国試

[5~6年生向け]【国試体験記】“標準的”な医学生がお手本にすべき直前対策

秋も深まってきた今日この頃,いよいよ国試対策も本格化してきていることと思います.皆さまお疲れ様です!

皆さまは,国試対策に取り組んでいて,「今の自分の勉強って大丈夫なのかな…?」と心配になったことはありませんか?

9割受かると言われている試験だからこそ,「ズレた対策をしてしまっていないか」と不安になってしまう国家試験.

今日は,そんな皆さまの不安を少しでも解消すべく,夏の模試で偏差値50と平均的な成績を取られた学生さんが,秋からどのような勉強に取り組まれていたかを紹介させていただきます.

「まさに自分は成績が中ぐらい!」という方は大変参考になるのではないでしょうか?

是非とも国試対策の参考にしてくださいね!


中間層は習慣が命!

N大学 T.Sさん


学内での成績が真ん中ぐらいの凡人による凡人のための国試対策について,自身の体験を振り返りながらまとめました.

6年生での国試対策といえば,1年間まるまる勉強にあてられるようなイメージを持っていましたが,実際は4〜7月初旬は選択実習,外部病院実習などがあり,並行してマッチングの書類作成,病院見学,病院の説明会参加,7月末にはpost-cc-OSCE,8〜9月中旬ぐらいまでは各病院の試験,8月の東医体までは実習やマッチング関連の合間を縫って部活動にも参加,というように,国試対策以外のことに時間が取られ,勉強だけに専念できる期間は,10月後半〜1月の3ヶ月ちょっとしかありませんでした.

【6年生開始時点】

私は3年生ごろからぼちぼちQ-Assistを視聴しており,5年前期には1周視聴し終えていました.6年に進級した時点では,クエスチョン・バンク(以下「QB」)の10年分を1周,5年分に関しては1度間違えた問題だけ2周終わっているような状態でした.夏休み明けの模試の偏差値は50ちょっとでした.

【マッチング終了時点・10月末ごろ】

私の大学では同じ出題範囲の卒試が7月と11月にありました.同じ出題範囲だったので7月の卒試とマッチングが終わってしまうと,途端に勉強のモチベーションが下がってしまい,周りで旅行に行く友達も多かったので,国試のことは気になりつつも10月の中旬ぐらいまでは遊んでばかりいました.

友達とマッチングの結果が出たあたりから,大学の自習室に通おうと約束していたため,10月末から国試対策を本格的に始めました.あまり良くないことかもしれませんが,9時に自習室に来られなかった日は罰金1000円を払う約束を友達としており,嫌々でも自習室に来ているうちに,朝起きて9時に自習室へ行くことが習慣化されました.実習のときは朝起きられていたのに,自習になると全然起きられないの不思議ですよね.

【11〜12月末】

友達と自習室に毎日行く約束をしていましたが,いざ国試対策をしようとしても,長時間机に向かうことができず,また何から手をつけて良いか分からなかったため,徐々に勉強のスタイルを確立させていくような感じでした.

私と同じように,国試の範囲が膨大すぎて何から勉強したらよいか分からない人も多いと思います.そんな人は,この時期に配信される6年生向けの映像講義を視聴するのがおすすめです.秋ごろに配信される映像講義は,とりあえず1周通年講座を視聴した人(細かい内容まで覚えているかは問わない)向けにサラッと重要トピックを説明してくれるものや,近年の出題傾向に沿った講義をしてくれるものが多いです.

私もQ-Assist Plusの総まとめ講座などを使用して,自分が分かったつもりになっていた部分や,既に習得した知識や理解を別の角度からみることができて,勉強がとてもしやすくなりました.手探りだった勉強方法も12月になると形になってきて,勉強したいことが次々浮かぶようになりました.

編集注)「総まとめ講座」は,短時間で各科目を総復習することをコンセプトとした講座です!

●膨大な範囲の小児産婦をコンパクトに総復習可能な「総まとめ講座 小児・産婦」(清澤先生)

●マイナー科のエッセンスを短時間で総ざらいする「総まとめ講座 マイナー」(清澤先生)

●国試で一番出題数の多い公衆衛生を最短で学べる「総まとめ講座 公衆衛生」(盛永先生)

●救急・中毒・麻酔をさらっとまとめられる「総まとめ講座 救急・中毒・麻酔」(さとみな先生)

の4講座が例年展開されているほか,今年はなんと,要望の多かった「総まとめ講座 内科・外科」(清澤先生)も提供予定です!

「総まとめ講座 内科・外科」の講義画面サンプル

総まとめ講座は,それぞれの講座ごとに単科でお買い求めいただくこともできるのですが,Q-Assistプラス set」をご購入いただいた方は,皆さま追加料金なしで全講座を視聴可能です!

是非ともご活用ください!

Q-Assistプラス set」については,下記の記事も参考にどうぞ!

毎日9時から18時ぐらいまで勉強していた日々でしたが,模試の成績が伸びなかったことや,仲の良い友達に模試の偏差値を抜かれたことなどもあり,年末ごろ,1番メンタルが落ち込みました.それでも,動画をみている以上,演習数さえこなせれば成績はついてくるはずだと信じて,年内は6年生向け講座の視聴と模試の復習に集中していました.

【1月〜国試前日】

この時期に大切なことはQB5年分の演習と生活習慣です.

年末は動画視聴によるインプットに明け暮れていたこともあり,年明けは演習数を増やしてアウトプットに時間を割こうと決めていました.直近5年分の演習が大切だとさまざまな方面から言われていたので,1月で国試5年分の2000問すべてをもう一度解き直しました.ついでに,本番さながらの緊張感で演習したかったため,QBの画面ではなく,厚生労働省のサイトからダウンロードしたPDFの国試問題を使って,本番の時間割に合わせて演習していました.

年末にインプットに全振りしていたこともあり,この時期には5年分の国試が正答率90%を超えていました.演習しながら,問題を解く勘のようなものが研ぎ澄まされていく感覚がありました.

国試直前1週間は今まで過去問演習や模試で間違えたところのQ-Assistの通年講座をみたり,盛永先生の直前Assistをみたりしました.ここまで真面目にやってきた自分が試験直前にもなってできていないところは,きっと本番でも差がつく部分だろうと考えていました.試験中に清澤先生や盛永先生の声が聞こえてくるような問題がたくさんあり,今思うと超直前期に部分的に通年講座をみる作戦は大成功でした.

生活習慣についてですが,国試の前日,緊張で眠れないということが起こらないようにしたいと考え,12月ごろから毎日22時に寝るようにして,21時には眠くなるような身体作りをしました.個人的にはQBの演習数よりもこっちの方が大事だったと考えています.作戦通り,国試前日も8時間ぐっすり眠ることができ,人生最高の体調なんじゃないか?!と思うぐらいの良いコンディションで強気に会場に乗り込むことができました.

年末の模試では偏差値50でしたが,年明けからのアウトプット中心の学習と万全の体調により,本番では偏差値60,一般臨床と必修の得点率はどちらも90%に到達しました!

【最後に】

国試の勉強は長距離走に近いものがあります.無理をしすぎては本番まで保ちません.1人では孤独に耐えきれません.毎日やるべきことを淡々とこなし,仲間と共に走ることができれば,きっとゴールに辿り着けると思います.自分に合った持続可能なスタイルで頑張ってください!

▼5年QB演習数(7月と11月の卒業試験に合わせて,演習数が増えている.)

5年QB演習数

▼6年QB演習数(7月と11月の卒業試験に合わせて演習数が増えているが,なんだかんだで,1月に過去問5年分で2000問解いたときがピーク)

6年QB演習数

以上,中間層の成績から秋以降の堅実な対策を行うことで,最終的に好成績で国試に合格された先輩の体験談でした.

12月まではインプット中心,1月からはアウトプット中心と,多くの人のモデルケースとなりそうな戦略かつ,その体感も述べてくださっているので,大変参考になりますね.

また,体験記の先輩と同じような勉強法に取り組まれていて同じような悩みを今まさに抱えている!という方も,自分の勉強を信じるための材料になるのではないでしょうか!

本体験記の他にも,秋以降の勉強方法についてはこちらの記事に具体例を掲載しています.是非とも参考にしてくださいね!

国試まであと数ヶ月,不安なことも多いかと思いますが,是非とも国試当日「自分なら大丈夫!」という自信を持って試験に臨めるよう,勉強に励まれてください!

編集部一同,あなたの勉強を応援しています!

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 実習・マッチング

 研修医・医師

 コラム

 その他