国試

マッチング後に焦りたくない!計画的な『QB』繰り返し演習で国試対策【体験記】

みなさん,こんにちは.

雨の多い季節になりました.6月も終わり,カレンダーは一年の折返しに突入…!
みなさんの「116回国試受験生」としてのモチベーションはどうでしょうか?
マッチングに国試対策に卒試対策…,と年間イベントを想定してはソワソワすることもあるかと思います.

直前になって焦りたくない!
6年生の勉強スケジュールってどうやってたてたらいいの?
夏からエンジンかけていきたい!

といった気持ちのみなさんに,オンライン版医師国家試験対策問題解説「QBonline国試」とmediLink講義動画コンテンツ「Q-Assist」を使って無事115回国試を乗り越えた先輩より,アドバイスが届いております!

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夏にやっておきたい国試対策~繰り返し演習のコツ~

(K大学 N.Nさん)


思ったよりも時間がない…?!

皆さんはもう国家試験対策の勉強をはじめていますか?これまでの学内の試験では,試験直前までに知識を詰め込めば何とかなったという人も多いかもしれません.対して国試の範囲は1科目ではないため,1科目を自分の中で完璧に仕上げたとしても,次の科目のときには,多くのことを忘れてしまっていると思います.

一通り勉強しただけでは知識は定着しないので,予定をうまく調整しながら何度も復習することが大切です.しかしこの夏前の時期を逃すと,マッチングに特化した対策(小論文や面接対策),マッチング後の手続き,卒試対策などでバタバタし,思うように勉強が出来ない時期が続きます.気が付いたときには,何も対策が進まないまま国試直前?!となってしまいかねません.そこでおすすめしたいのが,今の時期から,一通り終わった科目の復習を進めておく,ということです.

マッチング後に焦らないために,復習は夏前から始める

国試では科目が沢山あるので,次の科目へと焦る気持ちもわかります.しかしながら前述したように,過去に演習した科目をおさらいし,知識の定着を図ることも忘れてはいけません.

4〜6月一通りQAとQB
7〜8月前半メジャーのQB2周目やりつつ,できるところまでマイナーのQAとQBの一周目
8月後半マッチング対策(筆記に加えて面接や小論文対策等も)
N.Nさんの春~夏の勉強スケジュール.
後々大変にならないよう,復習がおざなりにならないよう,早め早めの対策を…

マッチングの時期までに「クエスチョン・バンク(以下,「QB」)」で一通り勉強した科目は,軽くでもよいので(例えば1周目問題だけでも)はやめに復習を始めると良いと思います.メジャー科から勉強しているのが普通だと思いますが,マイナー科1周目と並行してメジャー科を復習すると,メジャー科の知識が安定し,秋以降の模試でも問題数の多いメジャー科の得点が安定してくると思います.私の場合はコロナ禍の影響もあり,3月終わり頃から「Q-Assist(以下,「QA」)」の講義動画を見ながらQBを解いていたため,大学の課題をこなしたり,病院見学に行ったりしながらでも,夏までにQBメジャー科目を一周解き終わることができました.

一回の演習では知識は定着しない!何よりも復習を大切に

▼後回しにしない

マッチング前の7〜8月前半に1周目が終わっている問題は,復習を後回しにせず,8月中に2周目を開始しましょう.1周目に解いているときには,講義動画の視聴直後であることもあって,「こんな問題今後いつでも解けそう」と思いがちですが,後に解いた時には「何でこの問題解けたのだろう」と思うことも多々ありました.なので,1周目の段階では,解いていて少しでも自分の知識が曖昧だなと思った問題は,△マークをつけておくことをお勧めします.(直前になっても△を残し続けると復習しないといけない問題が多くなって大変なので,△にするというのはあくまでも夏前の1周目の時期の話です.)

▼回転をはやく!まずは自分のペースを知ることから

マイナー科目や公衆衛生などもあるため,復習ばかりに時間をかけていられないというのが本音だと思います.なので,あくまでも一周目終わってから復習までのスパンを短くするということを頭の片隅に置いておき,自分のペースで復習を進めていくと良いでしょう.まずは自分が覚えたことを,どれくらいのスパンで,どのくらいの量忘れるのか知ることが大切かもしれません.

▼「Q-Assist」動画を思い出しながら…

復習(2周目)するといっても,漫然とQBを解くだけで良いのか?講義動画は見直すには時間かかるし…と思うかもしれません.問題によってはQBの正答を覚えてしまっているが,なぜその解答になるかわからないということもあるかもしれません.

そんな時はQAのメインテキスト,サブプリントを使って過去問で直接問われていない周辺知識まで網羅的に復習していました.QAのテキストやプリントなら,QBでの演習だけでは補えないある疾患についての知識が網羅的に把握でき,かつ要点を押さえられます.サブプリントは単に穴埋めだけでなく,読み返すことで講義が頭の中で再生されるような感覚で復習できるので,特におすすめです.

Q-Assistメインテキストへの書き込み例 炎症性腸疾患
Q-Assistメインテキストへの書き込み例 不整脈
N.NさんのQAメインテキスト.
青,赤,黄色の書き込みは講義動画中視聴中に書き留めた板書.緑は過去問で頻出かつ忘れがちだった箇所.紫は模試で間違えた内容.タイミングや,自分にとっての意味合いにあわせて色分けして記入していたようです.

まとめ:復習に要する時間を見据えてスケジュールを作成する

春〜夏は国試までまだある時間があると感じがちです.しかしながら,夏以降,国家試験対策以外にも沢山やることがあると思うので,早いうちに一年の目処を立てておきましょう.初めのうちは,〇月までにこの教材をやって〇月に模試受けて…程度でしか予定を立てられないと思います.しかし,勉強を勧めていくうちに,過去にすんなりと出来たことを意外にも忘れていくことに気が付くと思います.私の場合は,復習が大切であると気がついてからこまめに予定を修正し復習の時間を確保することとなりました.皆さんには,あらかじめ反復演習の大切さを意識し,ゆとりのあるスケジュールを作成することをおすすめしたいと思います.国試は,地道に反復していけば必ず結果はついてくる性質の試験なので,めげずにコツコツやっていきましょう.応援しています.


いかがでしたか?

勉強や実習,マッチングなど様々な要素が動いている中でのスケジュール調整,一筋縄ではいかないですよね….

先輩のアドバイスを少しでも役立てていただければと思います!

それでは,みなさんが素敵な夏を過ごせることを願っております.

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