国試

[6年生向け]第117回医師国試【体験記】春から始める余裕をもった公衆衛生対策

6年生の皆さん,公衆衛生対策はいつ頃から始めるイメージをお持ちでしょうか?
かつては秋から公衆衛生対策を始める人がほとんどでしたが,近年は卒試対策なども兼ねて早い時期から始める人も多くなっています.

そこで,今回は5月から公衆衛生対策を始めた先輩の国試体験記をお届けします!


春から始める余裕をもった公衆衛生対策
(北里大学 T.Tさん)


はじめに

私は国試対策において講義動画は一切見ずに,参考書・問題集などで勉強していました(しかも令和の時代では珍しい紙派).

公衆衛生も主に『QB公衆衛生』『レビューブック公衆衛生』『公衆衛生がみえる』を使用し,気になった点はネットや図書館で調べる,という勉強法で国試を乗り切りました.

夏前から始め時間をかけて対策をした結果,公衆衛生を得点源にできた経験に基づき,じっくり型の公衆衛生対策についてお話します.

私の勉強スケジュール

▼ 5~6月

内科・外科の『QB』を解き終え,次に何をするか迷っていた時に最新版の『QB公衆衛生』が発売されたので,良い機会だと思って公衆衛生対策を始めました.

CBT以降,公衆衛生は全く勉強していなかったため知識ゼロの状態でしたが,まずは半ば無理やり書籍版の『QB公衆衛生』を1周して全問題に目を通し解説を読むことで問われている内容や出題パターンを把握しました.

▼ 7~8月

この時期はマッチング試験対策として,回数別の過去問題集を解くことに集中しました.
マッチング試験の範囲はメジャーと必修のみでしたが,せっかくの回数別過去問を解く機会だったため,マイナーや公衆衛生の問題も解きました.
それぞれを深く勉強はしなかったものの,正答の内容と重要ポイントは覚えるようにしました.

▼9~10月

過去問で見たことのあるテーマを中心に『公衆衛生がみえる』を読んで知識を増やしました.
また,最新版の『レビューブック公衆衛生』が発売されたので購入し,1周読みました.
以降,模試の前日には必ず『レビューブック公衆衛生』をパラパラと軽く1周読み直すようにしました.

▼ 11~1月中盤

周りは11月頃から『QB公衆衛生』や講義動画を使って本格的に公衆衛生対策を始めていた印象です.
私はすでに基本的な対策は終わっていたため,この時期は公衆衛生の勉強をあまりせずにまずはメジャー,その後12~1月にかけてはマイナーを仕上げることを優先しました.

▼ 1月後半~直前期

公衆衛生を含む全科目の総復習に充てました.
公衆衛生については『QB公衆衛生』の予想問題と模試を中心に復習し,またINFORMAの記事を読んで最近のトピックスもおさえました.

とは言ってもやはり過去問が一番大切ですので,国試前日にはもう一度書籍版の『QB公衆衛生』を1周読み自信をつけました.
公衆衛生は出題数が多いため,国試前日に何をやればいいかわからなくなったら,とりあえず『QB公衆衛生』を解くのがおすすめです!

国試本番を終えて

公衆衛生は過去問にないグラフや見慣れないテーマが出題されることも多いため,そういった問題が解けずに落ち込んでしまう人もいます.
私は早い時期から対策を行ったことで,知識面だけでなくメンタル面においても余裕をもった状態で国試を迎えられました.

周りのほとんどの人が講義動画をメインに対策していた一方,私は自分でテキストを読む勉強法が好きだったため,教材は書籍と模試しか使っていませんでしたが,国試対策にはこれで十分だと感じました.
具体的には知識を増やしたい時は『レビューブック公衆衛生』,効率よく国試対策がしたい時は『QB公衆衛生』,さらに得点力を高めたい時は模試の復習,といった使い分けをしていました.

他の科目と比べ暗記の要素が強い公衆衛生に関しては,講義動画でなく『QB公衆衛生』をメインにした方が本番でも得点しやすいのではと感じました.

最後に

公衆衛生はとっつきづらく,かつ地道な努力を要しますが,コツコツ積み重ねていけば必ず得点源にできる科目です.
メジャーを早い段階で終わらせるべきという意見もよく耳にしますが,少しでも余裕をもって国試に臨むために,早くから公衆衛生に取り組んでおくのも効果的だと思います.

本番で焦らないためにも,ぜひ「じっくり型」の公衆衛生対策を検討してみてください!


いかがでしたか.
この体験記を参考に,ご自身に合った対策開始のタイミングと勉強法をぜひ考えてみてください.

(編集T.F)

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 マッチング

 実習

 コラム

 その他