国試

[6年生向け]【国試体験記】「必修は簡単だから対策不要」という言葉に騙されないで!QBとQ-Assistを使った必修対策!

こんにちは.編集部のN.H.です.

昼も過ごしやすい気温となり,すっかり秋ですね.世間ではインフルエンザが流行しているらしいので,6年生の皆さんは体調管理にもお気をつけください.

さて,皆さんは必修対策はしていますか?「必修問題は簡単だから対策なんていらないでしょ」と思っている人でも,直前になると「対策してこなかったけど大丈夫かな…」と不安になるものです.直前期に焦らなくて済むように,少しずつ必修対策を始めていきましょう.本日は,第117回医師国試の必修ブロックの正答率が96%だった先輩の必修対策方法をご紹介します!


必修は怖いけど,怖くない

昭和大学 Fさん


●まえがき

必修落ちが怖い,必修の対策が分からないと思っている人は多いのではないでしょうか.私も極度の心配性で,受験生の頃国試本番の必修で3点問題を落としすぎたり,苦手な手技・臨床検査の問題がたくさん出たらどうしようとずっと怖がっていました.ですが,私は117回本番で必修を96%取ることができ,自分の必修の勉強法が正しかったという自信があるので,必修が怖いと思っている方々はぜひこの体験記を読んで参考にしていただきたいです.

●必修ってどれくらい怖いの?

私が「必修」という毎年受験生を苦しめる分野を知ったのは5年生の2月です.私は5年生の2月に,国試直後の6年生の先輩に国試の勉強法について教わったのですが,そこで先輩が強調していたのは必修の怖さです.先輩は「一般問題は下位1割に入らなければ大丈夫だから,よほど勉強をしてこなかった人しか落ちない.だけど必修は絶対に8割を超えないといけないから,しっかり対策しないと今まで成績良かった人でも落ちるよ」と言っていました.そこで私は必修の恐ろしさを知りました.

●必修はしっかり対策すれば怖くなくなる

私が必修の対策を始めたのは10月の上旬です.

私は『クエスチョン・バンク vol.7(必修問題)(以下『QB必修』)』を解く前にまずさとみな先生の「Q-Assist 必修ガイドライン講座」を見ました.その動画では,国試に頻出かつ3点問題に出やすい臨床手技や臨床検査の解説もしてくださったので,必修対策の土台が完成しました.さとみな先生の必修動画は清澤先生と盛永先生が他の動画で解説している内容と被っていることが多いので,時間がない人はPart1の「04診察・手技」Part2の「01医療面接」「02検査の基本」だけでも観ることをおすすめします.

私は動画を観たあとすぐに『QB必修』を解き始めました.必修はたくさん問題を解いて,必修の解き方を身につけることが高得点を取るコツだと思います.必修の解き方とは,簡潔に言うと「みんなが選びそうな選択肢を選ぶ」ということです.必修ブロックの問題は,正答率が低すぎる場合,必修除外問題(正解した受験者については採点対象に含め,不正解の受験者については採点対象から除外する)となります.ですので,問題を解く時に2つの選択肢で迷ったら,他の受験生が選びそうな選択肢を選べば高確率で正解を導けます.その解き方で私は国試本番も助けられました.

私が受けた国試本番では,117E46で「感冒症状がある患者にまず何の検査をするか」という問題が出て,コロナのPCRとインフルエンザの抗原検査でとても迷いました.でもこの問題は必修なので,時代的にみんなコロナのPCRを選ぶだろうと思って解答したら見事に正解しました.実際この解き方で正解できた人が僕の周りにもたくさんいました.ですので,必修対策はとにかくたくさんの過去問を解いて必修の解き方を身につけることが何よりも重要だと思います.

▲117E46の問題文

私は「QBオンライン」で必修問題全問(約1200問)を10月上旬,12月上旬,国試2週間前の計3回解きました.必修は簡単な問題が多いため,集中してさくさく解いていたら毎回3~4日で全問解ききれました.そのため,一般・臨床の問題演習に割く時間が足りなくなることはなかったです.3周もしたのにやはり国試直前になると必修落ちが心配になるので,私はメンタルを落ち着かせるために「Q-Assist 必修予想・禁忌講座2022」も購入しました.その動画では受験生がつまずきそうな必修の内容をたくさん扱ってくれたので,その動画を見ただけで必修落ちの不安が少し解消されました.

それでも国試1,2日前は必修落ちが怖くて仕方がなかったので,私は近年15回の必修問題の未演習とバツを付けた問題を絞り込みして,ひたすら解きまくりました.すると,今まで自分が身につけてきた必修の解き方で解いたことで,不正解の問題が数百問中5個程度に収まりました.これによって私は必修に対してとても自信がつき,万全の状態で本番に挑みました.

結果,必修問題200点中192点.対戦ありがとうございました.

●最後に

必修対策はとにかくたくさん必修の過去問を解いて,「みんなが選びそうな選択肢を選ぶ」という必修独特の解き方を身につけることが必修落ちを回避する最善の策だと思います.問題自体は簡単でさくさく解けるので,必修落ちが怖い人は『QB必修』を少なくとも3周はしましょう.時間が余ったら私みたいに近年15回の必修を全部やってもいいかもしれませんね.また,学生の中には手技や臨床検査の問題に苦手意識を持っている人が多いですが,「Q-Assist」の動画内でさとみな先生が丁寧に解説してくださっているので,視聴することを推奨します.

国試前日は緊張で眠れない人が多いと思います.その対策として,国試2日前はたくさん寝るということをおすすめします.これは私が大学の先生から教わったアドバイスなのですが,人間は1日寝れなくても,その前日にしっかり寝ていれば集中力は保てるそうです.実際私も国試前日は緊張で2時間くらいしか眠れませんでしたが,国試2日前はしっかり寝ていたので,本番はなんとか集中力を保つことができました.

118回受験生のみなさん,健闘を祈ります!


いかがでしたでしょうか?

「必修の合格基準や出題内容についてよくわかっていない…」という方は,以下の記事をご覧くださいね.

この先輩のように1200問×3周を完遂するのは大変だと思いますが,『QB必修』を使用して,必修問題の過去問題を一通りおさらいするというのはかなり有効な勉強方法だと思います.直前期に焦らなくて済むように,少しずつ必修対策も進めていきましょう!

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