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[121回受験生向け]【体験記】国試後の受験生に聞いた,「もう一度医学部6年生をやるならどのように勉強計画を立てるか?」

皆さんこんにちは.編集部Kです.

3月も下旬となり,いよいよ来月から新学年が始まりますね.

特に新6年生の皆さんは,国試合格に向け,いよいよ勝負の年がスタートします.

とはいえ,受験生の皆さんの中には,国試対策を始めてみたはいいものの,これからどういうスケジュール感で勉強を進めればいいのか不安…,まわりにはもっと進んでいる人もいる…,という方もいらっしゃるかもしれません.

本日は,先日国試合格したばかりの先輩による,「もう一度医学6年生をやるならどのように勉強計画を立てるか?」の体験記をご紹介します!

時期に合わせて最適な学習法を具体的に紹介していただきました.

受験生の方はもちろん,早めにイメージを掴んでおきたい4,5年生の方も必読です!


国試に合格した私が考えた,

「もう一度6年生をやるならどのように勉強計画を立てるか?」

順天堂大学 S.Mさん


新6年生のみなさん,いつも勉強に実習にお疲れ様です!

4月に初期研修医1年目となるS.Mと申します.

私は先日無事に国家試験を終えたのですが,改めて受験生活を振り返ってみると,こんなことなら6年生はこういう風に過ごせば良かった!と思うことがいくつかありました.

そこで,自分がもし今,6年生の4月に戻れるとしたらどんな勉強計画を立てるか,もう一度考えてみることにしました.

私の場合は,6年生の間は,学外マッチング1つ,3週間の海外留学,膨大な卒業試験があったので,個人の状況に合わせて参考にしてみてください!

【4月までに(5年生以下向け)】

●実習で触れた分野の過去問に目を通しておこう

私が6年生になる前の『QBオンライン』(以下QB)の学習状況はあまり良いものではなく,メジャー科目は6割くらいは終わっていたものの,マイナー科目についてはほとんど終わっていない状況でした.

目を通すだけでもいいので,5年生の3月までにメジャーや小児・産婦は全体をさらっておき,実習で回った診療科の問題も見ておきましょう.

私は6年生の11月から12月に全範囲をさらいましたが,回った診療科については,5年生のうちに全範囲を分野ごとにやっておくと,その科の内容が体系的に頭に入ってくるのでおすすめです.

●春休みを利用してプレ模試を受けておくのもおすすめ!

また,メディックメディアのプレ模試も5年生の3月に受験しました.

こちらは実際の国家試験の半分の問題量で気張らずに受験ができるので,試験の雰囲気を掴むためにも3月に受験しておくことをおすすめします.

後述の通り,4月に入ると実習が再開して忙しくなると思います.

【4月】

●大学の試験対策をしっかり!

私のいた大学では,4月末に臨床全科目のテストがあったので,それに向けてテストの過去問を解いていました.

私は直前にまとめて覚えることができないタイプだったので,4月より前からコツコツ勉強するよう心がけていました.

具体的には,実習の診療科に合わせて「Q-Assist」(以下Qアシ)の動画を視聴し,特にCBT範囲外の部分を集中的に確認しました.

学校のテスト対策でわからない問題が出てきた時は,問題のキーワードをmediLinkで検索し,『病気がみえる』シリーズや『イヤーノート』シリーズを参照していました.

特に,イヤーノートに載っていない疾患名や薬の名前が出てきた時は,差がつかない捨て問として深く追求しないようにしていました.

ちなみに,まとめノートは11月以降に作り出したのですが(後述),それより前に作ると量が膨大になりすぎてしまいます.国試向けに早く作りすぎるのはオーバーワークだと思ったので,この時期に焦って作り始めなくても大丈夫だと思います.

●マッチングの準備も忘れずに

また,まだ時間に余裕があって気候も良いこの時期に,マッチング用の顔写真を撮影することを強くおすすめします.

直前だとスーツで写真館などの撮影場所に行くのが地味に疲れますし大変です.

大学に撮影サービスがある人は,大学で撮るのもありだと思います.

【5月〜6月】

●実習を回りつつ,少しでも過去問に触れておこう

私のいた大学は5月から6月にかけて選択実習期間となっていました.

そのため,私は5月は学内実習,6月は海外実習を行いました.

5月は海外実習の準備で時間を多く使ってしまいましたが,それでも毎日少しずつQBに触れられたら良かったと思っています.

1日10問でも良いので,毎日勉強することを意識して継続するようにしてほしいです.

また,私のいた大学は7月上旬〜中旬の試験で最新年度の国家試験の必修問題が出る試験があったので,それに向けて最新(当時は119回)の過去問のB,E問題をこの時期から少しずつでも進められたら良かったかなと思います.

【7月中旬まで】

●試験対策に並行して,マッチングの書類作成を進めよう

この頃には,前述の119回の必修問題の演習が進んでいるはずなので,テスト対策としてそれを継続しつつ,マッチングの受験病院に提出する履歴書の作成にも順次取り掛かっていくのが良いと思います.

履歴書は余裕を持って作成することをおすすめします.

私はボールペンでの筆記が苦手なので本当に苦労しました.また,マッチング先に出す書類の宛先もあまりうまく書けなかったため,レターパック(横書きでOK)で送ったことを覚えています.

締め切りは早いところだと7月頃からだと思います.友人の中には,出願予定の病院に応募が殺到して想定よりも早く締め切られ,出願できなかったという人もいたので,本命の病院は特に早めに準備すると良いでしょう.

私は履歴書の用意と面接対策が大変過ぎて,出身大学の附属病院以外は一つしか受けていません.いくつか受ける人は6月からどんどん準備を始めましょう.

【7月中旬〜8月】

●夏休みを利用して苦手分野の対策を

まず,夏休みの間に全分野(公衆衛生は除く)の苦手を整理したいです.

夏休みに受けられる模試もあるので,受験しておくと,自分の苦手分野を客観的に知ることができます.

「公衆衛生を除く」としたのは,この時期はどちらかというと,病態などの理解が苦手なものや,仕組みが難しいものをしっかり学習することに重点を置くことで

直前期に暗記ものを効率よく進められるようにしていきたいからです.

私の場合は,各不整脈の違いと治療法,その禁忌や,多発性硬化症と視神経脊髄炎の共通点と違いなどを,「Notion」を使って整理していました.

Notion_MSとNMOの鑑別

  

※トグルリストに入れておくと,図を隠すことができておすすめです!

ポイントは,あまりまとめ作成に時間をかけないことです.私はQアシの授業プリントをスクショしてまとめていました.

題名だけみて,プリントのまとめを紙に再現できるかをずっと試すのは,やっている間は大変ですが,その後の勉強が楽になるので本当におすすめです.

この勉強法で,私は苦手な循環器の不整脈を覚えることができました.

【8月末〜10月末以降】

●卒業試験対策が本格化

私のいた大学では,この時期に卒業試験があります.

形式としては,全部で8回の卒業試験が毎週火曜日にある,という感じでした.

一回だけ祝日と被った週は休みでしたが,これがなかったらどうにかなっていたと思います.

試験範囲が多いため,試験は昼休憩を挟んで午後にも実施されます.この時期は本当にひたすら卒業試験の過去問を解いていました.

苦手項目の暗記を夏休みに済ませておいて良かった〜と心底感じた時期でもありました.

私のいた大学は,卒業試験の内容が国試と被ることも多かったので,卒業試験の時期は全力で卒業試験に向き合うことにしました.

実際,卒業試験で題材となったマイナー疾患が実際に120回の国試に登場し,当日驚いたことを覚えています.

自分のいる大学が国家試験をどれくらい意識しているかでも変わってくるかと思うのですが,同じような大学の後輩さんは大学を信じて勉強してみるのがいいと思います.

国家試験と全然違う卒業試験を課す大学の学生さんは,違う戦略が必要かもしれません.

ちなみに,Post-CC OSCEは最後の卒業試験の3日後に始まったので,卒業試験が終わってから友達とロールプレイしていたら受かりました.

友達と出題疾患のレベルを共有しながら練習するのがコツです.

【11月〜12月】

●いったん休息を挟みつつ,過去問演習を本格化させる

11月の最初の週は流石にやる気も出なかったですが,多少のQBを続けることはしていました.

今振り返ればもう少し演習できたかな,とも思いますが,卒業試験の直後なので,無理はせず一回しっかり休むことをすすめます.

その後ですが,本格的にQB演習に移っていくのが良いと思います.

ひとまず分野別の問題を全部解き直したいです

解く時は,私はその分野の問題をシャッフルして解いていましたが,今振り返ったらそこまでしなくて良かったかなと思います.

直前模試や直前期の演習ではどうせシャッフルで解くことになるので,この時期は一旦掲載順で解くことをすすめます

疾患の予想ができる状態での演習にはなりますが,逆に心不全ではここがポイントになる,など,国試で問われる情報の相場を掴むことができます.

ここで間違えた問題は,箇条書きにして間違い直しノートを作っておくと,直前期や試験の時に見直したりすることが出来るのでおすすめです.

間違い直しノート↓

間違い直しノート

●公衆衛生対策について

また,分野別(A〜X)と並行して取り組みたいのが,公衆衛生です.

公衆衛生は分量が多いので,臓器別とは別で取り組む方が精神的にも楽だと思います.

私は公衆衛生の問題を毎日50問解いていました.

分野別に載っている公衆衛生は2週間あれば余裕を持って一周できます.公衆衛生は法律や制度など理解のみでは覚えられないものも多いので,数をこなして覚える戦略でいくのがいいと思います.

ただ,10年以上前の公衆衛生の問題は,時代の変化を考えると深く追求し過ぎなくて大丈夫だと思います.皆さんは演習が1月にはみ出ないように,ちゃんと年末までに終わらせましょう.

【1月】

●国試本番に向けて,生活リズムを整える

1月に入ったら,まずは勉強よりも何よりも早寝早起きの習慣をつけましょう.

人によってはホテルなど宿泊先から受験する人もいるでしょうし,宿泊のない人も,慣れない場所や普段行かない場所に時間をかけて向かう人もいるでしょう.

早寝早起きの習慣がついていれば,慣れない場所でも少しは早く眠れるかもしれませんし,当日私たちのように雪が降っても無事会場に着くことができます.

私は2月に入ってから早起きを実践し,少し苦労しました.

●直前模試を受けて国試の形式に慣れよう

生活習慣を改善しながら,1月の直前模試を受けましょう.

これは精神的な安定剤になるのでおすすめです.

直前期は,精神的にキツくなってきます.友人だけ受かって自分だけ落ちるんじゃないか,という気持ちになることもあります.

当日と同じ時間割で模試を受けておき,結果を見ておくことで,このペースのまま行けば無難に合格できると確信できると思います.

直しの時間を取れるように,上旬のうちに受けておくのが望ましいと思います.

さて,勉強内容についてですが,ここは回数別を解いていくのが良いと思います.

私はこのタイミングで回数別を解くという発想が出ずにずっと毎日50問公衆衛生をやり,分野別をさらった時に間違えた問題を解くということをしていましたが,

中旬あたりからは回数別を解いていって試験の様式に慣れることが必要だと思います.

あとは,11月頃に作った間違い直しノートにある内容を覚えられているのかの確認もできるといいと思います.

【2月(国試直前)】

●いよいよ本番!体調を万全にしておこう

2月は1週間ほどしかないので,できることといえば,根を詰め過ぎずに早寝早起きを習慣化し,体調を万全にしておくことぐらいです.

持ち物や集合時間,当日のお昼や飲み物はどこでどのように調達するのかも確認しておくとより良いと思います.

あとは実力を出すだけ!頑張ってください!


いかがでしたか?

受験生の1年について,より具体的にイメージが湧いたのではないでしょうか.

ぜひこの体験記を参考にして,後悔のないよう1年を過ごしてください.

受験生の皆さんを心から応援しています!

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