実習・マッチング

[6年生向け]【体験記】マッチング体験記~第1志望にアンマッチ~   

こんにちは、メディックメディア編集部です.

昨日のマッチング結果発表を受けて,喜びや悔しさなど,さまざまな思いを抱えていることと思います.

今回は,第1志望の病院にアンマッチとなってしまった先輩の体験記をご紹介します.

気持ちの整理のつけ方や次の一歩の踏み出し方など,ぜひ参考にしてみてください.


マッチング結果に揺れた私が,前を向くまで


こんにちは,120回医師国家試験を受験したYです. 

2026年3月にこの体験記を執筆しています.今は,春からの新生活にワクワクしておりますが,実は私,マッチングでほろ苦い経験をしました.

そんな私が,その時の気持ちや,今のワクワクな気持ちになるまでどう過ごしたかについて,お話しさせていただければと思います.

マッチング発表の日

2025年のマッチングの結果発表は,10月23日(木)14時でした.

私は進級発表を見る時と同じか,それ以上に緊張しながらタブレットの画面を覗き込んでいました.

遅い!アクセスが集中しているのでしょう,全然つながりません.

周囲からは,

「つながった?」

「つながらないねえ……」

「私見えた!」

「早いね!」

と色々な声が聞こえ,心拍数はますます上がるばかり.

気を紛らわすため友達とLINEをしながら,画面を更新し続けること,2分,5分,10分・・・

ふいにパッと表示された画面には,自分が予想していなかった病院の名前がありました.

マッチングの結果画面

?!ほお?!第2志望?

えっ……第1志望の病院は私を採ってくれなかった?

なんで?あんなに面接は和やかだったじゃん!

逆になんで第2志望の病院は私を採ってくれたんだ?あんなに面接で詰めてきたじゃん!

私が出願した病院は全部で5つ.

どの病院も良いなと思い,採用試験を受け,行きたい順に登録していたものの,「ここは難しいだろう」「ここかここになるのではなかろうか」と予想していました.

しかし,今回の結果は,その予想とはまるで違っていました.

もちろん,第2志望に決まったのは嬉しく,ありがたいことでした.

でも,ふと頭をかすめたのは,(第1志望の病院は,私を選ばなかった・・・)という思いとひんやりとした悲しい気持ちでした.

第1志望の病院に決まった同級生たちが勉強部屋で盛り上がる中,春からの研修先となった病院,マッチングの相談に乗ってくださった先生方,家族,友達に報告のメールを送りました.

「〇〇病院で初期研修をさせていただくことになりました」

と書いて送るたび,胸が詰まり,徐々に第1志望の病院が離れていくような寂しさを感じたことを覚えています.

この病院でよかったと思えたのは周りのおかげ

最初に返事をくれたのは,両親と祖母でした.

「おめでとう!良いニュースをありがとう.わくわくしますね.健康に気をつけて春からも過ごしてください.ドクターとして軽やかにスタートできますように」

次に返事をくれたのは第1志望の病院の研修医の先生.

「一緒に働けないのは残念だけど,〇〇病院に〇〇ちゃんの良いところが響いたのだと思うから,研修頑張ってね!これからも力になれることがあったら,いつでも連絡ください」

そして,履歴書の添削をしてくださったメンターの先生.

「添削が及ばず,申し訳ありません.立派な病院に決まり,おめでとうございます.〇〇病院には仲良しのドクターがいるので,先生のことを話しておきます」

最後に,研修先として決まった病院の研修医の先生.

「おめでとう!マッチングお疲れさまでした!早速,LINEグループに招待させてね.来年からよろしくね」

メンターの先生からの言葉には,不甲斐ないやら,ありがたいやらで泣いてしまいました.

まだ傷心ではあったものの,こうした周囲のあたたかい言葉のおかげで,発表があったその日のうちには,第2志望の病院が彩り豊かに見えるようになりました.

やはり,自分が行きたいと思って登録した病院なのだ,と改めて思いました.日本にたくさんの研修病院がある中,私が自分の手で決めた5つの病院が,多少差はあれど,どれも悪いはずがありません.

研修先に決まった病院のパンフレットや見学の記録,研修の口コミを読むたび,楽しみで笑顔になっている自分がいました.

その後の国試の勉強の息抜きは,病院の周りのグルメを調べたり,物件を探したり,まだ会わぬ同期の名前を眺めて思いを馳せることになりました.

気持ちの整理は分析から

さて,第2志望の病院が輝いてきても,第1志望への傷心はしばらく消えませんでした.

憧れていた病院だったのに,マッチしなかったことで,ひどく冷たいところに感じて嫌いになってしまいそうでした.しかし,これではもったいないと考え,一度自分の状況を分析して気持ちの整理を行うことにしました.

何がダメで,何が良かったのか?当時の私が必死に考えた表を貼っておきます.

第2志望の病院                 第1志望の病院
強い診療科
・志望科ではない診療科が強い
・私の志望科の後期研修プログラムがある

・私の志望科・関連科が強い
・同じ志望科の人も多く,志望理由が埋もれた可能性あり
面接
・履歴書ベースで,不意な質問に対しても一貫性を保てた
・私の属性が病院の理念と一致していた
・あがりすぎずにいられた

・私が履歴書から脱線してしまった(自己PRで新しい情報を後出しする形になってしまった)
・緊張して何度か違和感のある日本語を使ってしまった
社会常識・マナー
・封筒や紙は質のいいものを選んだ
・時間をかけて綺麗な字で書いた
・6月中に提出した

・オンライン出願で,字の丁寧さは関係なかった
・出願期間の中ごろの提出で,受験番号は後ろから数えたほうが早かった
筆記・小論文・CBT成績など
・得意な分野・テーマで,はまった感覚があった

・可もなく不可もなく,まあまあできていた気がしたけど,受験者の中で突出してできたわけではなかった?
・自分の立ち位置の認識が甘かった?
雰囲気・多少試されている感覚があった・笑顔で和やか

書き出して比べてみると,第1志望の病院が冷たいということではなく,今回のマッチングで自分により合った環境に決まったのだと考えられるようになりました.

今回の結果は,自分の良かった点を評価してもらえたことでもあり,同時に私が今後どんなことを改善できる余地があるのか,課題に気づく機会でもあったと思います.この経験をまた次に生かせると感じられるようになりました.

後輩へのメッセージ

まずは,みなさん,本当によく頑張っていると思います.思い通りに頑張れないという人も,医学部の6年生という重圧に耐えて日々を過ごしていること自体が十分にすごいことです.

マッチングを1年先に終えた私は,みなさんが今年履歴書や面接に費やした時間と思いがありありと想像できる分,一層,みなさんが希望通りの就職先に決まるよう願わずにはいられません.

でも,もし,予想外の結果が出たとしても,それは「自分が全否定された」ということでも,「憧れたことが間違っていたような嫌な病院だった」ということでもありません.自分自身の価値や,憧れていた病院の価値は,マッチングの結果で左右されるものではない,と今なら言えます.

マッチングは,その年ごとの条件やご縁の中で,自分をより生かせる環境に出会うための仕組みなのだと,今は考えています.マッチングで得た良い経験も課題も,今後の糧にしていきましょう.

また,マッチング発表後はハイになりがちですが,周囲の同級生もそれぞれ不安と期待の中で進路を選んでいます.何気ない言葉で深く傷つく人もいれば,私が周囲から忘れられないようなありがたい言葉をもらったように,あたたかい言葉で前を向ける人もいます.

みなさんがこれまで一緒に大学生活を過ごしてきた同級生と,最後まで仲良く卒業できるよう,お互いの進路を尊重し合える空気を大切にしてほしいと思います.

春から,みなさんが良い一歩を踏み出せるよう願っています.

最後に

先輩の体験記はいかがでしたでしょうか?

第1志望の病院にアンマッチになった時の気持ちを書いてくれた貴重な体験記でした.

ぜひ,参考にしてみてください.

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 実習・マッチング

 研修医・医師

 コラム

 その他