第117回医師国家試験問題解説
こんにちは,編集部のNです! 実習やマッチングが落ち着き,いよいよ本格的に国試対策に本腰を入れ始める時期ですね.「周りはもうQBを何周もしているのに,自分はまだ全然進んでいない…」「模試の画像問題がさっぱりわからない」と焦っている方も多いのではないでしょうか.
今回は,部活引退後の年末から一気にスパートをかけ,見事国試を乗り切った先輩の体験記をご紹介します.特に苦手意識を持ちやすい「画像問題」の短期集中攻略法は必見です.ぜひ参考にしてくださいね!
画像問題を得意に!QB・YNの活用法
日本医科大学 T.Oさん
みなさん,こんにちは!私は6年生の夏に東医体が終わっても部活を続けていたため,本格的に国試勉強のエンジンがかかったのは11月くらいからでした.国試勉強は5年生の進級試験のとき一周仕上げていましたが,それにかまけて6年生になってからはそこまで勉強は進んでいませんでした.周りの同級生がどんどん「クエスチョン・バンク(以下QB)」を進めている中,かなり焦っていたのを覚えています.
今回は,そんな中,自分が苦手だった画像問題をどう攻略したかを記述します.
国試では以下の2パターンの画像問題が出題されます.

(*編集注:レベル分類についてはこちらの記事へ)
問題の解説だけでは画像をイメージできないときは,「イヤーノートアトラス」を使って補完していました.
なにが異常なのかを判断するためには,まず正常所見を把握している必要があります.「イヤーノートアトラス」には多くの正常画像を掲載されているので,どこが異常なのかわからない場合は正常画像と比較してみてください.時間がまだあるのなら,地道な比較が,画像問題を得意にする最も重要なポイントです.

QBからもmediLinkアプリ内の該当項目にジャンプすることができます.
循環器で心エコーの長軸像の問題を解いていて,「これ,Mモードだとどんな所見だったっけ?」「他のパターンの画像も見ておきたいな」と思った時に,できるだけその場で「イヤーノートアトラス」を開いて確認していました.

「この分野,画像が苦手かも」と思った時は,文字ベースの知識だけでなく,「イヤーノートアトラス」でまとまった画像群を眺めるだけでもかなり視覚的な理解が深まります.イヤーノートシリーズは情報が網羅されているので,辞書的に使うといいかもしれません.
一部の画像問題には典型例があります.例えば,第120回医師国家試験で出題された肺胞蛋白症のCTでみられる「メロンの皮様所見(crazy-paving appearance)」.この問題は文章やCT以外の画像がヒントとなっていますが,知っていれば確信をもって即答できます.これは精神的にも大きなメリットで,試験中のメンタルを保つことができました.

問題演習をしていると,「あ,これ前も見たな」というパターンが自然と掴めるようになってきます.結局,基本は「問題演習をまわす→パターンを掴む」の繰り返しです.
とはいえ,少しひねられた問題や難しい問題にも出会います.画像を見て「なんだこれ?」となることもあるでしょう.そんな時は,QBの問題検索機能がすごく役立ちます.疾患名で検索をかけ,さらに「画像問題」にチェックを入れて逆引きすると,その疾患で今までどんな画像が出題されていたのか,どんな引っかけ問題が出てきたのかが一気に把握できます.この「関連問題のヨコ掘り」は,画像問題の得点源に直結しました.

医師国家試験では,同じ画像が出題されることが多々あります.例えば116A65と119D74.119回国試を受験した方は,「これ見たことある!」と思ったんじゃないでしょうか.一度QBで出題されていた画像,もう二度と出ないだろうと画像所見の解説を読まずにわからないまま飛ばしていると,足元をすくわれかねません.一度は正答率が低くても,同じ画像が再出題された場合,正答率はかなり上がります.みんなができる問題を落とさぬよう,気をつけておきましょう.

最後に,直前期の画像問題の効率的な勉強法をご紹介します.
QBには画像問題のみ表示したり,正答率で絞り込んだりする機能があります.どうしても時間がない時は,それらの機能を使い,正答率が高い画像問題から解いてみてください.正答率が高い問題=みんなが解ける問題,である可能性が非常に高いので,ここを落とさないことが国試では一番重要です.
また,私はどんなときも完璧に解答できる問題には◎をつけていました.◎をつけた問題は,自分で再表示させなければデフォルトでは表示されなくなるので,復習の際に余計な問題を解く必要がなくなります.
国試3日前など超直前期は,「イヤーノートアトラス」や「イヤーノートマイナー」,QAのテキストを上からざーっと眺めていました.私の場合,苦手だったのは皮膚科です.前泊したホテルで「イヤーノートマイナー」の皮膚科疾患の画像をたくさん眺めました.
超直前だったので,深く読み込むのではなく,視覚的に「あ,この疾患はこんな画像だったな」「このキーワードと画像をセットで覚えておこう」と頭に叩き込みました.最後まで諦めずに粘ってください!
焦る気持ちもあると思いますが,やればやるほど画像問題は解けるようになります.体調に気をつけて,最後まで駆け抜けてください.応援しています!
いかがでしたか?
部活引退後の短い期間でも,QBの検索機能や正答率での絞り込みをフル活用し,わからない部分は『イヤーノートアトラス』でしっかり視覚的に補完する.効率的で無駄のない,素晴らしい勉強法でしたね.
「画像問題が苦手…」という方も,T.Oさんのようにまずは正答率の高い典型的な画像からパターンを掴んでみてはいかがでしょうか.国試本番が近づきプレッシャーも大きくなる時期ですが,息抜きもしつつ,体調第一で頑張ってくださいね.編集部一同,皆さんを応援しています!
今回先輩が活用していた『イヤーノート』や『イヤーノートアトラス』は,QBと連携させて使うことでさらに威力を発揮します.ぜひ,毎日の演習のお供に取り入れてみてくださいね!