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第113回 医師国家試験【体験記】過去問を制する者が国試を制す

こんにちは,編集部のK.Kです.

今回は113回医師国家試験に合格した先輩から「過去問研究」の重要性について教えていただきました.

5年生の夏頃〜国試直前期までの間,

どのように過去問を使って勉強していたかを時期別に詳しく書いてくださったので,

国試に向けて準備を始める6年生だけでなく,

5年生の皆さんにとっても参考になる内容となっています.

ぜひ,お読みください!

 

過去問研究が合格への最短ルート

—過去問をどれだけ繰り返すかがポイント!間違えた問題をいかに次解けるようにするかが重要ですー

 

◆~5年生夏:【分野別過去問1周目】国試の出題傾向をざっくり掴む

5年生の夏までに,今までの国試の過去問を分野別にまとめた問題集を全範囲解きました.その時期はまだあまり問題が解けないので,答えを見ながら傾向をつかみつつ知識を増やしていきます.この時,まだ解説は読み込みません.

 

◆5年生秋~冬:【分野別過去問2周目】自分の苦手分野を知る

5年生が終わるまでに同じ問題集をもう1周しました.ここで1周目で覚えられなかった苦手意識のある疾患や,知識不足の分野が浮き彫りになってきます.間違えたところを中心に解説も軽く読みます.

 

◆最新国試にチャレンジ

5年生が終わるころに112回の国試を解いたところ,7割取れるくらいの学力でした.                   

全範囲を勉強するため,今までは各分野で勉強してきた知識が分野を横断してつながることを実感できます.例えば,高K血症をきたす疾患を一覧にしてみるなど,分野をまたいだ知識を整理する勉強はとても効果的だと思います.

 

◆~6年生夏:【分野別過去問3周目】知識と理解を深める

6年生の夏までに,同じ問題集の3周目をしました.ここでようやく問題が解けるようになってくるので,さらに深い勉強をするために参考書や模試を利用し始めました.

間違えた問題に印をつけながら演習します.解説もじっくりと読み,他の選択肢の検証も行います.

分からないことは,『year note』で調べながら深く勉強しました.

初めの頃は正答だけに目がいきますが,何周もしていくことで,誤答選択肢など1周目には気に留めなかったものが目に入るようになってきます. 覚えるべきことをA5サイズのリングノートに書き溜め,隙間時間にそのノートをとにかくひたすら見返していました.

 

 

 

◆~6年生11月:【分野別過去問4周目】ひたすら反復

6年生の11月までは,問題集の間違えた問題のみをもう1周し,同じ問題集を使い続け,全部で4周しました.

何周も解くことで,問題文から重要な情報を抽出する力がつかめるようになったと思います.

 

◆夏以降はQBオンラインも活用

この時期には並行して,直近の国試を「QB online」で解いていました.解説に出てきた新たな知識はノート欄にコピペしていました.全範囲分の自分の知らない知識を整理でき,まとめてダウンロードや印刷もできてとても便利でした.「QB online」では,間違えた問題だけを集めて解きなおすことができるのも,効率が良かったです.

 

◆6年生秋以降

11月からは公衆衛生,必修と回数別の『QB』を解きました.この時期はひたすら問題演習でつらくなるので,合間に「Q-Assist」の動画を見て気分を変えながら取り組みました.

 

1月にメディックメデイアの『回数別』を4年分解きました.

まずは本番のような心持ちでマークシートを使って解き、この時はマークミスや問題文の読み落とし,読み間違いに最大限の注意を払います。

間違えた問題に印をつけ,間違えた問題のみ解説を読み、2周目は間違えた問題のみ解きます。

今まで過去問演習を繰り返してきているので85%くらいは取れていました。

 

◆国試直前

直前期は,自分の苦手分野や覚えられていないことをまとめたノートから友達に問題を出してもらったり,問題演習を継続し設問をじっくり丁寧に読む練習をしていました.

この時期は,予備校講座などがどんどん出てきて,不安になりますが,集団心理に惑わされず,ひとつのものに絞って問題演習を行う(いろいろ手を出さない)ことが大切だと感じました.予想問題などはあくまで参考程度に意識し,それに囚われすぎないようにするとよいと思います.

 

 

この勉強法で国試当日は9割取ることができました.

 

◆国試本番

国試当日はノートしか持って行きませんでした。

過去問中心の国試対策により、本番でも見たことのある問題が多かったように感じられ,落ち着いて本番の試験に臨むことがで来ました。

問題文を冷静に読み,自分の知識と判断に自信を持つことが重要だと思います。

長文の問題が続いても集中力をうまく保ちましょう。主訴を四角く囲う,ポイントになりそうな検査所見に線を引く,喘息や造影剤など禁忌に関連のあるワードには印をつけるなどして,漫然と設問を流し読むのではなく緊張感を常に持つことが大事です。

選択する回答の数,マークミスをしっかり見直しましょう。

個人的には1日目の採点をしたほうが良いと思います。「点数が足りていないことを自覚して2日目に臨めば受かっていたという人もいるのでは?」という印象です。

 

 

いかがでしたか?

国試に向けた「過去問」の活用法が具体的にイメージできたのではないでしょうか.

皆さんも先輩のように,自分に合った勉強方法を見つけていきましょうね.

Y.Iさん,貴重な体験記をありがとうございました!

 

(編集部 K.K)