コラム

[5,6年生向け]マッチング体験記②:自分探しとグループワーク対策でマッチング!

みなさん,こんにちは.編集部Y.M です.

今回はマッチングに関する体験記の第2回目をお送りいたします.

 

履歴書作成やグループワークの対策として行っていたことを教えていただきました!

 

◆◆◆

自分探しとグループワーク対策でマッチング!

(東京医科歯科大学 Y.K)

◆◆◆

 

■ はじめに

私が外病院を見始めようと思ったのは5年生の時で,実習が始まってからでした.

友人にも外病院を考えている人が多かったことがきっかけで,

自然と見学に行こうと思うようになりました.

実際,外病院を見始めてみると感じることがありました.

大学病院に比べ,外病院の研修医は自らの判断で積極的に動く割合が高いという点です.

一方,大学病院では,珍しい症例や専門的な内容を深く学ぶことができるといった利点がありますが,

研修医の行動範囲にいくらかの制限があるように思いました.

私が研修生活に求めるものは,医師において基本的なことをまずは自分できちんとできるようになる環境だったので,

責任感のある状況で様々な経験を積むことのできる外病院に行きたいと思うようになりました.

 

 

■ まずは情報収集

● 合同説明会に出席しよう!

第一志望の病院では,6月半ばに研修医の先生方が開催する合同説明会があり,

そこで実際の出題形式や,グループワークに出題される項目について学ぶことができました.

合同説明会は他大学の学生と親交を深めるいい機会なので,

連絡先を交換して仲良くなっておくと当日会ったときにリラックスして受験できると思います.

 

● 病院見学は効率よく!

病院見学は一度しかできないため,その時にいかに様々な情報を集められるかが大切です.

ただ話を聞くというだけでなく,その病院での研修が自分にとって有益なのか,将来の進路に有用なのか,自分が研修に何を求めているのかを考えながら情報収集することが大切だと思います.

私の場合は6年生の6月下旬に見学に行きました.

アポイントは1ヵ月ほど前からとっておくとよいでしょう.

病院見学での一番の収穫は将来進みたい科についての情報を入手できたことです.

病院によっては初期研修のスケジュールが詳細に決まっています.3年目からの診療科の希望を2年目の夏頃には決定しなければならない病院があるため,自分の目指している科ではどの時期に研修できるかなど,将来進みたい科についてきちんと情報収集することも当然必要です!

先輩は非常に優しく,同じ科を目指す先生を紹介してくださり,たくさんの情報を得ることが出来ました.

 

 

■ 履歴書について

マッチングにおける第一の関門は履歴書です.

この履歴書を書くことだけでつまずいてしまうことが多々ありますが,

ここで一踏ん張りすることが,今後の研修生活で何をしたいのかを明確にさせる第一歩となります.

 

● まずは自分探し!

履歴書の項目は多数あります.

どこの履歴書にもあるような,学歴,趣味,特技,志望動機を初めとして,

変わり種としてはアルバイト歴,初期研修を具体的に想定した悩み(初期研修ではスケジュールが詳細に決まっていて,すべての疾患をみることができないがどう思うかなど)についての記述が求められました.

質問の多くはその人の人間像をつかむためのもので,

自分は何をしてきて,どういう人間なのかといったことを問う項目が多かったです.

一つ一つ丁寧に答えるためにはまずは自分を知ることが大切です.

自分の長所がどこなのか伝えるための基盤を作りましょう!

 

● 研修医生活を具体的に想像しよう!

履歴書には実際に研修医生活をするうえで立ちはだかるであろう壁を想定した質問が数多くあり,

非常に考えさせられるものばかりです.

その一つ一つについて考えることは,マッチング合格につながるだけでなく,

将来の自分の軸となっていくことでしょう!

一人で考えるだけでは難しいですが,様々な人の意見を聞いたり議論したりして考えを深めることで,

良い履歴書が書けると思います!

 

 

■ グループワーク対策

● コミュニケーション能力が重要!

最近は,専門的な項目よりコミュニケーション能力が問われやすいように思います.

グループワークや医療面接で重要な項目をおさえることが大切です.

対策としては,4年次のOSCEで重要だった項目と,患者さんの気持ちに寄り添いながら話を聞くために重要なことは何かを学ぶことが大切だと思います.

 

● 他の人と一歩差をつけるためには!

それだけでは心配だという方は,4年次OSCEのその他の項目についても目を通しておくと安心でしょう.

私の場合,過去数年に渡って出題されていた項目は,念のため対策しました!

具体的に相手を想定するためにイメージトレーニングをしたり,友人や家族に患者役をしてもらったりして,対応の仕方について考えることが大切です.

 

 

■ 最後に

マッチング対策でまず行うべきことは自分探しです.

試験では,自分がどのような人間で今まで何をしてきたのか,これからどのようなことがしたいのか,研修で何をしたいのかなど,多くのことを問われます.

具体的に一つ一つ考えて一貫性を持たせることが合格へつながると思います.

非常に早いタイミングでマッチングが行われるところもあるので,

日程の確認・手続きだけは早めに行いましょう.

当日は緊張のため失敗もあるかと思いますが,とても考え抜かれた楽しい試験問題が盛り沢山です.

これまでの経験を活かして全力で取り組み続けることが合格への一歩になると思います.

心から応援しております!

______

 

いかがでしたでしょうか.

研修生活が有意義なものになるよう,自分を見つめ直す時間も大切にしたいですね!

 

(編集部Y.M)

 

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