国試

[4~6年生向け]【国試体験記】国試合格者が教える!正しいイヤーノートの使い方

国試対策の定番といえば,「QB Online」と『イヤーノート』というのが多くの方の認識だと思いますが,皆さん,『イヤーノート』ってどう使っていますか?

国試で問われた内科・外科の知識がこれでもかと網羅され,国試に必要な知識が詰まった『イヤーノート』.

ですが,そんな『イヤーノート』や『イヤーノート』が入ったセットを買ったはいいものの,どう使えばいいのかイマイチよく分かっていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では,まさに「これが王道!」といった『イヤーノート』の使いこなし方で,見事国試に合格した先輩の勉強法を紹介します.

『イヤーノート』の効果的な使い方を知りたい方は必見! 先輩の活用法を参考にして,お手元の『イヤーノート』を是非とも活躍させてあげてください!


コスパを求める勉強にこそ『イヤーノート』を

日本大学 Sさん


こんにちは! 突然ですがみなさま,イヤーノート(以下『YN』)に対してどういうイメージを持っています?

「分厚い」,「情報多そう」,「内容難しそう」,「なんだか敷居が高い」といったイメージを抱いている方もいるかもしれません.

私も『YN』に出会うまではそんなイメージを持っていましたが,実際に手にしてみると全然異なっており,とても分かりやすい書籍だということが分かり,国試勉強にとても役立ちました.

今日は,『YN』の活用方法を紹介させていただきたいと思います.

『YN』の主な使い方は3つ!

私の『YN』の主な使い方は3点あります.

(1)疾患の辞書として活用する

1つ目は,辞書的な使い方です.

これには主にアプリ版を用いていました.実習中などにふと気になったことや問題演習中にちょっと分からないことが出てきた時などです.

これはみなさまもよく使う方法なのではないかと思います.

アプリ版「イヤーノート」の検索機能
▲アプリ版の『YN』では,便利な検索機能で簡単に知りたいことを調べられる!

(2)体系的な学習に用いる

2つ目は体系的な学習としてですが,これには書籍版を用いていました.

QBで演習をしていると,何度も間違ってしまう問題や,期間をあけて再び解いた時に間違ってしまう問題などあると思います.

この場合根本的な理解に問題があることが多いため,最低限の情報の記載にとどまっているQBの解説や講義動画のレジュメを確認するだけでは本質を理解することはできません.

そのため全く同じ問題が解けるようになったとしても,少しニュアンスを変えられただけで簡単に間違ってしまうどころか,結局時間が経つと同様の間違いをしてしまうことが多く,非常にコストパフォーマンスが悪いと言えます.

これに関する対策として,私は『YN』を読み込むということをしていました.

該当の箇所を通読し,必要に応じて総論まで確認することで,病態の理解や全体像を把握するように努めていました.

この際特に意識していたのは青字・青下線や黒字です.これらに注目して通読することで,情報量が多いと思われがちなイヤーノートも読みやすくなります.

国家試験に出題されたキーワードが青字化されるので,まずはそこだけに注目して暗記するという使い方もおすすめです.

こうすることで疾患や症候を俯瞰してみることができるようになり,苦手を克服するのに最適であったなと思います.

『イヤーノート』の青字や青下線
▲『YN』では,過去に問われたキーワードが青字や青下線で表示されています.

(3)何を暗記すべきかの線引きを把握する

3つ目は暗記の必要性をはかるバロメーターとしてです.

6年生になり一通り頻出の知識を覚えると,今度はどこまで暗記すれば良いのか,それともそもそもこれは暗記すべき疾患なのかどうか,分からなくなることが多々ありました.

特に6年では数多くの模試を受けることになり,模試でよくある「こんなの覚えなきゃいけないの?」という問題の暗記をどこまですれば良いか迷うことが多かったです.

余裕のある前期は全部覚えても大丈夫だったのですが,直前期はどうしても情報の取捨選択が必要となります.そこで『YN』を活用しました.

『YN』には,国試にでる知識のほとんどが詰まっています.よほど重箱のすみをつつくような,受験生が誰も知らないような知識を除いたほぼ全てが本の中にあります.

そのため,「どこまで覚えるべきか?」や「これって覚える必要ある?」といった疑問が生じた際は,『YN』を開き,そこに載っている内容だけ覚える,載ってないならとりあえず切り捨てるといったバロメーターのように使うことで,より効率よく勉強を進めることができたと思います.

私は「この本には載っているけど,こっちには載っていない」ということにストレスを覚えるタイプでしたので,最低限の情報量のものをベースとして,知らないものを追加していくというスタイルではなく,「ここに戻れば全て載っている」というものをベースにして勉強したいと思っていました.

そんな私にとって『YN』はまさに自分に合った書籍でした.『YN』の情報量や内容に対する,書籍への圧倒的な信頼があったからこそ,『YN』以上は追う必要がない,『YN』にある分はしっかり覚えよう,と勉強方針がブレることなく最後まで勉強することができました.

編集注)『YN』は,その編纂にあたり,毎年,国家試験の問題やガイドラインの更新などを踏まえた上で,何度も監修の先生に相談を重ねて,掲載内容を慎重に協議しています.

そのような入念な編集プロセスを経ることにより,国家試験で問われる内容の高精度での掲載を実現しています.

実際,2024年2月の118回医師国家試験を,当時最新の『イヤーノート2024』(2023年春発行)で分析したところ,『YN』の記載知識で医師国家試験の内科・外科範囲の問題が94%解ける,という結果が得られました.

『YN』の内容さえ分かれば国試は解ける」を目指す身として,上記のように言っていただけるのは嬉しいです!

『YN』をバロメーターにしてコスパの良い学習を

近年国家試験の合格ラインは毎年上がっており,今までより覚えることはきっちり覚えて,でもマニアックな知識に偏りすぎてはならない,というコストパフォーマンスを重視した勉強をする必要があると思います.

そのような時に『YN』の青字や黒字を意識してコスパよく暗記し,そして覚えるべきものとそうでないものを『YN』をバロメーターにして判断することで,迷うことなく勉強することができると思います.

『YN』が皆様にとっての道標になりますように!

頑張ってください!


イヤーノート』は辞書のようにして調べ物のために用いるだけでなく,体系的な学習や,「何を覚えればよいか」の指標としても有用なようですね.

本記事の先輩も仰っていますが,国試の内容が年々増える一方合格ラインが上がってきており,「覚えるべきもの」をきちんと把握した上で,効率的な暗記を行うことが重要になってきています.

イヤーノートに載っている」を一つの基準として,是非とも有意義な学習を進めてください!

なお,『イヤーノート』のさらなる使い方や機能,書籍版とアプリ版の違いなどについては,こちらの記事でも詳しく解説されています.

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