第116回医師国家試験問題解説
[5〜6年生向け]医師国家試験【体験記】受験する模試の決め方!
多くの予備校から複数回実施される「模試」….
みなさんは受験する模試をどのように決めていますか?
また,そもそも「模試って何回くらい受けたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか.
今回は各社の模試をほぼすべて受験した先輩の体験記をご紹介いたします.
これから模試を受ける5〜6年生の皆さんに「受験する模試はこう決めたらいいのか」と参考にしてもらえればと思います.
ぜひご覧ください!
模試を受ける意義について
(東京慈恵会医科大学 M.Yさん)
■ はじめに
私は,6年生になった当初は模試についてあまり知識がなく,
学年のグループLINEで何社もの模試のアナウンスが流れるたびに,
どの模試を受けたらいいのかずっと迷っていました.
そして結局,私はメック・テコム・メディックメディア(MM)の3社の模試をすべて受けることにしました.
その経験から学んだ模試のメリット・デメリットを踏まえ,
どういう考え方で受験する模試を決めたらいいのか,お伝えできればと思います.
■ メリットについて
模試を受けるメリットは3点あります.
1点目は自分の立ち位置を把握できることです.
国試は9割の受験生が受かると言われていますが,膨大な科目を学習していると,
勉強の進捗状況が周囲に比べてどの程度なのか客観視することが難しいです.
模試は順位という形で自分の立ち位置が明確になるので,定期的に受験することで勉強のペース配分の良い目安になります.
2点目は苦手分野が一目瞭然になることです.
『クエスチョン・バンク(以下,QB)』などの問題集は何周もすると解いたことのある問題が増え,苦手科目も得点できるようになってしまいます.
一方,模試では基本的にすべての問題が初見なので,苦手分野がわかりやすいことに加え,
一般問題が取れていないのであればそもそもの知識をつける,臨床問題が取れていないのであれば応用力をつけるなど,自分の勉強方法を見つめ直すことができます.
また,ある程度一通り勉強した直前期に再び模試を解き直すことで,知識の穴に気づくこともできます.
3点目は国試に出そうな問題を知れることです.
模試は,各社が国試を研究して作成した渾身の予想問題が詰まっています.実際に模試で解いた問題と似たような問題が 116回の国試でも出題されており,こういった問題に触れておいてよかったと感じました.
■ デメリットについて
模試を受けた上で感じたデメリットは,各社でそれぞれ正答肢や解説に差が出る場合があることです.
国試的には正答になりうる選択肢が誤答肢になっていたり,同じテーマの問題でも各社で解答に差異があったり,1回の模試に2,3題は混乱する問題がありました.
最終的な解答で不適切問題が出てくる可能性もあるので,
模試を受けたあとに疑問が残った際は友達と共有し確認した方がいいと思います.
また,新しい問題を解くことばかりに焦点を当てて色々な模試を申し込んだために,
国試本番までに見直しが終わらない友人もいました.
まずは『QB』で基本をしっかり定着させ,そのあと模試で学力を確認するくらいの気持ちで,
学習状況に合わせて復習できる範囲で模試を受けることをオススメします.
■実際の模試の受験頻度と活用法
私は学校全体で受験したテコム2〜4に加え,自主的にテコム1を,メディックメディアでアルバイトをしていたこともありメディックメディア模試2回分を,受験人数が一番多いという理由でメック模試2回分を,計8回の模試を受けました.
模試を受ける際は本番通りのスケジュールで受験し,1日目にわからなかった問題はその日のうちに復習して2日目に備えるなど,細かな部分まで国試を意識して解きました.
また,採点結果や順位などの成績の詳細が出るまで時間がかかるため,
模試受験直後に自己採点し,400問全体の復習も一緒に行いました.
さらに,1度解いただけでは定着しないため,国試受験の3週間前から受けた模試の解き直しをしました.
私は8回の模試を受けたものの,きちんと網羅的に復習できなかった模試もあったため,
ここまで多くの模試を受ける必要はないと思いました.
また,解答入力から結果開示まで時間が空くと復習しにくくなるため,
直前期の模試は出来るだけ早く結果の出る会社の模試を選んだ方がいいと感じました.
■最後に
模試は学力の定着度合いを確認できるだけでなく,
今後の勉強指針を考える機会や,国試の予想問題に触れる機会にもなります.
ここまでお話した通り,
①模試は学習状況に合わせて復習できる範囲で,②出来るだけ早く結果の出る会社の模試を受けることをオススメします.
模試を最大限活用して,国試勉強頑張ってください!
いかがでしたか?
模試は受験後にしっかりと復習できる範囲で受けることが大事なようですね.
ただ,復習にかかる日数は人それぞれ.
なので,まずは夏の模試を受けて,自分なりに復習をしてみて
「どのくらいの日数がかかったから,直前期に実際にこなせる模試の数は,自分だと●回分くらいかな!」
と,自分の復習のスピードを把握して,スケジュールを決めて,無理のないように受験してください.
昨年度は年2回実施だったメディックメディア模試(MM模試)ですが,
今年度は夏・冬・直前の3回実施です!
また,MM模試はwebでの解答提出の場合,最短2日で分析結果がわかります…!
『QB』と同じ形式の解説書で復習がスムーズ.国試過去問の関連問題にも1クリックで移動可能です!
ぜひメディックメディア模試を使ってみてくださいね!
それでは,体調に気をつけて頑張ってください.
応援しています.
(編集M.N)