病気がみえるシリーズ
第112回 医師国家試験【体験記】Evernoteで効率的なノート作り
こんにちは.編集K.Aです.
今回は,まとめノート作りをデジタルで完結させた先輩の体験記をお届けします.
紙のノートにキレイにまとめるのが苦手…という人にはぜひ参考にしていただきたいです.
Evernoteで効率的なノート作り(東京慈恵会医科大学・Sさん)
▲Sさんがノート作成に使用していたPC
いつも参考書の同じページばかり見ている…自分専用の苦手ノートを作りたい!
私が国試対策でまず始めたのは,
自分の苦手な分野をまとめたノートを作ることでした.
始めは紙のノートで作り始めましたが,
紙媒体では不便な点がいろいろありました.
・どこに書いたのか見つけにくい
・作るのに時間がかかるし,手が疲れる
・絵や表を挿入したい時にわざわざコピーしなければいけない
・書き間違えたとき,後から情報を足したいときに汚くなる
などなど….
悩んでいたとき,見学先の病院で研修医の先生が使っていたのが
「Evernote」という電子版ノートでした.
Evernoteはパソコンやスマホでノートを作れるアプリで,
上記の紙媒体での不満が全て解消される上に,
スマホでいつでもノートを見たり,編集したりできる優れものです.
特に便利なのが検索機能で,打ち込んだ言葉だけでなく,
貼り付けた画像の中に書いてある文字も検索で引っかかるんです.
私は主にパソコンでノートを作り(画面が大きいので作りやすいです),
移動中や国試前にスマホでノートを見ていました.
ノートは科目別に分け,簡潔に見やすく!
まず,ノートは科目別に作りました.
▲科目別のノート
その上で重視したのは,
①知識のバラバラな羅列にならないようにすること
②「覚えられないもの」,「覚えているけど表にして比較した方が覚えやすいもの」のみまとめること
③完成された画像やまとめに頼ること
です.
具体的に1つずつ紹介します.
①ノートの中を大項目(解剖,生理,検査・治療,各論)で分け,
各論も似た者同士で近くにまとめていました.
国試は大量の知識との戦いです.思い付いたままノートに書きこんでしまうと,
それぞれが浮いた知識になって覚えにくいです.
なので,疾患のつながりを掴んで知識を繋げることが大切です.
大項目で分けると,復習の時に自然とつながりが見えて覚えやすいです.
②ノートを作っているとどうしても,あれも!これも!と欲が出てきますが,
全てを書いていたら苦手ノートの意味がなくなります.
苦手ノートのメリットは,国試前に最後に短時間で苦手を総復習できるということです.
なので,すでに覚えていることは自分に自信を持って,まとめノートには書きませんでした.
苦手を確実に埋めていくこと,それが暗記の近道だと思っています.
③全て自分の字でまとめようとすると時間がかかります.
私は「yearnoteアプリ」やネットで見つけた画像をスクリーンショットしたり,
「病気がみえる」をスマホで撮ったりしまくってました.
自分で表や図を作るよりも,すでにあるものの方が断然キレイで見やすいし,
コピペで大幅に時短できます.
▲スマホで撮った誌面の文字も検索できる!
最後に
時間があれば,どの科目においても解剖や生理などの基礎をじっくり勉強して,
まとめノートにまとめてみてください.
本番中に分からない問題があっても,そういった基礎知識があると,
考えて解ける問題がたくさんあります!
私は6年の夏から苦手ノートを作り始めましたが,
上記の方法なら余裕で国試に間に合います.
焦らずに,自分の勉強法を信じて勉強することが大事です!
(編集部K.A)