国試

【5〜6年生向け】総まとめ講座の活用法②〜科目別攻略編〜【合格体験記】 

こんにちは!編集部です.

今回は,第119回医師国家試験で悔しい思いをし,第120回で見事合格を果たした先輩(MYさん)による「総まとめ講座」活用法の第2弾です.

前回の「視聴スケジュールとアウトプット術」に続き,今回は「科目ごとの特徴と効率的な使い方」を大公開!忙しい実習期でも効率よく回せる工夫が満載なので,ぜひ参考にしてみてくださいね.


総まとめ講座の使い分け(科目別勉強法)

S大学 MYさん


この記事のポイント

総まとめ講座,いつから使うのが正解?

こんにちは.私は119回で不合格となり,メディックスペースという予備校に通いながら1年間の勉強を経て120回国試に合格しました.

「総まとめ講座」は「Q-Assistプラスset」に入っているため,「直前期に見ればいいや」「マッチング後で間に合うでしょ」と後回しにする人が多いと思います.現役時代の私もそうでした.しかし,卒試に追われて11月末から慌てて視聴を始めた結果,「見ること自体が目的」になってしまい,それが不合格の一因になったと痛感しています.

浪人して気付いたのは,総まとめ講座の「網羅性・視認性・復習のしやすさ」は,通年講座の復習として使ってこそ本領を発揮するということです.通年講座を見終わっている人なら4〜6年生からでも十分に活用できる,最強の武器です!

私の「総まとめ講座」基本ルール(全科目共通)

科目ごとの話に入る前に,私が全科目で共通してやっていたことをまとめます.

総まとめの良さは「偏りがなくコンパクトで視認性が良い」ことですが,1回分の情報量はしっかりあります.効率を最大化するため,私は以下の3つを徹底しました.

① 演習前に「サクッと」1周する

最初から完璧に覚えようとしなくてOKです.「どこに何が書いてあるか」「赤字が何を指しているか」をざっくり掴むのが最初のゴール.大事なのは,その後の「正確な知識で過去問を解くこと」です.これを繰り返すと,問題文の最初の3行で診断がつくようになります.

② レジュメは“自分仕様”に最適化する

配られたレジュメを眺めるだけでなく,模試や過去問で得た知識を書き込み,「これを見ればすべて思い出せる状態」に育てました.Goodnotesで「どの模試で出たか」のマークを付けたり,迷いやすい画像のスクショを貼るのがおすすめです(※貼りすぎると見づらくなるので,自分が間違えやすいポイントだけに絞りましょう!).

③“アクセスの速さ”を優先する

最終的に一番大事だと思ったのは「アクセスの速さ」です.「わからなくなった瞬間,すぐにそのページに戻れること」が回転数を上げる鍵です.私は,縦スクロールが長くなる科目は,iPad上で「A3サイズで4ページを1枚にまとめる(4 in 1)」設定にし,俯瞰して見られるように工夫していました.

PDFで書き出し→共有→プリント→レイアウトで「4/1枚刷り」→もう一度共有ボタンを押してGoodnotesに取り込むことができます!ページサイズをA3設定にすると拡大しても画質が落ちないのでおすすめです!


【科目別】総まとめ講座の攻略ポイント!

科目や担当講師によって,目指すべきゴールは少し異なります.

私が実践したポイントをご紹介します.

①メジャー科(担当:清澤先生):通年を“思い出せる”レベルまで仕上げる

メジャー科は通年講座のボリュームが大きい分,総まとめ講座の価値が一番出ると思います.

メジャー科は,暗記よりも「疑う→検査→治療」の流れを自分の言葉で再現できるかを重視しました.昨今の国試は臨床現場に即した問題が多いので,単に正解するだけでなく「他の選択肢がなぜ×なのか」を説明できるレベルを目指しましょう.

▼各科の推しポイント

●循環器・腎臓:アップデート情報が満載

循環器・腎臓は通年講座よりブラッシュアップされた情報が入っている印象でした.120C41の肺血栓塞栓症でECMOの問題も,総まとめで「右心不全には効かない」と確認していたので自信を持って解けました.レジュメの隅々まで確認しておきましょう.

また,120A74ではタンパク尿の計算が出て,授業が脳内再生されながら「あ!あの時,清澤先生が言ってたやつだ!清澤先生ありがとう!!」と思いながら,貴重な1点をもぎ取ることができました.

●内分泌:システマティックな科目は“すぐ戻れる”が最強

夏の時点ではホルモンのフィードバックなどが苦手で,「講義の説明にすぐ戻りたい」場面が多かったです.

最初慣れない時には,関連する説明をスクショで貼り,必要なときにすぐ参照できるようにしていました.特に負荷試験の名称が苦手で,場所記憶にも頼りながら暗記しました.

●血液:フォルダ分け(分類)ができると一気に楽になる

造血・無効造血,貧血の分類など,「どの分類に入れる疾患か」を言えるようにしたのが効きました.
貧血の分類と止血機序(血小板数,出血時間,PT,APTTに関する表)も,先生の比較表で覚えると整理しやすかったです.

一方で,治療方針はワードだけだと曖昧になりやすいので,通年レジュメに立ち返る時間も作りつつ,バランスよく勉強するようにしました.

●感染症:ストーリーで思い出せると強い

120A28に出ていたカテーテル血流感染症で「カンジダ眼内炎→失明」の流れは,授業で聞いていたおかげで,初見の問題でも対応できました.

感染症に限らず,先生が話していたことをストーリーとして思い出せると,初めて出された問題でも「もしかしてこれ??」と診断とその筋道を想起するのが早くなります.

●神経:初学だと手薄になりがちな箇所が要領良くまとまっている

神経は分類が整理されていて,中枢/末梢・脱髄・筋疾患など理解の軸が作りやすかったです.120F40のミトコンドリア脳筋症も,総まとめ講座を繰り返していたからこそ即座に診断を導けたと思います.


②小児(担当:清澤先生)

小児は「正常を知る→異常に気づく」きっかけが1枚にまとまっていて,直前でも素早く戻れます.

私が特に救われたのは,消化器疾患と先天性心疾患です.
苦手意識が強かった領域でも,「どんな契機で見つかる疾患か」を俯瞰してフォルダ分けができました.

模試で繰り返し出た新生児壊死性腸炎も,先生が「画像よりストーリー」と言っていた通りの出題で,やっていて良かったと心から思いました.

2025年のアップデートで119回の内容も網羅されていました.

120A46の脳性麻痺の問題も,試験中に確かここにあったなと思いながら答えました.

また120F52の憤怒けいれんも自分で分野別演習する際にメモしていたので,メモが生きてよかったです.


③産婦(担当:清澤先生)

・模試や演習で迷ったときに戻る

・文章の穴埋めが白紙で言えるか確認する

・苦手な部分だけ通年講座のレジュメや病みえのイラストなどを貼って補強する

という使い方をしていました.

「イルカの暗記アプリ」はすぐ赤字を消して答えられるのでおすすめです

もちろん白いペンで消してもOKです!

婦人科はこれでも十分でしたが,PCOS・OHSS・不妊症・性分化異常あたりは特に苦手だったので,レジュメをコピペして何度も見られるように工夫しました.必要に応じてQBの解説のスクショも載せていました. 

産科はかなり情報量が多いですが,初学で通年講座がキツくなったら総まとめ講座で全体像だけ把握しても良いのではないかと思うぐらい網羅性,実用性ともに高かったです.


④救急・中毒・麻酔(担当:さとみな先生):直前期の整理に

救急:CBTや必修で触れている内容も多いので,私は直前期の整理に使いました.
外傷についても疾患横断的にまとまっておりコンパクトにまとまっているのがよかったです.

中毒:トキシドロームの分類がとても印象的で,症状から原因を当てる力がつきました.

麻酔:さとみな先生の覚えやすいゴロを活用し,「赤字が言える」「知らないところに線を引く」を最低ラインにして突っ走りました.

受講後,QBを解いていて付け足したい知識は余白を使ってまとめました.


⑤マイナー科(担当:さとみな先生):暗記できるかが鍵

現役時にマイナーで点が取れなかった反省があったので,浪人時はマイナーを「落とさない」ではなく,取りに行く意識に変えました.

マイナー科目は暗記していれば取れるところが多いので,

①とにかく赤字を徹底的に言えるようにする

②眼科や皮膚科など画像所見が多い科目は,白字から言えるように戻す

③耳鼻科の解剖や頻出の薬の表などは必要に応じて貼る

という流れで進めました.
そして直前の1月には白紙にして全ての赤字を言えるようにトレーニングをしていました.

眼科:網膜疾患が特に苦手だったのですが,表でまとまっており視認性がよかったので場所で記憶できました.

耳鼻科:頭頸部腫瘍の範囲で「リンパ節転移するのどれだっけ?」となっていたので覚えやすい切り口でまとまっていたのでよかったです.

整形外科:下肢の分野については,好発年齢と症状の背方が重要で,「いつ疑うか」「検査」「X線所見」を比較できたのが特に助かりました.

精神科:用語と要点は総まとめで押さえつつ,細かいことは通年で補強していきました.

皮膚科:病理と分類がきれいにまとめられていたので,皮膚科が総まとめ講座のおかげで一番成績が伸びた科目になりました.

泌尿器科:所見・検査・治療の整理がとてもわかりやすく,通年講座と併用していました.

皮膚科は下の病理所見まで言えるようにしていたので,画像問題では自信を持って答えることができました.


⑥公衆衛生(担当:盛永先生):絶対に取るべきところが可視化されている

公衆衛生は国試で一番出題数が多い科目で,侮れません.

盛永先生の一番の強みは,理論でわからない部分でも表でわかりやすく整理してくださることと,国試に対する網羅性の高さだと思います.内容を誰にでも理解しやすいように簡潔かつ直近の国試で出やすいところを網羅してくださり,単純暗記が苦手な私でも確実な得点源にできました.

11月に公開されたら,

①総まとめ講座を視聴

②分野別問題を一通り解く

③いつも間違えるところに黄色線を引いたり,該当箇所の問題番号を総まとめに書き込む

④時間を開けて分野別問題をもう一度解く

⑤サブプリントの白紙が埋まるかをさっとチェックし,わからなければレジュメや動画に戻る

という流れで知識を固めていました.


最後に:総まとめ講座は“直前だけ”だと本当にもったいない

私は現役の頃,総まとめ講座を直前にぱっと見ただけで終わらせてしまい,「通年と同じこと言ってるじゃん」と流してしまったのが失敗だったと思っています.

浪人時は気持ちを入れ替えて,疑う→検査→治療を空で言えるレベルまで回転数を重ねました.その結果,問題を読んだ瞬間に「この疾患だ」とか「このページに書いてあった話だ」と気づけることが増え,もしや普段の演習でも解くスピードも上がったと思います.

学年や状況で使い方は変わりますが,

回転数」「赤字・黄色線」「アクセスの速さ

この3つを意識すると,総まとめ講座は演習に直結する武器になります.

そして,演習を重ねながら育て上げた自分だけのレジュメは,国試本番の会場で最強の「お守り」になるはずです!

実習や国試対策で忙しい皆さん,ぜひ早い段階から「総まとめ講座」を手に入れて,自分に合う形で使い倒してみてください!


▼【合格体験記】〜視聴スケジュール編〜はこちらから!

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