レビューブック 必修・禁忌(第5版)
医師国家試験対策:必修対策
必修を恐れる3つの原因…
みなさんの先輩達の中に,成績優秀な先輩や真面目な先輩なのに,
医師国試で不合格となってしまった方はいませんでしたか?
そう,「なんであの先輩が落ちるの!?」といったことがありうるのが医師国家試験.
その原因の多くを占めるのが,実は『必修問題』です.
必修問題の特徴として,以下の3つが挙げられます.
- ・8割の絶対基準
- ・独特の出題傾向
- ・普段あまり勉強しないテーマの出題
これらが,『必修落ち』の大きな原因にもなっているのです.
・8割の絶対基準
⇒ 難易度にかかわらず,8割を下回れば不合格に…
他の項目がいくらできたとしても,必修が8割を下回れば不合格となります.この基準が,試験本番で想像以上のプレッシャーとなります.
200点満点の必修問題で160点を超えるためには,40点しか落とせない….
つまり,一般問題(1問1点)が仮にパーフェクトだったとしても,臨床問題(1問3点)は,13問までしか落とせないことになります.この配点も,受験生にとっては,プレッシャーになることでしょう.
・独特の出題傾向
⇒ 素直に考えれば解ける問題を深読みしてしまうなど
必修で問われやすいのは,疾患の各論的知識よりも「まず行うべき」「現時点で」「次に必要な」検査や治療などです.
こういった出題パターンに慣れておかないと,本番で選択肢が絞れず迷うことになります.
・普段あまり勉強しないテーマの出題
⇒ 医療面接,手技,プライマリケアを問う問題など
医師国試では,「医療面接」「保健医療論」「医学英語」など受験生にはなじみの薄いテーマからも出題されます.
また,「診察・手技」「検査の基本」「プライマリケア」「カルテの書き方」など,実臨床に近く,臓器別中心の座学では学びにくいテーマからも出題されるため,実習から遠ざかっている受験生には非常に対策しにくいといえます.
必修に出題されるテーマを万遍なくおさえておかないと,「知らなくて解けない」「忘れていて解けない」ということが大いにありうるのです.
そもそも必修問題では,簡単な問題が出題されるのではなく,“臨床的常識”が出題されます.
医師になってから必要な知識が求められるのです.ゆえに,医師からすれば「常識」であっても医学生からすれば「難しく感じる」ということがありえるわけです.
・必修問題の例
では試しに,受験生で解答が割れた必修問題の1例をみてみましょう.
以下は115回国試で実際に出題された,「検査の基本」に関する必修問題の例です.
115B20
正解:e(正答率 74.9%)
採取した血液を容器に分注する際,検体量の不足による測定値への影響が大きいのはどれか.
a ALT
b 白血球数
c ナトリウム
d クレアチニン
e 活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉
この問題で問われているのはまさに臨床的常識ですが,医学生の正答率は75%を切っており,あまり高くありません.
こうした知識を求められるのが「必修問題」というわけです.
必修に特化した対策期間を設けよ!
上述の通り,他の教科とは違った特徴をもつ,必修問題.必修を制するためには,必修に特化した対策が必要です.
対策のポイントとして,以下2点をおさえておくとよいでしょう.
- ・必修の出題範囲の把握
- ・必修脳を鍛える
それぞれについて,順番にみていきましょう.
・必修の出題範囲の把握
敵を知ることが,あらゆる試験対策の基本.医師国家試験出題基準にはぜひ1度目を通しておきましょう.
・必修脳を鍛える
「必修に特化した書籍」を使い,「必修に特化した対策期間を設ける」ことが必修対策のセオリー.
というのも,一般・臨床の「マニアックな疾患」や「細かい知識」などと一緒に解いていると,普通に考えれば正解できる問題をどうしても『深読み』してしまったり,『臨床的常識』と『臨床的例外』が混同してしまったりするのです.
また必修対策では,深読みせずに,みんなが選びそうな答えを選ぶという判断も重要になります.必修は座学で学びにくい“常識”が問われますが,勉強しにくいことは全受験生同じ.このため周りがやっている問題集をこなしておくことで,みんなが選びそうな答えを想像しやすくなり,本番での不安を軽減できるというメンタル的な効果も意外と大きいのではないかと思います.
ゆえに,どこかで必修問題をまとめて解くという期間が必要となってきます.ではどのタイミングで『QB必修』のような必修に特化した書籍を使えばよいか.
オススメは,【年内中に1周,直前にもう1周】という勉強計画です.
「必修対策は国試直前だけでいい」という意見もあると思いますが,一度使った問題集を復習するのと,使ったことのない問題集をするのでは,精神的にも身体的にも負担が大きく異なってきます.
おまけに,この【年内に必修問題を1周】しておくことで,全範囲の重要項目を勉強することができます.
つまり,必修対策をすることにより,国試の全体像をつかむことができる上に,全範囲の総復習にもなるのです.
また必修対策をしてから必修対策以外をするときも,
「この疾患は必修でも出題される重要な疾患だ!」
「この解説は必修にも役立ちそうだ!」
と意識して勉強することができ,これも結果として必修対策になってくれるというわけです.
さらに,必修問題で要求される知識レベルがわかっていれば,必修で問われやすい『臨床的常識』と各論・総論で出てくる『臨床的例外』が混同することもなくなります.
以上,『QB必修』を年内に1周し,直前にもう一度詰め込む!ということが,万全の必修対策といえるでしょう.
オススメは『QB必修』『RB必修・禁忌』の併用!
必修対策に使いたいのが,「必修脳」を鍛えるために特化した問題集『QB必修』と必修の出題基準に基づき作成されている『レビューブック必修・禁忌(以下『RB』)』です.
QBを解いて,分からなかったことをRBで調べ,RBに書き込み知識を集約する
↓↑
RBで全体像を把握したのち,下線部の国試番号をもとに,実際の過去問をQBで解いてみる
という双方向のやりとりがスムーズに行えるのがQB/RB 2冊併用の強みです.
セットで使えば効果的に必修対策ができます.ぜひ試してみてくださいね.
『QB必修』で必修脳を鍛える!
『QB必修』では,「ポイントをついた解説」や「豊富な図表」に加え,「禁忌注意報」などの必修対策のエッセンスが散りばめられています.
ここでは本書がどのようにして必修対策に役立てることができるかをご紹介していきます.
- ・QBオンラインで必修解説が読めるシリアルナンバーつき
- ・臨床現場の常識を知ることができる
- ・過去問+予想問題で,必修ガイドラインを完全カバー
- ・『医療機器セレクション』で画像問題対策
・QBオンラインで必修解説が読めるシリアルナンバーつき
『QB必修』を購入すれば,オンラインで必修解説が読めるシリアルナンバーがついてきます.
オンラインでは問題のランダム表示もできます.
1周目は書籍,2周目はオンラインで勉強すれば,自分の力がどれくらい身についたのか確認できます.
・臨床現場の常識を知ることができる
毎年出題されて受験生を悩ます臨床現場の常識.『QB必修』では,解説内に「基本事項」「補足事項」「コメント」などとして,執筆者である臨床医の先生たちからの,知っておきたい情報がたくさん掲載されています.
・過去問+予想問題で,必修ガイドラインを完全カバー
116回の必修問題全100問を含む,厳選された過去問が収録されています.これらの過去問を徹底的に解くことで必修独特の問題に対応する思考回路「必修脳」が身につきます.
また,オリジナル予想問題を解くことで,過去問だけでは対応できない部分もカバーしています.
さらに,103回から毎年出題されている「医学英語」の予想問題も収録されています.1点が合否を分ける必修対策の強い味方となっています.
その他,『QB必修』の詳細はコチラ!
『RB必修・禁忌』で知識を総整理
『RB必修・禁忌』では,必修の国試出題基準全項目の基本事項をコンパクトにまとめています.知識の総整理や,持ち歩いての合間時間の勉強にぴったりの書籍です.
ここでは本書のおすすめポイントを紹介していきます.
- ・直前対策〜当日まで使える
- ・第一選択に「1st」アイコン,禁忌に「Don’t」アイコンがついて一目瞭然
- ・過去必修で出題された内容が一目瞭然&赤シートで重要語句を隠せる!
- ・今まで「対策が難しかった」内容まで勉強できる
・直前対策〜当日まで使える
持ち歩きやすいサイズと重さでカバンにも楽々おさまり,気になる項目をすぐに確認することができます.必修の時間帯直前の休み時間に目を通すだけでも,+1点,+3点が夢ではありません.
・第一選択に「1st」アイコン,禁忌に「Don’t」アイコンがついて一目瞭然
「最初にすべき」検査や,「第一選択」となる治療に関しては「1st」アイコンが,禁忌となる内容に関しては,「Don’t」アイコンがついており,
視覚的にも目立つようになっています.
「現段階ですべきこと」「次にすべきこと」「してはいけないこと」をはっきり区別して覚えることができるので,必修対策としては最適です.
・過去必修で出題された内容が一目瞭然&赤シートで重要語句を隠せる!
過去に出題された必修問題すべてを徹底的に分析し,実際に「国試で問われた内容」に関しては,下線と国試番号を付記しています.これにより,必修の傾向とポイントが一目瞭然となっています.
また,重要語句が赤字になっており,付録の赤シートを用いればインプットとアウトプットが同時にできます.
・今まで「対策が難しかった」内容まで勉強できる
『QB必修』同様,『RB必修・禁忌』も医師国試必修出題基準を意識して制作されています.そのため,一般・臨床対策ではほとんど触れることのない,「医療に必要な書類」「医療事故対策」などの内容も完全収録されています.
さらに,疾患各論では勉強しにくい「主要症候」や「診察と手技」の章も充実させ,主訴から想起すべき疾患や検査,手技でおさえておきたいポイントをまとめています.
『RB必修・禁忌』の詳細はコチラ!
「Q-Assist」でも必修対策!
mediLink動画では「Q-Assist必修ガイドライン講座」を通年で公開しています.
ガイドライン記載のテーマから過去問のポイントをピックアップ.1コマ10分前後のショートレクチャーでスピーディーに必修で出る内容の全体の“リンカク”をおさえられます.現役臨床医のDr.さとみなと一緒に,楽しく必修を学びましょう!
また,直前期には「必修予想・禁忌」講座が公開されます.コスパの良いmediLink動画の直前期講座でより完璧な必修対策に.
mediLink動画の配信スケジュールはコチラ
はじめにも書きましたが,必修の恐ろしさのひとつが「独特のプレッシャー」.
実際,受験生のなかには「緊張で正答率95%の問題を間違えた」「焦りで,普段ならしないようなミスを連発した」という人がたくさんいます.「必修は簡単だから…」と思っていると,足元をすくわれかねません.
万全の対策を行い,「自分は必修対策をきちんとしたから大丈夫」という自信をつけて,国試に挑むことが大切です!