国試

[4~6年生向け]イヤーノートは毎年何が変わっているか知っていますか?

  • 『イヤーノート』は最新のガイドラインなどを反映し,毎年アップデートされている
  • 発行前年までの国試を反映し,最近の国試の内容に基づいて情報が整理されている
  • 「医学生セット」の購入者は,毎年無償で『イヤーノート』を最新のものにアップグレードできる

 


 

毎年アップデートされる『イヤーノート』

医学生の勉強のお供といえば『イヤーノート』.実習に関する調べ物から国試対策まで,幅広く活用されている方は少なくないことと思います.

そんな『イヤーノート』ですが,毎年改訂されていることはご存知ですか?

イヤーノート』は,常に最新の情報を反映できるよう,毎年アップデートが繰り返されています.

それでは具体的に,最新版ではどのような情報が更新されているのでしょうか?

『令和6年版医師国家試験出題基準』に対応

118回医師国家試験から適用となった,『令和6年版医師国家試験出題基準』.

イヤーノート』最新版では,いち早くその新出題基準への対応が完了しており,最新の国家試験に向けて安心してお使いいただける内容となっております.

最新のガイドラインに対応

イヤーノート』は,皆様に正しい情報をお伝えすべく,常に最新のガイドラインを反映したアップデートを行っております.

最新のガイドラインに則った勉強を行うことは国家試験の対策としても重要で,診断基準や治療の適用が変わることに伴い,過去の国家試験では正しいとされていたものが誤りとなってしまうことすらあるんです.

例えば,112回の国試で出題されたこの問題(「QB Online」ではガイドラインの変更に伴い掲載内容を変えていますが,以下では出題当時のままの問題文を引用しています).

112A61

83 歳の男性.高血圧症のために定期的に受診している.10 年前に高血圧症と診断され,カルシウム拮抗薬とアンジオテンシン変換酵素<ACE>阻害薬とを内服している.介護保険では要支援の判定を受けており,週 2 回デイサービスに通っている.服薬アドヒアランスは良好であり,めまい,ふらつきなどの症状はない.身長 162 cm,体重 53 kg,脈拍 72/分,整.診察室で測定した血圧 144/74 mmHg.心音と呼吸音とに異常を認めない.下肢に浮腫を認めない.患者が記録した最近週間の家庭血圧を別に示す.この患者に対する対応で適切なのはどれか.

医師国家試験 問題

a. 利尿薬の追加

b. β遮断薬の追加

c. 現在の投薬内容を継続

d. カルシウム拮抗薬の減量

e. アンジオテンシン変換酵素<ACE>阻害薬の増量

この問題は,出題当時に適用されていた『高血圧治療ガイドライン2014』に基づけば,後期高齢者の降圧目標は診療室血圧150/90mmHg未満,家庭血圧145/85mmHg未満であり,降圧目標を達成できていることから,「c. 現在の投薬内容を継続」が正解でした(厚生労働省による当時の公式解答でもcが正答でした).

ですが,2024年現在適用されている『高血圧治療ガイドライン2019』では,後期高齢者の降圧目標が診療室血圧140/90mmHg未満,家庭血圧135/85mmHg未満に変更となりました.

そのため,新しいガイドラインに基づく基準では降圧目標を達成しておらず,「c. 現在の投薬内容を継続」は不適切となってしまいます.

このように,医療が絶えず進歩し続けている中で,医療のスタンダードも移り変わっていきます.

最新のガイドラインを反映した,今現在でスタンダードである情報で勉強していただきたい!という思いから,イヤーノートは毎年のアップデートを重ねているのです.

『イヤーノート 2025』は何が改訂されたの?

それでは,最新の「イヤーノート 2025」が,最新ガイドラインに基づきどのように改訂されたかを,旧版と比較して見ていきましょう.

◯『2023年改訂版 心筋炎の診断・治療に関するガイドライン』の反映

心筋炎の診察・治療に関するガイドラインは昨年新版が発行され,治療内容の更新や,COIVD-19関連などの特徴的な心筋炎に関する記載の充実などの変更が加えられました.

こうした変更点を反映し,『イヤーノート 2025』では治療に関する記載を大幅に刷新するなどのアップデートを行っています!

イヤーノート
※クリックで画像を拡大できます.

◯『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』の反映

国試でも出題頻度の高い慢性腎臓病(CKD).

最新ガイドラインでは薬剤選択の基準の変更や,新たな推奨薬剤の提示などがなされており,『イヤーノート 2025』でもそれらをばっちり反映しています!

イヤーノート
※クリックで画像を拡大できます.

また,最新ガイドラインの反映以外の情報アップデートも行っており,例えば最近話題になった脂肪性肝疾患の名称・分類変更などもきちんと取り入れています.

イヤーノート
※クリックで画像を拡大できます.

その他,最新版『イヤーノート』で更新された情報に関する詳細は,こちらの特設サイトをご覧ください!

イヤーノート

117回までの国試に基づいて情報を整理

117回の国試の内容を反映し,

◯117回医師国試の出題内容を網羅

◯近年の国家試験の出題傾向に基づいて,疾患に対する治療の手段・手順がわかりやすくなるよう,構成を見直し

など,少しでも最新の国試に基づいた勉強をしていただけるよう,構成の改善や情報の反映を行っています!

来年は何がアップデートされるの?

それでは,来年刊行(2025年3月発行予定)の『イヤーノート 内科・外科 2026』では,どのような点がアップデートされる予定なのでしょうか?

イヤーノート編集部では,日夜最新のガイドラインを追跡しています.

そのため,もちろん来年の最新版でも,最新のガイドラインに基づいた学習が可能になります!

反映する予定のガイドラインとしては,例えば……

◯『結核診療ガイドライン2024』を反映予定!

結核は出題頻度が高く,ほぼ毎年出題されます! 最新の知見に基づく正確な知識を把握しておきたいところですよね.

◯『糖尿病診療ガイドライン2024』を反映予定!

国試での出題頻度が大変高いコモン・ディジーズの糖尿病についても,皆さまが最新のスタンダードに基づく学習を深められるようにアップデートを行ってまいります!

その他にも,『イヤーノート 内科・外科 2026』では多数の最新ガイドラインに基づく改訂が行われる予定です!

また,最新のガイドラインを反映するほかにも,118回医師国家試験の内容を踏まえた構成の見直しや情報の追加も予定しています!


以上のように,『イヤーノート』は毎年最新の医学情報や最新の国試に基づいてアップデートが繰り返されています.

ですから,編集部としては毎年最新の『イヤーノート』をお手元に置いていただければと思っているのですが,「毎年買い替えるのはおさいふ的に……」という方もいらっしゃいますよね.

実は,毎年医学生の皆様に向けて発売されている「医学生セット」には,イヤーノート(電子版)」を毎年最新のものに無償でアップグレード可能な特典がついているんです!

医学生セット」は,「QB Online」や「イヤーノート 内科・外科(電子版)」など,医学生の定番学習コンテンツをひとまとめにしたお得なセット

もう購入されているという方は最新版をわざわざ買わずとも安心して来年以降も最新の「イヤーノート 内科・外科」をお使いいただけますし,まだ迷っているという方は,是非ともこの機会にご購入をご検討ください!

医学生セット」に関する詳細は,こちらの記事もご参照ください!

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