コラム

第113回医師国家試験受験記(1)【コロナのコラム。第7回】

 
みなさま、こんにちは!
大人気ブログ「医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】」の筆者であるコロナさん(順天堂大学医学部6年生)の連載第七弾です。
 
CBTや国試の勉強方法から、バイトなどの日常生活まで多岐にわたって連載予定で、医学生(全学年向け)に必見の内容となっています!
 
第七回目は、「第113回医師国家試験受験記(1)」について教えていただきました。
 

過去の連載記事もぜひご覧ください!

 


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コロナのコラム。第7回
『第113回医師国家試験受験記①』

 

2019年2月9~10日の第113回医師国家試験を受験してきました。

今回と次回の2回にかけて、医師国家試験受験に関する注意点や心境などを具体的に述べていきたいと思います。

 

 

①受験地の確認

 

受験票が大学に届くと受験地を確認することができます。東京都では大正大学もしくは明治学院大学が試験会場になっていると先輩から聞いていました。私は明治学院大学が会場であるとわかったのですぐにホテルを取ることにしました。明治学院大学に最も近いホテルは『シェラトン都ホテル東京』です。ほぼ隣接しており、ホテルの部屋から教室まで徒歩4分で行くことができました。

 

 

②試験で必要なものの準備

 

医師国家試験はマークシート式のテストなのですが、シャープペンの使用が認められておらず、HBの鉛筆を使用しなければなりません。実は鉛筆の芯とシャープペンの芯では同じHBでも組成が異なるため、シャープペンによるマークだと一定の確率で読み取り機のエラーが出るようです。以前ご紹介しましたマークシート用のシャープペンならば鉛筆と同様の精度で読み取りが出来ますので大学の試験や模試ではオススメです。

 

普段から鉛筆でマークするのに慣れておいたほうが良い?その必要はありません。鉛筆の使い方に慣れなんてありませんよ!

 

 

③試験前日の過ごし方

 

医師国家試験の前日は出来るだけ早く寝るようにしましょう。ホテルを取った方は早めにチェックインし、普段とは違う環境に慣れることが大切です。直前1週間でやることリストがたくさんあるかとは思いますが、試験前々日までに全て終わるように計画しておくのがいいと思います。某予備校の前日講座はやることがなければ取ってもいいかとは思いますが、そこまでオススメはしません。某Dr.Kの前日メールは受験生のほとんどが読んでいるそうなので、差をつけられないためにも一度確認しておくのが良いと思います。

 

 

④試験初日の過ごし方

 

第113回医師国家試験の初日は大雪予想でした。幸い当日の雪は想定より少なく、交通機関の乱れはなかったのですが、万が一のために早めに出発しておくことをお勧めします。試験の休み時間にはしっかりと休むことをお勧めします。答え合わせをしながら騒ぐ人が必ずいると思いますが、ノイズキャンセリングヘッドホンでシャットアウトしましょう!

 

当日の試験後は採点サービスへの入力や答え合わせはやめたほうがいいと思います。友人で、答え合わせをした結果必修がかなり低く、そのプレッシャーで全然寝られなかった人がいました。予想メール第二弾を見て、すぐに寝るのが得策です。

 

 

⑤医師国家試験受験の特徴・注意点

 

(1)集合時刻は試験開始時刻のかなり前!

午前9時半スタートのA問題の集合時刻は午前8時45分。説明開始時刻は午前8時55分でした。集合時刻は『遅れないように早めに設定されたこの時刻を目安にしましょうね』といったもので、それ以降も説明開始時刻まではトイレへ行ったり勉強をしたりできます。遅れないようにという厚労省の優しさを感じます。

 

(2)スマホは電源を切って封筒に入れ、机の上へ!

大学の試験ではカバンの中のスマホが鳴ったなら、即カンニング扱い!0点じゃ!やめてくれ~ 再試験料高い~ だったと思うのですが、国試ではスマホは電源を切り、与えられた封筒に受験番号を記入してから入れ、口を折り曲げて机の上に置きます。万が一スマホが鳴ってしまった場合、封筒ごと没収され試験後に返却されるというシステムです。

ここにも厚労省の優しさがあります。鳴ったとしても1発でアウトにはしないよと。

しかし、一度なってしまうと試験本部に呼び出され、恐ろしい誓約書にサインさせられるそうです。恐ろしすぎて内容はここでは言えません…

 

(3)机の上には、封筒・受験票・鉛筆・消しゴム・定規のみ!

鉛筆削りや筆箱はNGです。ティッシュは確認制。袋から取り出して、試験監督のチェックの後に机の上に置くことが認められます。

 

(4)毎回本人確認のために顔面チェック

ついでにマスクの顔側をチェックされます。ニコッとアイコンタクトをすると、おそらく心象はいいのかなと思います。

 

(5)マークシートは2種類!列によって異なります。

カンニング防止のためにマークシートは縦式・横式の2種類用意されており列ごとに交互に配布されます。横の人や斜め前の人のマークシートが見えたとしても簡単には読み取れないという工夫ですね。ちなみに前の人のマークシートは見えませんよ。マークシートは体の正面に置くように指示されるからです。また、問題用紙やマークシートを持ち上げることはカンニング防止のために禁止されています。

 

余談なのですが、明治学院大学の試験会場は傾斜のある教室だったので、見ないようにしてもやっぱり斜め前の人のマークシートは見えてしまいます。前を見てぼーっとしていた人はカンニングだと疑われ、しばらく試験監督に張り付かれていました。(笑) 私はカンニングだと疑われないように首を上に向けてぼーっと考えていました。

 

(6)靴脱ぐの禁止!!!

おそらく、私のせいでできてしまったルールだと思うんですよ。なにせ明治学院大学の椅子は硬い!お尻が痛くなってくるので足を組んだり、靴を脱いで大腿の裏に下腿を持ってきたりしていたんですよ。するとC問題の説明の時間から急に、靴を脱ぐのは禁止ですと付け足されてしまいました。靴の中にカイロを入れていたので蒸れて大変でした。

 

 

⑥試験2日目の過ごし方

 

初日同様に過ごすのが良いです。大事なのはF問題まで体力を残すこと。皆疲れてくるのでF問題ではミスを連発する人が多いです。逆に!ここまで体力を残していれば大逆転することも可能です。私はレッドブルでドーピングをし、心臓をバクバクいわせながらF問題を乗り切りました。

 

 

⑦試験後何をすべきか

 

やはり、採点サービスに入力しましょう。オススメはメディックメディアの講師速報です。私も講師速報チームに参加し、解答作成に協力させていただいたのですが、Dr.清澤とDr.穂澄の頭の回転の速さに驚きました。このお二方が監督なさった講師速報は間違いなく日本一の採点サービスです。

 

あとは、酒を飲みまくるなり海外旅行に行くなり自由です!講師速報で合格を確信してから行くほうが、落ちるか不安になりながら行くよりよっぽどいいと思いますので、やはり講師速報は早めにやっておきましょう!

 

 

⑧講師速報で不合格を確信した時どうするべきか

 

医師国家試験には毎年1000人ほど不合格になります。予備校はかなり人気でかつ早い者勝ちなので早めに申し込んだほうが良いと思われます。しかし予備校は1年に300万円ほどかかるらしく、経済的にはキツイです。メディックメディアでは国試浪人をしながらQBやイヤーノートの校正などの本作りに関われて、さらにお給料まで頂けるそうなのでオススメです。

 

さて、ここまで国試本番のことについて書いてきました。皆さんはこの記事を読み、心に余裕を持って挑んでくださいね!次回は国試勉強について書きます。

 

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筆者:コロナ
順天堂大学 医学部6年生
 「医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】」の主催者であり、ブログ中で医学生や医学部受験生に有益な情報を配信中。ブログ村医学生ランキングで一位を獲得するなど、人気を博している。
医学生コロナのRoad to Doctor【医師への道】

 

 

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