QBオンライン国試
CBTの終わりは国試の始まり◆第2回◆実習中と合わせて『QB』がオススメ.1日数問でOK!
みなさん,こんにちは.編集部のK.A(3)です.
はじめに,第1回のおさらいです.第1回では,QBをいつ買うべきか?についてお伝えしました.
アンケートでは,先輩達の『QB』の所持率は93%であること,
また,上記『QB』を所持していた学生さんのうち,約7割が 5年生の夏までにQBを揃え始めたという結果が出ていましたね.
第1回はこちらから↓↓
そして,多くの受験生が5年生の春から国試対策を始めている大きな理由は,
医学生の忙しさ,つまり,国試までに臨床実習,マッチング,卒業試験と
大イベントが目白押しで,国試対策をする時間が限られているからでした.
そこで,第2回では,実習と国試対策を両立するためのコツを紹介していきたいと思います.
◆実習と国試対策は両立できる!◆
多くの医学部の臨床実習では,1つの科を2週間ずつラウンドしていきますが,
実はこの2週間が勝負どころなんです.
この短期間で,いかに実習とあわせてQBを解くか?ということが
今後の大イベントを乗り切るためのカギとなります.
なぜ実習にあわせてQBを解くことが重要なのでしょう?
1.無駄なくINPUT→OUTPUTできる
実習期間中はラウンドしている科の勉強をしたり,
時間がない場合でも担当の患者さんの疾患だけは勉強したりします.
ここで理解(INPUT)したらそのままにせず,学んだ内容に対応する問題演習(OUTPUT)まで進めてみましょう.
そうすると理解が足りない部分や覚えていない部分が明確になり,記憶に定着しやすくなります.
病みえやイヤーノート,Q-Assistを見た後に,そこで学んだ疾患やテーマに関する問題を,
QBオンラインの「疾患検索」や「問題番号検索」を使って呼び出して解くと,実習と両立しやすくなりますよ.
イヤーノートアプリなら,本文の記載と対応するQBオンラインの問題をワンタッチで呼び出せるので便利です.
2.空き時間を有効活用できる
実習中は「1時間後のカンファレンスまで待機」みたいに,ちょくちょく空き時間ができます.
まとまって時間が空けば大学に戻ってネット講座を見る,みたいなこともできますが,1~2時間だと中途半端ですね.
そういう時間にラウンドしている科の問題を解くと,時間を有効活用できます.
QBオンラインならスマホでも解けるので場所も選びません.
3.臨床実習重視の傾向にアンテナを張れる
間違ってもいいので先に問題を解いておき傾向を体感しておくと,
普段の勉強でも何が重要かアンテナを張っておくことができますね.
「国試では病理標本を作製する際の固定薬(ホルマリン)まで問われていたから,手順をよく見ておこう(113B15)」
「国試では複視(111G36),眼瞼下垂(113A14)の症候が出題されていたから,虹彩毛様体炎や網膜剝離などの患者さんの症候(毛様充血や飛蚊症)もよく観察しておこう」
といったように,実習にあわせてQBを解いておくと,結果的にINPUTの効果も上げることができます.
また,近年の国試は,診察・検査器具など実習中に見ておいたほうが有利な問題が度々出題されます.
こうしたことに注意を払うためにも,先にQBで過去問を見ておくことは非常に効果的です.
◆実習中のQBの使い方◆
実習にあわせて『QB』を解く必要性はわかったけれど,
実習中は忙しくて1科目解ききるなんて無理だよ…という方も,まだ諦めるのは早い!
ここでオススメしたいのが「1周目問題」です.
「1周目問題」とは,QB掲載の全問題の中で国試の全体像をつかむために,最初に解いておきたい問題のことで,
次のように選別しています.
近年5回分+近年5回で出題されていない疾患
問題量がQB全体の約40%に絞られており,QBの中で
というマークで示されています.
ここで,具体的な掲載問題数を見てみましょう.
メジャー科目の消化器(A章)の全掲載問題数は355問ですが
1周目問題だけに限ると,126問掲載されています.
これを2週間(14日)で割ると,1日に解く問題数は「約9問」となります.あれ,意外と少ない??
同じように,マイナー科目の眼科(R章)で計算してみると,1日に解く問題数は「約5問」になります.
これくらいなら,自分にもできる!という気がしてきませんか??
上記のようなペースで,基本的には「ラウンドした科の1周目問題」を,
もし,それが時間的に厳しい場合でも「ラウンドしている科の臨床問題の1周目問題(QB全体の約20%)」を
実習に合わせて解いておくことをオススメします.
第1回でもお伝えいたましたが,5年生の早いうちに国試レベルの問題を演習しておくと,
同レベルの知識を要求されるマッチングの筆記試験対策や卒業試験対策もずっと楽になりますよ.
いずれは対策することになるのですから,国試もなるべく早くから演習を始めておくに越したことはありません.
なんといっても国試対策は「過去問対策」が不可欠かつ確実な方法ですから!
次回は,なぜ過去問対策にQBがオススメなのかを説明したいと思います.
お楽しみに!
(編集部K.A(3))