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【医師国家試験”不合格”体験記】甘く見ていた「必修」

こんにちは.編集部Y.Mです.

今回は第113回医師国家試験で惜しくも不合格となってしまった先輩の体験記をご紹介いたします.

「今までうまくやってきたから大丈夫だろう」という油断が,国試対策不足を招いてしまうこともあります.

順調に勉強が進んでいる方も,自分の勉強量に自信のない方も,ぜひ一度目を通してみてください.

 

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【医師国家試験”不合格”体験記】甘く見ていた「必修」

(帝京大学 M.Sさん)

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■はじめに

私は,113回の国試で必修が2点足らず,不合格となりました.

自分が必修落ちするとは,国試を受験するまで思ってもいませんでした.

当時,どのような状況で,どうして不合格になってしまったのかを振り返っていきたいと思います.

 

 

■順調だったからこその「油断」

私は学生時代,中の下くらいの成績でしたが,6年生までストレートで進級してきました.

そして,11月下旬に卒業試験にも合格しました.

卒業試験後の私は「卒業試験も無事合格したし,残り2ヶ月サボらなければ国試にも受かるだろう」と考えていました.

模試でも,ギリギリではありましたが合格圏内にいました.

今思えば,この頃から国試に対して,少し楽観的になっていました.

 

それまでも必修対策は,特にしていませんでした.

その理由は,各論や一般・臨床の勉強をしていれば,必修の勉強にもなると思っていたからです.

予備校のネット講座も,直前期の講座を含めてほぼすべて受講しましたが,

必修対策の講座にはあまり時間をかけませんでした.

それでも,過去問や模試の必修分野では,8割を切ることはありませんでした.

そして,必修対策をあまりしていない状態で,国試に臨むことになりました.

 

 

■本番での必修の緊張感

国試当日,緊張はありましたが,普通に解けば大丈夫だろうと思っていました.

しかし,実際に必修問題を解き始めると,本番だからこそ余計に,

「絶対に8割以上正解しないといけない」,「間違えてはいけない」

などと考えてしまいました.

また,必修は一般・臨床問題に比べて時間が余ったので,何度も見直しをしました.

そのせいで,問題文や選択肢を必要以上に吟味してしまいました.

つまり,いわゆる必修らしい解き方ができなくなっていたのです.

後日,自己採点をした時,普段であれば絶対に選ばない選択肢を選んでいたことに,

自分自身でも驚きました.

国試当日の注意点として,同じような失敗談を直前期に予備校の先生からも聞いたことがありましたが,

まさか自分がその状態になるとは思ってもいませんでした.

 

 

■絶対に必要な必修対策

私が今回の国試で不合格になったのは,単純な勉強不足が一番の原因ですが,

必修対策を怠ったことも大きな要因でした.

国試は,大学で受ける試験や模試に比べて,独特な緊張感があります.

その緊張感の中で,必修問題を平常心で解いていくためには,

普段の勉強に加えて,必修問題への慣れが必要だと思いました.

この「慣れ」を身につけるためには,やはり多くの過去問に触れておくことが一番大切だと思います.

私は,浪人生になって初めて『クエスチョン・バンク 必修』を手に取りましたが,

現役のときに買っておけばよかった,ととても後悔しました.

 

必修は,出題の仕方や傾向にある程度決まったパターンがあります.

必修のために細かい知識をつける必要はありませんが,パターンを把握しておくことは重要です.

受験勉強として,知識を深める勉強をするだけではなく,

国試の傾向と対策を知っておくことを,強くお勧めします.

特に,必修分野の国試出題基準は,必ず一度は目を通しておいた方がいいと思います.

どんな用語や疾患が載っているかなどを,

自分のノートや教科書にチェックしておくだけでも違うと思います.

 

 

■先を見据え,最善の準備を

現役の受験生は,マッチングから卒業試験,国試まで,あっという間に進んでいきます.

自分の知識不足が嫌になったり,集中が続かず勉強が出来なかったりすると思います.

先生や先輩がよく言うと思いますが,私達は国試に受かってからがスタートです.

国試よりもさらに先を見据えて,辛い時を乗り越えていきましょう.

 

医師国試は,受験生の約9割が合格する試験です.今まで通り勉強していけば合格すると思います.

不合格になったからこそ言えますが,

この9割に入るか入らないかで,翌年の1年は本当に大きく変わります.

後悔しないため,合格するためにも,最善の準備をして,

当日はただ試験を受けるだけくらいの軽い気持ちで行きたいですね.

私の経験をふまえて,必修を軽視せずに対策する人が増え,

必修落ちする受験生が少しでも減ることを願っています.

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いかがでしたでしょうか.

試験当日にしっかり実力を発揮するためにも,自分の現状を把握して,

最後まで気を抜かずに勉強を進めていきましょう.

 

(編集部Y.M)