1周しました.
本格的に机に向かって勉強を始めたのは,試験の半年ほど前(春頃)からです.この頃から,「QBオンライン内科専門医試験」で得た知識の総点検をするため,「Q-Assist内科専門医試験」の視聴も開始しました.こちらの動画は,数分間で視聴できるため,非常に使いやすく,朝の出勤前に視聴していました.視聴する際には,印刷したテキストに自身の苦手箇所を書き込むようにしていました.そして,帰宅後,朝に視聴した範囲の問題を「QBオンライン内科専門医試験」で演習し,引き続き苦手な箇所や病態生理のポイントを単語カードにまとめ,「自作クイズカード」を作成していました.
②直前期の勉強法
直前期である3週間前からは机に向かう時間を平日は1時間程度,土日には2〜3時間ほど確保し,集中して勉強していました.夜は実験などで帰宅が22~23時を過ぎることもあったため,朝起きてから出勤するまでの時間で勉強していました.しかし,机に向かう時間をとれないことも多々あり,そんな時,想像以上に効果的だったのが「スキマ時間の活用」です.前述の「自作クイズカード」を通勤電車の中で繰り返し見返すという学習を行っていました.また,直前期では「QBオンライン内科専門医試験」演習の際,「解説をソラで言えるか(誰かに伝える形で反復する)」,「問題の意図を反射的にアウトプットできるか」を常に意識し,ただの丸暗記にならないよう,深く理解することに努めていました.この時,1日で演習する問題数やページ数は決めておらず,これまでの分析・演習結果から「今日(あるいは,3日間)でこの分野(疾患)の苦手箇所を克服する」といった目標で演習していました.また,本番1ヵ月前にも「Q-Assist内科専門医試験」を2倍速で見直し,知識の最終総点検を行いました.
③試験本番
試験会場は横浜でした.会場から遠方に住んでいたため,近くのホテルでの前泊を選択.体力を温存するために,あえて勉強は一切せず,早めに就寝しました.
当日は,会場に多くの受験者がおり驚きましたが,「QBオンライン内科専門医試験」と「自作クイズカード」を使い,過去の演習で「最もミス回数が多かった問題」だけをピンポイントで総点検し,心を落ち着かせました.おかげで「やれることはすべてやった」という自信を持って,試験に臨むことができました.
試験の対策法(教材の満足度)
使用教材は,「手を広げすぎないこと」を意識し,学習の中心は「QBオンライン内科専門医試験」,「内科専門医試験・総合内科専門医試験 過去問題集」,「生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説」,「直近のセルフトレーニング問題」と決め,繰り返し解きながら,必要に応じてイヤーノートなどで知識を補完するという学習スタイルを貫きました.
今回受験にあたって活用したメディックメディアの各コンテンツについて,忖度なく満足度と具体的な活用法をまとめました.

試験当日について&実際の試験の印象
ここからは,実際に試験を受けて感じた「出題傾向」や「難易度」のリアルな印象をお伝えします.
- ●問題の難易度と傾向:本番は非常に「素直で解きやすい問題」が多かったという印象でした.問題文を読めば,どの疾患を指しているかが分かる問題がほとんどでした.
- ●求められる知識の深さ:目新しい知識や奇をてらった問題というよりは,「基本疾患の病態生理をどこまで深く理解しているか」が問われていました.単なる丸暗記では太刀打ちできませんが,基礎に忠実であれば十分に正解を導き出せます.
- ●画像問題と臨床に即した出題:想像以上に画像問題が多く,日頃からきちんと患者さんを診ているかが問われていました.
試験を振り返って
試験対策のために取り入れた「自分で解説をソラで言えるようにする(誰かに伝える形で反復する)」勉強法や「Q-Assist内科専門医試験」の「疾患の本質を噛み砕いて説明するアプローチ」は,試験後の臨床でも,患者さんへ説明する場面で深く活かされています.
名称こそ「QBオンライン内科専門医」とありますが,総合内科専門医試験に合格した先輩方からの評判も高く,基礎を深く理解する教材として非常に有用だと感じました.そのおかけで,自分の勉強方法に不安を抱くことなく,確かな基礎力を養うことができました.
総合内科専門医試験は,単なる合格のための試験ではなく,その後の臨床にどうフィードバックできるかが一番大切だと感じています.私自身,今回の試験勉強を機に専門外の分野についても,専門医へ紹介すべき適切なタイミングを強く意識するようになり,生涯学習・継続学習の良い習慣が身につきました.これから受験される先生方も,ぜひその後の臨床を見据え,基礎を大切にして対策を進めてみてください.

