CBT・OSCE

MSとNMO,CBTに出題されないのは?|本当にコスパのいい医学部CBT対策・勉強法 その2【2019年度版】

こんにちは!編集部のR.Aです.

前回から引き続き,
「本当にコスパのいいCBT対策とは?」というテーマでお送りします.

 

 

◆◆疾患各論におけるCBTの特徴

 

前回は臨床系の知識,特に各論が最も多く問われ続けるという話をしました.
では,CBTと国試などのCBT以降では,各論の問われ方の何が違うのでしょうか?
当たり前の話ですが,違いは問われる疾患の数と問われる内容の深さです.

 

CBTは各科の「代表的な疾患」しか問われないのに対し,
CBT以降は2軍・3軍レベルの疾患知識も要求されてきます.
ただし,CBT以降も「代表的な疾患」が最も重要なのは変わりません.

 

つまり,コストパフォーマンスのいいCBT対策をするなら,
CBTで出題される疾患と出題されない疾患を区別しておき,
出題される疾患を優先的に勉強するようにすればよいのです.

 

一例を挙げてみましょう.
多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎(NMO).どちらも国試では頻出の有名な疾患です.
しかし,多発性硬化症がCBTに出題される疾患であるのに対し,

視神経脊髄炎は出題されない疾患なのです.

つまり,CBT対策を意識した場合,
多発性硬化症により強く意識を払う必要があるということです.
学内試験では視神経脊髄炎も出題されると思いますので,勉強しないのは考えものですが,
時間が限られているなら,優先すべきは多発性硬化症なのです.

 

また,多発性硬化症の方が視神経脊髄炎よりも頻度が高いように,
CBT疾患はその科で遭遇する確率が高い疾患がチョイスされていますから,
実習や研修でも知識が活きやすい.
つまり,CBT疾患を勉強することは,国試に至るまで長期にわたって
「得点」や「経験」につなげやすいのです.

 

もう一つ.CBTと国試では,問われる内容の深さが違うと書きましたね.
一般に,CBTは浅い知識で解ける問題が多いです.

 

具体的に言うと,CBTの一般・臨床問題は,
基本的な病態や症状などの「病気の特徴」が多く,検査や治療の問題が少ない(浅い).
ただし,連問では基本的な検査や治療も問われていく(多少深い).

 

一方,国試は出題の多くがCBTよりもレベルが高く,
一部はかなりの難問が出題されます.

 

具体的には,「病気の特徴」だけでなく「検査や治療」が出題されることが多い.
しかも第一選択となる代表的な検査・治療だけでなく,
第2・第3レベルの知識まで出題されます.

 

 

◆◆CBTの勉強法は「全範囲を素早く一周」!

 

それでは,CBT対策を効率よく行うためには,
CBTの多数を占める「浅い知識だけ」を勉強することが効率的と言えそうでしょうか.
これはちょっと違います.

 

理由は次の5点です.

(1)そもそも浅い内容だけをまとめた本があまりない.
(2)CBTの多選択肢問題・4連問(全320問中の80問)で得点しにくくなる.
(3)勉強が浅すぎると学内試験で勉強し直すことになり無駄.
(4)勉強が浅すぎると各科目の全体像がつかめず国試対策のスタートが切りにくくなる.
(5)5年生で始まる実習や国試対策にも結び付かない.

 

では,成書のような情報が十分詰まっている本を読めばいいのでしょうか.
これも違うと思います.それでは情報が多すぎるのです.

 

一つの科に時間を使いすぎると,
CBT本番までに時間切れとなり,臨床系の全科目を見通せません.
深すぎる勉強,細かすぎる勉強はかえって得点効率を落としてしまいます.
限りある時間で最大効果を上げにくいのです.

 

確実に得点力を上げたいなら,

 

「まずCBTに出題される全範囲を素早く1周し,CBTのリンカクをつかむ」
早く2周目(復習)に入り,知識を確実に定着させる」

 

ことが重要です.
おぼろげな記憶やあいまいな知識は,取りこぼしにつながるためです.

 

つまり,「CBT対策だけでなく5年生以降も役立つ情報量でありながら,
記載が細かすぎず,時間を効率的に使って反復学習ができ,
記憶の定着に効果的な本」があればいいということになりますね.

 

そこで!!

メディックメディアが自信をもってオススメするCBT対策にベストバランスな本.

 

それが『レビューブック』(参考書)と「QBオンラインCBT」(問題演習サービス)です.
今回は『レビューブック』についてご紹介します.

 

 

◆『レビューブック』シリーズで,CBT疾患を素早くチェック,インプット!

 

先ほど,多発性硬化症はCBTに出題されるのに対し,
視神経脊髄炎は出題されないと書きました.

 

こういうことが手早くわかればいいのですが,
CBT疾患かどうかを確認しながら勉強するのは面倒です.

 

コア・カリキュラムをいちいち確認しながら勉強するのは手間がかかりますし,
出題基準に過ぎないコア・カリキュラムを見ただけでは,勉強にならず,効率が悪い.

 

『レビューブック』シリーズは国試レベルの疾患がまとまっていますが,
「CBTマーク」(画像左のマーク)で,
各疾患がCBT疾患であるか否かが一目でわかるようになっています.

 

そのため,CBT疾患だけを選び,勉強できるようになっているのです.
しかもポケットサイズですから,『病気がみえる』などと比べて持ち運びしやすく,
通学時などの空き時間を有効に活用できます.

 

『レビューブック』にまとまっている知識は,
国試合格ラインである「65~70%」を達成できるレベル
国試対策は,いきなり高得点を目指し深いレベルで勉強するより,
まず65%レベルの勉強を終わらせ,残りの時間で深い勉強をした方が効率が良いのです.

(学習曲線(勉強量と得点率の関係))

 

このレベルの知識のまとまり方が,
CBT対策に最も適しているのではないでしょうか.
特に,CBTの4連問は国試レベルの知識が結構問われるため,
CBT連問対策にとても威力を発揮すると思います.

 

CBT対策として十分量でありながら,国試の最低ラインまでも到達できる.

これだと,CBT対策として行った勉強が,
CBT後の実習やマッチング試験・国試対策につながり役立ってくれるのです.

 

また,『レビューブック』は基本的には国試対策書籍ですから,
当然,国試対策用としてCBT後も使っていくことができます.

この連載のテーマである「本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策」に
うってつけといえますね.

 

『レビューブック』には以下のシリーズがあります.

(1)内科・外科
(2)マイナー
(3)産婦人科
(4)小児科
(5)公衆衛生
(6)必修・禁忌

 

国試の必修問題対策は6年生になってからで十分です.
CBT対策としては(1)~(4)をご検討ください.
(『レビューブック公衆衛生』は国家試験よりの内容なので,
CBT対策には『公衆衛生がみえる』をご活用ください!)

 

*****

それでは今回はここまで.
次回は『QBオンラインCBT』についてお話します.

(編集部R.A)

 

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