イヤーノート2027 内科・外科編
近年,出題傾向の変化も囁かれる医師国家試験.
本記事では,現役時代に「アウトプット偏重」で不合格となってしまった先輩が,浪人生活でいかにして「病態の本質」を掴み,逆転合格を果たしたのかを詳しく綴っていただきました.
合格を分けた学習の質や,直前期のノート術,さらには2回国試を受けたからこそ感じた出題傾向の変化など,参考になる知見が満載です!
私は5年生の頃から実習の合間に回っている科のQ-Assist(以下Qアシ)視聴やQB演習をしていましたが,思うように進んでいませんでした.
6年生の8月にマッチングのため過去6年分を演習し,10月・11月の卒業試験に向けて過去10年分を演習しましたが,その時点でQアシの動画視聴が全く追いついていませんでした.
インプットが明らかに足りていないままアウトプットばかりしていたため,知識が点と点の状態で,現役時代は各疾患の全体像をしっかりと理解できないまま国試本番を迎え,不合格となってしまいました.

▲週ごとのQB演習量.正解できるまで繰り返し解いていたため1,000問以上演習している週もありましたが,「ただ解くだけ」のジャンク演習になっていました.
5年生の頃から計画的に動画視聴をこなせていなかったため,インプットが足りない状態で問題演習をこなし,結果として勉強の質が低かったことが大きな敗因でした.
今思えば,過去問の演習数を増やすよりも,1問1問を大事に解いて1つの問題から多くのことを吸収し,演習した問題の正答率を上げることを優先すべきでした.
浪人の1年間はメディックスペースという予備校に通学し,予備校のカリキュラムに沿って勉強を進めました.具体的なスケジュールは以下の通りです.
浪人時代は,現役時の反省を活かし,とにかく疾患を本質(特に病態)から理解すること,1つの問題を間違い選択肢についても説明できるくらい丁寧に解き,疑問が生じたら時間がかかっても解決することを大事にしていました.
特に最新3年分に関しては,1問にかなり時間をかけて深く演習していたことで,最新の知識や,近年の国試に対応できるような思考力が身についたと感じています.
また,本番の3ヶ月前からは間違えたところ・覚えられなかったところをまとめた自分専用のノートを作り,科目別に分けて,頻繁に見返していました.ある程度知識が身についてくると,頻繁に間違える分野が出てくるので,これはやって良かったと思います.
これを言うと自分でも不合格者バイアスに思えてしまいますが,119回を境に医師国家試験は傾向が変わったように感じています.
簡単に言うと,知識があれば確実に受かる試験ではなくなってきています.その場での思考力や,手術時の体位など病院実習で学ぶ臨床的な知識,また免疫チェックポイント阻害薬などの最新の知識が試されるようになりました.
予備校同期でも,難易度の低い模試では高得点だったのに,本番は相性が合わず数点差で不合格となってしまった人もいました.
実際の国試で得点するためには,過去問がそのまま解けるだけではなく,周辺の知識と思考力を身につけている必要があると感じました.
私はこの1年間で,基本となる知識量もかなり増やしましたが,大幅に点数が上がったのは,結局のところ「問題の解き方」を学んだことと,最新の知識をしっかり取り入れていたことが大きかったように感じています.
先輩の体験記,いかがだったでしょうか.
Sさんの「ただ解くだけのジャンク演習になっていた」という言葉に,ドキッとした方も多いのではないでしょうか.
近年の国試は,過去問の丸暗記だけでは太刀打ちできない「周辺知識」や「最新の臨床知見」も問われる傾向にあります.
「演習中に生じた疑問をその場で解決したい」「最新の知見を常に手元に置いておきたい」という方をサポートするために,メディリンクでは『クエスチョン・バンク』全問題と最新の『イヤーノート』が一体となった年間利用プランをご用意しています.
演習から参照までをシームレスにつなぎ,Sさんが辿り着いた「1問を深く理解する学習」を効率よく実践できる環境です.皆さんの1問の重みを,確実な合格へとつなげる一助になれば幸いです.
