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Post-CC OSCE ~正式導入と対策~【コロナのコラム。第5回】

 
みなさま、こんにちは!
大人気ブログ「医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】」の筆者であるコロナさん(順天堂大学医学部6年生)の連載第五弾です。
 
CBTや国試の勉強方法から、バイトなどの日常生活まで多岐にわたって連載予定で、医学生(全学年向け)に必見の内容となっています!
 
第五回目は、「Post-CC OSCE ~正式導入と対策~」について教えていただきました。
 

過去の連載記事もぜひご覧ください!

 


***
 

コロナのコラム。第5回
『Post-CC OSCE ~正式導入と対策~』

 

第113回医師国家試験まで2ヶ月を切り、追い込まれているコロナです。

メディックメディア模試の特典の「直前Assist」は楽しみですね。大好きな講師陣の講義を早く聞きたいものです。

さて、今回はPost-CC OSCEについて解説していきたいと思います。

 

 

◯Post-CC OSCEとは?

 

医学生なら4年生で必ず受験するOSCEは Objective Structured Clinical Examination (客観的臨床能力試験)の略字です。

今回解説するPost-CC OSCEとは、Post-Clinical Clerkship OSCE (臨床実習後 OSCE)の略字です。

以前はAdvanced OSCEと呼称されていたこともありますが、現在はPost-CC OSCEで統一されています。

 

医師法第九条『医師国家試験は、臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能について、これを行う。』

とありますが、今のところ医師国家試験に技能を問う試験はありません。

そこでPost-CC OSCEが医師国家試験の一部へと変化しようとしています。

 

2019年度には全国の医学部にてトライアル試験が行われ、2020年度より正式導入となっています。

順天堂大学は2018年度のトライアルに参加しているので私も受けたのですが、とても有意義なものだったと思います。

これを受けずにいきなり臨床の現場に出るのはちょっと…と思うくらいです。

 

 

 

◯OSCE / Post-CC OSCE 対策

 

守秘義務があるので試験内容を言うことはできないですが、かなり問診の練習をしたほうが良いと思います。一般的な医療面接の仕方についてまとめていきたいと思います。

 

フェーズ1 呼び込み・自己紹介

 

待合室まで呼び込みに行く

「〇〇さん、お入りください」

 ↓

椅子へと誘導する

「こちらへおかけください」

 ↓

患者座る→医師座る

「本日診察を担当させていただきます、コロナです。

確認のためフルネームと生年月日を教えてください」

 ↓

患者の返答を得て手元の情報と相違がないかチェックする

「これから医療面接をさせていただきますが、よろしいでしょうか」

 ↓

患者の同意を得る

 

フェーズ2 主訴を聞く

 

「本日はどうされましたか?」

 ↓

患者、主訴を言う

 ↓

「詳しく教えてください(Open Question)」

 チェック項目6つ(OPQRST)

O:いつから

P:良くなる因子・悪くなる因子

Q:どんな・どれくらい(0~10の11段階で)

R:部位・広がり

S:随伴症状

T:時系列

 

フェーズ3 周辺情報を聞く

 

チェック項目14つ(PAM HITS FOSSSSS)

P:既往歴

A:アレルギー

M:服薬歴

H:入院歴・通院歴

I:健診指摘歴

T:外傷・海外渡航

S:睡眠

F:家族歴・家族構成

O:出産歴・月経

S:嗜好品(タバコ・アルコール・麻薬など)

S:職業歴

S:性交歴

S:生活習慣

S:食欲・体重変化・排便・排尿

 

フェーズ4 解釈モデルを聞く

 

解釈モデル「この症状について、ご自身でどう思われますか?」

・特に気になっていること・心配なことを聞く

・検査の希望・治療の希望を聞く

 ↓

ここまでを要約して確認「ここまでをまとめさせていただきます」

 ↓

最後に確認「言い忘れたことはありませんか?」

 

フェーズ5 診察へ移行

 

「次に身体診察に移らせていただいてもよろしいでしょうか?」

患者の同意を得る

 ↓

手指衛生・聴診器消毒

 ↓

バイタル検査を確認する

 ↓

身体診察に移る

 

 

ここまでやると聞き漏らしもなく完璧な医療面接ができるはずです。

 

 

◯Post-CC OSCE 対策 ~鑑別を言えるようになろう~

 

医療面接は上記の通りにやれば誰でもできると思います。しかし、問題は身体診察です。鑑別が頭に上がっていないと、全く意味のない身体診察しかできません。

実は、鑑別の対策に最適な教材があるのでご紹介したいと思います。しかも無料なんですよね!

 

それがこちら!

 

『鑑別!1st impression』です。

medilink store でカートにいれて、無料で購入すると、medilinkアプリに追加することができます。症候論の鑑別について非常に良くまとまったアプリです。これはもはやPost-CC OSCE 対策必携といっても過言ではありません。とにかくこれを読んでおいてよかったと思っています。

 

「鑑別モード」をONにすれば、疾患名を隠すことができます。アプリで演習もできるということです!パズルのような思考力を必要とするので非常に楽しいですよ!

 

 

 

 

◯コロナの”ちょっと一言“

妊娠可能性の聴取について ~上品な聞き方~』

 

「あなたは今、妊娠の可能性がありますか」

初対面の医師にこのように言われると誰しもが緊張してしまい、本音を話さないでしょう。たとえ、1ヶ月前の遊びに心当たりがあったとしても。

ここで、相手の心理を巧みに操るテクニックがあります。

 

医師『これはすべての患者さんにお聞きしているのですが、あなたは今、妊娠の可能性がありますか?』

患者「いいえ」

意思『それは0%ということですか?それとも1%ですか?

患者「ええと、、、1%かも、、、」

 

上記のように患者はYES or NOのクエスチョンでは0%も1%もどちらもNOと言ってしまいます。

そこで、1%か0%かという究極の部分を、数字という、いやらしさのない問いで聞き出すというのが巧みの技なのです。

 

これは、喫煙、性的指向、手術歴、虐待被害など相手の言いたくないことを探る時にも応用できるでしょう。

 

 

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筆者:コロナ
順天堂大学 医学部6年生
 「医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】」の主催者であり、ブログ中で医学生や医学部受験生に有益な情報を配信中。ブログ村医学生ランキングで一位を獲得するなど、人気を博している。
医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】