第118回医師国家試験問題解説
【チェックリストつき】国試当日に慌てない! 「アクセス」と「持ち物」を確認しよう【第119回医師国家試験】
● 受験票が届いたら会場へのアクセスをチェック
国試出願が無事に受理されると,1月下旬までに受験票と「受験者留意事項」が送付されます.
(※クリックで厚労省サイトへ移動します)
「受験者留意事項」には,受験会場や試験時間が記載されているので,手元に届いたらすぐに会場までの経路を確認しましょう.
また,会場が自宅から遠い人は宿泊先を確保しましょう.
「受験生の宿」とweb検索すると,受験生用の宿泊プランをまとめたサイトが複数出てきます.
サービス内容は,学習机の用意,電気スタンドの貸出,昼食用弁当の用意などなど…!
基本的には大学受験生を対象にしているサービスですが,
積極的な対応をしてもらえるホテルの目安になるので参考にしてみるとよいでしょう.
【当日の準備チェックリスト】
□ 会場近くのホテルは予約した?(会場が遠い人,朝が不安な人に)
□ 試験会場までの行き方は確認した?(何通りか確認しておくと安心!)
□ 友人との待ち合わせは決めた?
□ 緊急時の連絡方法は確認した?
● 長丁場の国試は体力勝負
医師国家試験は全2日の日程で実施され,基本的には集合時刻は8時45分,開始時刻は9時30分,終了時刻は18時30分(解散時刻はおよそ30分後)でスケジュールされています.
「受験者留意事項」には詳細な時間割が記載されているので,スケジュールのイメージをつかんでおきましょう.
また,土日に実施されるため,電車などの公共交通機関は休日ダイヤで本数が少なく,道路が混雑してバスの到着が遅くなる可能性が考えられます.
集合時刻の30分前には到着できるよう,余裕を持って早めに出発しましょう.
長丁場なので,集中力を切らさないことはもちろん,寒さ対策や空腹対策に気を配りたいところ.
最低限必要なもの&持って行くと助かるものをまとめました.
【当日の持ち物チェックリスト(必須編)】
□ 受験票
必ず持参しましょう!!
□ 写真付きの身分証明証(運転免許証,学生証など)
万が一受験票を忘れてしまったときの受験票再発行用やその他のトラブル対策に,念のため持っていきましょう.
□ HB鉛筆
シャープペンシルは不可なので,十分に注意しましょう.
マーク量が多いので,試験中に落としてしまったときの対策も兼ねて多めに持っていきましょう.
□ プラスチック消しゴム
解答用紙を汚損する砂消しゴムはNG.試験官からも口頭で注意されます.
□ 鉛筆削り
試験は長丁場で鉛筆の消費が激しいので,鉛筆削り(手動)を持っていきましょう.
削りカスがこぼれると机や解答用紙を汚す可能性があるので削りカスがこぼれないものを.
□ 黒ボールペン
試験の合間に配布される「現住所確認用紙」の訂正に必要となります.
大多数の人は訂正の必要はありませんが,受験者留意事項にも明記されているため確実に持参しましょう.
□ 腕時計
試験場には時計は設置されていません.
退出可能な時間(試験開始後1時間~試験終了15分前)は試験官が口頭で伝えてくれますが,それ以外の時間に関するアナウンスはありません.
また,置時計および電卓付き時計やスマートウォッチの使用は不可である旨が受験者留意事項に明記されています.必ずアナログの腕時計を持参しましょう.
□ スマートフォン
当日の地図確認や非常用の連絡などのためにしっかり持参しましょう.
なお,カンニング対策として試験前に配布された茶封筒の中に電源を切った上で入れ,机の上に置くよう指示されます.当日驚かないようにしましょう.
□ 寒さ対策
受験者留意事項に,試験室の換気目的に窓の開放などを行う時間帯がある旨が明記されています.
席によっては冷たい空気が思いっきり当たる可能性も….ホッカイロなどで十分な防寒を…!
また,ひざかけは試験官によってはダメなこともあるそうです.
基本的には中にカンニングペーパーを隠していないかのチェックが入るだけですが,
心配だという方はしっかり上着で対策しましょう.
□ 昼食
会場によっては近所にお店がないので,あらかじめ用意していくのが無難です.
□ 定規
稀に画像問題で使用した方が解きやすい問題もあるので持っていきましょう.
三角定規,分度器,コンパスは持参NGなので注意しましょう.
【当日の持ち物チェックリスト(あると便利編)】
□ マスク
117回国試までは持参するよう指示がありましたが,118回以降からは受験者留意事項から削除され,必須の持参品ではなくなっています.
使用する場合は不正を疑われることのないよう,無地のものを選ぶようにしましょう.
□ 目薬
ドライアイやコンタクトの人は必須です.
□ 解熱鎮痛薬
急な頭痛で試験に集中できない…なんてことのないよう,念のために持っておくとよいです.
□ ティッシュ
鼻汁などに対処できるよう,ティッシュも持っておきましょう.
試験中に机の上におけるかどうかについては試験監督の指示に従ってください.
□ 耳栓・携帯音楽プレーヤー
会場がざわつく必修問題前後の休み時間に.
周囲の雑音をシャットアウト&精神統一しましょう.
□ 電車内や教室内で確認できる勉強道具,その他心の支えとなるもの
勉強の証であるマイノート,最後の知識確認に使えるレビューブックなど.
たくさん持ちすぎるとカバンが重たくなってしんどいので,必要最低限の物を持っておくか,タブレットを持って確認するのがよさそうです.
□ 折りたたみ傘
試験当日ににわか雨が降ったときに,勉強道具や受験票が濡れてしまわないように持っておくと安心です.
□ ヘアピン・ヘアゴム
髪が長い人は必須.試験中,髪が顔に掛かってくると集中が削がれます.
□ 出力した会場地図など,目的地への行き方がわかるもの
当日突然のスマホトラブルに見舞われる可能性を考えて,地図は紙で持っておくことをオススメします.
□ モバイルバッテリー
国試当日は寒いことが多く,スマホの充電も早くなくなる可能性があります.モバイルバッテリーを携帯しておくと安心です.
先輩からのアドバイス
・事前に試験会場の下見をしておくと気持ちが落ち着きます.
・トイレは余裕をもってあらかじめ行っておきましょう.試験中にも行くことはできますが,試験官がトイレの前までついてきます.
・受験番号は5桁記入するので,4桁の人は頭の「0」を忘れないように気をつけてください.
・前日の復習も大事だけれど,試験期間中は早めに寝て睡眠を十分とること.国試は想像以上に肉体的・精神的に疲れます.
・会場によっては電車内の混雑で体力が奪われるので,余裕をもって家を出た方がよいです.
国試当日に「あれがない!これがない!」で大慌てすることがないよう,
本記事のチェックリストや先輩からのアドバイスを参考に,しっかり早めに準備してベストの状態で試験に臨みましょう!