診察ができる vol.2 鑑別診断
こんにちは,メディックメディア編集部です.
6年生の皆さん,秋が深まってきた今日この頃,いかがお過ごしでしょうか. マッチングの手続きも一段落し,大学によっては卒業試験が始まったり,本格的な国試模試の受験が増えてきたりと,また新たな忙しさの波が来ている時期かと思います.
今回は,夏に行われたPost-CC OSCEを見事に乗り切ったオスキーの体験記をご紹介します.
OSCE直前の限られた時間の中で,『OSCE対策ノート』や『診察ができる』の動画をどのようにフル活用したのか.効率的な知識の整理から生成AIを使った実践的な練習法まで,具体的で再現性の高い対策ロードマップを語っていただきました.
OSCE対策はもちろん,今後の卒試や国試,そして研修医になってからも役立つ「臨床推論の型」を身につけるヒントが詰まっています.ぜひ参考にしてみてください!
みなさんこんにちは.夏に受けたPost-CC OSCEが無事合格していたので,実際にやってみた対策などを共有します.6年生になると受験するPost-CC OSCE.正式には「診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験」といい,4年生のPre-CC OSCEとは異なり,医療面接や身体診察だけでなく,そこから鑑別診断を考え,最後に指導医へプレゼンテーションするところまで求められます.
……と言いつつ,私は試験1週間前までほとんど対策をしていませんでした(笑).
6年生は実習に加えて,病院見学や履歴書作成,面接などマッチングの準備もあり,気づけばOSCEが目前に.さすがにまずいと思っていたところ,友人から「『診察ができる』のセットが今かなり安くなっているよ」と教えてもらいました.
調べてみると,『診察ができるvol.1 身体診察』『vol.2 鑑別診断』などが入ったセットが期間限定で9,900円(税込)になっていました.さらに,『OSCE対策ノート(Post-CC OSCE編)』もついていたため,「これで一気に対策しよう!」と思い,購入しました.
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最初に取り組んだのが,『OSCE対策ノート(Post-CC OSCE編)』です.
特によかったのが,対策ノートの最初にある「総論」でした.

総論には,医療面接で共通して確認する内容やOPQRST,身体診察の進め方,最後のプレゼンテーションで何を伝えるかまで,一連の流れがまとまっています.
4年生のPre-CC OSCE以来,医療面接の「型」をかなり忘れていましたが,まず総論を確認したことで,「そういえばこういう順番で聞いていたな」と一気に思い出すことができました.
その後は,試験まで時間も限られていたため,対策ノートで重要度★★★★★になっている症候を優先して動画で確認するようにしました.
ただノートを眺めるだけではなく,例えば「胸痛」と言われたら,まずどんな疾患を鑑別に挙げるかを自分で考えてから,ノートを見て確認するようにしました.
ここで特に役立ったのが,症候ごとに鑑別診断が整理されている点です.
例えば胸痛では,5 killer chest painとして,急性冠症候群,大動脈解離,肺塞栓症,緊張性気胸,食道破裂といった,まず見逃してはいけない緊急性の高い疾患を考えます.

さらにノートには,「その疾患を疑うために何を問診するのか」「どの身体診察を行うのか」「どんな所見があればその疾患をより疑うのか」まで,見開きでまとまっています.
私はまず,症候を見た瞬間に重要な鑑別を口に出せる状態にすることを目標にしました.
いきなり友人と本番形式の練習をしても何も出てこないと思ったので,最初はお互いに「胸痛なら何を考える?」「この症状なら何を聞く?」と問題を出し合い,対策ノートで勉強した内容を覚えているか確認しました.
一度知識を確認してから実践に進んだことで,その後の練習もしやすくなったと思います.
鑑別や問診がある程度できるようになったところで,本番形式の練習へ……と思ったのですが,ここで別の問題が起こりました.
身体診察のやり方を思った以上に忘れていました.
「心臓の診察ってどの順番だったっけ?」「この診察は患者さんにどう声をかけるんだっけ?」など,4年生のOSCEでは一度できていたはずなのに,実際にやろうとすると手が止まります.
そこで,『診察ができるvol.1 身体診察』の動画を使い,必要な身体診察をもう一度復習しました.
文章だけでは思い出しにくい診察手技も,動画なら実際の動作や患者さんへの声かけまで確認することができます.
試験まで1週間しかなかった私にとって,最初から一つ一つ調べ直すのではなく,必要な手技を動画で短時間に思い出せたことはかなり助かりました.
最後に行ったのが,友人との本番形式の練習です.
毎回同じ症例を使っていると,答えや流れ自体を覚えてしまいます.そこで,生成AIに「Post-CC OSCEの練習用に胸痛の患者症例を作って」などと指示し,練習用の症例を作成してもらいました.
患者役だけが症例設定を読み,受験者役は何の疾患なのか知らない状態でスタートします.
医療面接を行い,必要な身体診察を選び,最後に指導医役の友人へプレゼンテーションする,という流れです.
終わった後にはOSCE対策ノートを開き,「必要な問診が抜けていなかったか」「見逃してはいけない疾患を考えられていたか」「必要な身体診察を行えていたか」を一緒に確認しました.
これを患者役・受験者役を交代しながら何度も繰り返しました.
最初は途中で止まったり,何を診察すればよいか分からなくなったりすることもありました.しかし繰り返していくうちに,患者さんの訴えを聞いた瞬間に「まずこの疾患は除外したい」「そのためにはこれを聞いて,これを診察しよう」と自然に考えられるようになりました.
結果として,本番は過度に慌てることなく臨むことができ,無事にPost-CC OSCEに合格することができました!
振り返ってみると,よかったのは「全部を完璧に覚えてから実践しよう」としなかったことだと思います.
ノートで整理する → 友人と知識を確認する → 身体診察を動画で復習する → AI症例を使って実践する
という流れを短期間で何度も繰り返したことで,単に知識を覚えるだけではなく,実際に患者さんを前にしたときに使える形にすることができました.
また,今回勉強した内容はOSCEだけで終わるものではないと思います.
例えばマッチングの面接では,病院によって医学知識について質問されることがあります.「胸痛の鑑別を挙げてください」と突然聞かれたとしても,5 killer chest painが頭に入っていれば,まず見逃してはいけない疾患をすぐに挙げることができます.
さらに,来年から始まる臨床研修では,実際に患者さんの訴えから鑑別診断を考え,必要な問診や身体診察を行い,それを上級医へ報告することになります.
Post-CC OSCEで練習した一連の流れは,そのまま研修医になってからも活かせるのではないかと感じました.
6年生は,実習,国試勉強,病院見学,マッチングの履歴書や面接対策など,とにかくやることが多いと思います.
私のように,「気づいたらOSCEまであと1週間!」という人もいるかもしれません.
そんな人でも,最初から自分で大量のまとめノートを作るのではなく,まず『OSCE対策ノート』で重要事項を整理し,身体診察は動画で復習し,その後は友人と実際に声を出して,手を動かして練習することで,効率よく対策できると思います.
私は1週間前からのスタートでしたが,最終的には自信を持って本番に臨むことができました.
これからPost-CC OSCEを受験する方は,ぜひ参考にしてみてください!
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