コラム

[5,6年生向け]マッチング体験記①:親和性を考えた病院選び

みなさん,こんにちは.編集部Y.Mです.

今回はマッチングに関する体験記をお送りいたします.

 

2019年のマッチングの登録開始は,6/13(木)からです.

公式(医師臨床研修マッチング協議会)のサイトも確認して,しっかり日程を把握しておきましょう.

 

今日ご紹介する体験記は,情報収集と病院の選び方についてです.

 

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親和性を考えた病院選び

(東京医科歯科大学 K.I)

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多彩な価値観に触れたくて市中病院を選ぶ

私の大学では大学病院とその関連病院でしか実習を行う機会がありませんでした.

そのため,そのまま初期研修で大学に残り続ける場合,どうしても医局という繋がりがある環境にしか身を置くことができません.

私は「早いうちに大学の医局が全く関与しないような市中病院で経験を積むことで,多彩な価値観に触れることができるのではないか」と考え,市中病院しか候補に入れていませんでした.

 

先輩とネットから情報収集

試験情報の収集は主に大学の先輩と「レジナビ」から行いました.

ただ最近はweb上でマッチング合格体験記が公開され始めているので,ネットを介して様々な情報を集めることができそうです.

 

直感を大事に病院を選ぼう

病院を選んだ決め手は,直感的に病院の雰囲気が自分に合いそうだと思ったことです.

その他にも,教育体制が充実していることや優秀な上級医が多いこと,立地が良いことなど良い点がたくさんありました.

一方で,自分に合わない点もいくつもありましたが,総合的に見て,自分にとってデメリットを上回るほどのメリットがあるかを吟味しました.

 

採用で見られていること

病院見学は内科に1回行きました.

何度も見学に行かないと見学点が悪くなるなどといった都市伝説もあるようですが,内定者の話を聞く限りそのようなことはないように思います.

ただし見学も評価されているというのは事実のようで,知識量や優秀さではなくコミュニケーションが上手くとれるか,適度に積極性はあるかなど「一緒に働きたいと思うか」という点を基準としているという話を先生方から伺いました.

 

第一志望の病院では今年度から筆記試験が廃止され,代わりに集団討論が採用されました.

筆記試験で測れるような学力ではなく,コミュニケーション能力や人柄をより重視しようとする姿勢が伺えます.(ただしCBTや大学の成績表を提出する必要はあるため成績を全く見ていないということはありません.)

 

自分と病院の親和性をアピール

6年生に入ってから,希望する病院に勤務されている大学の先輩にコンタクトをとりました.そして,研修生活の様子を伺う中で,自分と病院のどこに親和性があるかということを検討しました.

例えば,第一志望の病院は多職種連携を重視していることがわかりました.

私は様々な医療系学部の学生とEBMに関する勉強会を行ってきた経験がありチーム医療について学ぶことが多かったので,そのあたりをアピールポイントとすることに決めました.

 

面接では,自分はどういう人間で,希望する病院はどんな学生を求めていて,自分と病院がどういった点でマッチしているかということをクリアに説明できるようにすることが肝要ではないかと思います.

ネームバリューに踊らされることなくまずは一度自分の目で確かめてみて,自分に合う病院かどうか検討することをオススメします.

 

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いかがでしたでしょうか.

病院を選ぶためにも,面接対策にも,まずはその病院のことを深く知ることが大事そうですね.

ぜひ参考にしてみてください!

 

(編集部Y.M)

 

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