国試

[6年生向け]【国試体験記】必修対策は必要です! ~必修落ちから合格までの軌跡~

秋が深まってきた今日この頃.
6年生の皆様は,国試や卒試の勉強に励まれていることと思います.毎日お疲れ様です!

国試の勉強を本格的に開始して,「必修は絶対に8割以上必要」という事実を改めて直視させられたという方,少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

「とはいえ模試では毎回8割越えてるし…」という方や,「模試や過去問でなかなか8割越えられなくてピンチ!」という方など,必修に対する体感は人によってさまざまだと思います.

ですが,現時点の学力がどうあれ,決して必修を侮ってはいけません

今回ご紹介する先輩の体験談は,模試で毎回必修を9割前後得点していたのにも関わらず,本番で必修単独落ちとなってしまったという背筋の凍るようなお話です.

その後,先輩がどのような必修対策を経て次年度の合格まで辿り着いたかも詳述してくださっていますので,是非とも先輩の助言を参考にして必修を乗り越えてください!


必修は自信があっても十分に対策を!

東京女子医科大学 M.Sさん


●はじめに 自己紹介

皆様,必修対策は進んでいらっしゃいますか?

今回は,117回で必修落ち,118回で合格した私が,必修対策の必要性を書いていきます.

私は,恥ずかしながら学生時代は学年下位20人に入るような成績で,合格ラインを超えていると言われていたものの,偏差値は40付近を彷徨っていて,一般臨床の点を上げるのに必死になっていました.

必修に関しては,模試で9割前後を安定して取っており,心配していませんでした.必修講座の内容を見ても,簡単に見えてつい後回しにし,対策を怠りました.

結果117回国試で,一般臨床は十分な点数を取ったにも関わらず,必修が1点足らず,不合格となってしまいました

●必修での戦い方

模試で点数を取れているからといって,本番で点数を取れるとは限りません.
脅すようですが,私のように必修落ちで悲しむ人がいないように,書いていきたいと思います.

本番では,私の体感ですが,各論は時間ギリギリ,必修と総論は比較的時間に余裕があります.見直しは大事ですが,私の場合は見直しすぎによる深読みが仇となりました.第一印象で決めた選択肢から変えた結果,元々選んでいたものが正解だった,という問題が数問ありました.

必修は必修モードで解くことが極めて重要です.すなわち,一般臨床の時より一層,患者さんに1番寄り添っている選択肢に敏感になり,素直に解くということです.いろいろな問題が勃発していても,診察して,バイタルを整えて,主訴を中心に解決していくことが大切になってきます.

必修モードに慣れるためには,問題に多く触れることが不可欠ですし,必修対策講座も役立ちます.
詳しい対策と時期について,次のテーマで書いていきます.

●リベンジ!浪人時代の必修対策

【4月頃〜】

メディックメディアでレギュラーバイトを始めて,QBを支給していただきました.
必修に関しては,1周目問題を解いていきました.

【7月頃〜】

マッチング対策として,必修・一般臨床問わず過去5年分の問題を解きました.間違えた問題はセットにまとめて,2周,3周と解きました.忘却曲線をイメージしながら反復学習しました.

【10月頃〜】

1年分追加して過去6年分を解き,まとめノートを作成していきました.

ノートは,各論・必修・総論と分けて作りました.

必修対策ノート
▲自作の必修対策ノート(クリックで画像を拡大)

必修で出る疾患は限られているので,直前に各論でしか出ない疾患について詳しくなっても仕方がありません.この分け方はとても良かったと思います.

私は元々絵を描くのが好きなので,半分息抜きのような形で,病まないように楽しく勉強することを心がけました.カード形式にすることで,容易に加筆できるようにしました.

【11月頃〜】

Q-Assistプラスで盛永先生の「必修予想・禁忌講座」を見ました.過去6年分を解いても足りないと思ったところに関してはノートに加筆していきました.

【2月 直前】

今まで何度も解いてきた中で,それでも△や×になっていた問題を復習しました.

【本番】

お昼ご飯を食べながら,まとめノートの必修のページを何度も見ました.
必修には総論っぽい内容も出るので,余った時間は総論のページを見ました.
「これだけ見れば自分は大丈夫」と過去の自分が託したものを見ることで,自然と心も落ち着きました

●最後に

必修を侮ってはいけません.模試で良くても油断しないこと.まとめノートや講義テキストを活用し,本番前には何を見たいか決めておくことが,精神的な安定を保つためにも重要です.直前に見たものに救われることが多々ありますので,最後まで諦めないで.

患者さんに寄り添う,バイタルを安定,主訴を解決,を忘れずに.

第一印象で決めた選択肢は120%間違えてると確信した時以外変えない方が本当に良いです

必修では主訴を大切に
▲主訴を大切に!(クリックで画像を拡大)

ここまでお読みいただきありがとうございました!健闘を祈ります!


8割という絶対的な壁があり,対策を怠れば単独落ちもありえる必修.
当然緊張感も計り知れないものがあると思います.

ですが,演習,まとめノートの作成,講座の視聴――そうした地道な対策を積み重ねることで盤石な実力をつけて「これだけやった」という自信が持てれば,気持ちを落ち着かせて本番に臨めるようですね.

皆さんも必修対策を怠らず,先輩の体験談を参考にして是非とも万全の状態で必修に臨んでください!

なお,体験記で先輩が視聴されていた「Q-Assistプラス」の必修予想・禁忌対策の講座は,Q-Assistプラスset」のプランに加入されている方であればどなたでも視聴可能です!

「Q-Assistプラスset」では,その他にも国試対策の特別講座を多数配信していますので,是非ともご活用ください!

必修予想・禁忌対策については,下記の「Q-Assistプラス」に関する記事でも紹介していますので参考にしてください!

また,「先輩のようにキレイなまとめノートを作るのはハードルが高い……」という方には,必修特有の対策に必要な「診察・手技」や「初期救急」などの情報がポイントを絞って整理された『レビューブック 必修・禁忌』がおすすめ!

まとめの手間をかけることなく,必修に必要な知識を出題内容と関連付けて効率的に確認することができます!

レビューブック必修・禁忌の特徴
※クリックで画像を拡大できます.

レビューブック 必修・禁忌』について,詳しくはこちらの記事をご覧ください!

皆様が国試に合格されますことを心より願っています!

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