新着記事

国試

第112回 医師国家試験【体験記】ただ覚える,というのが苦手な人の暗記法

こんにちは,編集部のY.Tです.
今回は,覚えることが苦手だった先輩からオリジナル暗記法を教えていただきました!
暗記が苦手な方はもちろん,
自分に合った暗記法を探している方にとっても参考になる内容です.
ぜひ,お読みください!

 

◆◆◆
第112回 医師国家試験【体験記】

ただ覚える,というのが苦手な人の暗記法

(東京慈恵会医科大学 R.Sさん)
◆◆◆

 

■□はじめに□■

 

僕は暗記をすることが苦手です.
特に単語の羅列を丸暗記することが非常に苦手で,
友人がスラスラと症状を列挙しているのを見ると,
記憶力の良さがうらやましくなります.

 

暗記が得意な人は何回か読むだけで覚えることができると思いますが,
そういう人ばかりではありません.
膨大な医療知識の覚え方は人それぞれですが,
今回は僕なりの暗記法を紹介していこうと思います.

 

■□暗記法その1:覚えて書く!その繰り返し!□■

 

分厚い参考書を読んで,膨大な量の知識を一気に覚えていく方法
(例えば,イヤーノートなど細かいことまで書いてある書籍を最初のページから読んでいく方法など)は,
僕には向いていないと感じました.

 

そこでまず, 少なくてもいいからアウトプットできる確かな知識を身に付けていこう
と思い,予備校の映像講座のノートをすべて覚えていく方針で勉強を始めました.
ノートの内容を流し読みしてもちゃんと覚えられているかわからないので,
ノートを3~4ページ読んだら一度ノートを閉じ,
今読んだところを白紙に書いて自分なりにまとめていく
という方法で暗記を行いました.

 

特に注意していたことは,
「映像でここは強調していたな」,「こういう理由でこうなるんだよな」と,
理由づけを行いながらまとめるということです

 

僕の場合,そういった理由づけがないとすぐに忘れてしまうので,
意識的に行っていました.

 

途中で覚えられていない部分があっても書ける部分を一通り書き,
3~4ページ分書き終えたらノートの内容と一致しているかを確認していきました.
一致していない部分があったら蛍光ペンでマークをし,再びノートを閉じて,
覚えていなかった部分を中心に白紙に書いていく,ということを繰り返しました.

 

この方法はかなり時間がかかる上に,
クエスチョン・バンクなどの問題演習に入るのが遅れてしまいます.
しかし,”急がば回れ”ということわざがあるように,
知識のない状態で問題演習を行うより着実に知識を定着させる方が良い
と個人的には思います.

 

■□暗記法その2:語呂をうまく使う!□■

 

関連がないものを列挙して覚える場合はどうしても丸暗記をしなければならず,
僕としては非常に苦手で辛いものでした.
そんな時は,インターネットや『Dr.Kのスーパーフレーズ』で語呂合わせを調べ,
覚えづらいと思ったところの近くに書くようにしていました.

 

1つ例を挙げると,僕はいつも
急性尿細管壊死(ATN)の原因薬剤がわからなくなってしまい,
膜性腎症や間質性腎炎の原因と混ざってしまっていたので,
『Dr.K』に載っている次の語呂で,なんとか覚えました.

「ATM(ATN)で雨(アミノグリコシド)の金(金製剤)曜(ヨード造影)アホ(アムホテリシンB)が死す(シスプラチン).せめて(セフェム)メットとり(メトトレキサート)なさい(NSAIDs)」

 

どうやっても覚えられないところは,
語呂合わせをうまく活用すると意外とすんなり覚えられます!
正直なところ,インターネットや『Dr.K』の語呂合わせだけでは覚えにくい部分もあったので,
その場合は友人にどうやって覚えたのかを尋ねたり,
自分で覚え方を作ったりして,なるべくただの丸暗記にならないようにしていました.

 

■□暗記法その3:最終手段は……毎日見ること!!□■

 

何回繰り返していても,語呂合わせを使ってみても,
やはり覚えにくい範囲が存在します.
苦手な人が多いと思いますが,
感染症や英語横文字などは特に僕が苦手とする範囲でした.

 

その苦手を克服するために,勉強部屋にあるホワイトボードを活用しました.
僕の大学では夏休み終わりから国家試験直前まで,数人で1つの勉強部屋が与えられます.
その部屋の壁にはホワイトボードがありました.
毎日のようにその勉強部屋を使って勉強していたので,
ホワイトボードに書いてあることは嫌でも見ることになります
勉強でもそのことを利用して,
覚えづらい範囲,例えば,1類~5類感染症の特に4・5類感染症の部分や,
McCune-Albright症候群とAlbright遺伝性骨異栄養症の違い,
無月経をきたす疾患でKallmann症候群,Prader-Willi症候群,
Laurence-Moon-Biedl症候群,Forbes-Albright症候群,
Chiari-Frommel症候群などの違いをまとめてホワイトボードに書いておきました.

 

数週にわたって毎日のように見ていると,
覚えづらかったところでもさすがに覚えることができ,
逆に見飽きてくるようになります
「もうそろそろ消そうかな」と思ったら,
勉強部屋のみんなに確認してから消して新しいものに更新していきました.
勉強部屋をみんなで使っていると,
友人がまとめてくれた内容も毎日のように見ることができるので,
友人同士でお互いにレベルアップしていくことができたと思います

 

■□最後に□■

 

医学を勉強する以上,膨大な知識の暗記というものは避けて通れないものです.
好きな分野であれば楽しく覚えられますが,どうしても苦手な分野はあると思います.
そんな時にぜひ僕の勉強法を参考にしていただけたら幸いです.
国試勉強の仕方は人それぞれですので,
いろいろと自分なりに工夫して,
自分に合った勉強法を確立して頑張ってください!

 

◆◆◆

 

いかがでしたでしょうか.
いろいろな暗記法を組み合わせることで,
苦手分野が克服しやすくなるのではないかと感じました.
皆さんもぜひ今回の体験記を参考にして,
自分に合った勉強法を見つけてくださいね.
R.Sさん,貴重な体験記をありがとうございました!

 

(編集部Y.T)