国試

[5〜6年生向け] 医師国家試験【体験記】模試で過去問を深堀りすれば,百戦錬磨!?

最近涼しい日が増え,秋の足音が少しずつ近づいているのを感じますね.

9月に入り.国試勉強やマッチングでかなり忙しい方が多いかと存じます.

また,そのようなやるべきことの多い中で,模試を受けることの意義を見出せていない方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか.

今回は模試を国試対策に活用した先輩の体験記をご紹介します.

これから模試を受ける5〜6年生の皆さんが「模試を受ける際はこういうところを意識すれば国試対策に活用できるのか!」と知るきっかけになればと思います.

ぜひご覧ください!


模試で過去問を深堀りすれば,百戦錬磨!?

Y大学 A.Hさん


医師国家試験に臨む上で,多くの受験生が経験するものの一つに医師国試模試があります.

大学によっては卒業判定に用いられているほど,模試は医学生にとって避けては通れないものとなっています.

今回は,国試を終えた今,「模試を受ける際に,何に注目すべき」と思ったか,まとめてご紹介したいと思います.

●国試から考える模試

受験生の膨大な勉強時間に対応するかのように難化した115回や,大幅に増加した知識の運用力・思考力を問う問題が増えた116回と,

新型コロナウイルスの流行以来,医師国家試験は表層的な医学知識の暗記のみでは対応しきれなくなってきている印象があります.

もはや過去3年分の過去問をただ丸暗記するのみでは,太刀打ちできるような時代ではなくなってしまったのではないでしょうか….

自分の勉強を振り返って,過去問を深堀りすること,すなわち過去問の問題と正解を暗記するだけでなく,周辺知識にまで理解を深めていくことが,国試合格に最も近づく手段であったと感じています.

こうした深堀りを行う方法として,模試が挙げられます.

●模試を通して過去問を深堀りする

本番の国試では,過去問をリメイクした問題がよく出題されています.

例えば,113回で前置胎盤と癒着胎盤の診断のみが求められた問題(113A71)が出題されたかと思えば,116回では同疾患の診断を下した上で,適切な患者説明を問う問題(116A65)にリメイクした問題が出題されています.

問題を確認していただければわかりますが,使用されている画像はほぼ同一のものです.

しかし,正答率は67.7%と,決して高いとは言えません.

模試でも,同様に国試の過去問をリメイクした問題が複数出題されます.

こうした問題は,ただ漫然と過去問演習をしているだけでは見逃してしまう「学習すべきポイント」を学習するきっかけを与えてくれます.

例えば,過去問で既出の内容を問うリメイク問題は「なぜそこを繰り返し問うのか→テーマ疾患における重要なポイントだから」,

まだ問われていない内容を問うリメイク問題は,「どういった周辺知識が医学生・研修医レベルで重要なのか」「どこがその分野におけるトピックなのか」を学ぶことができます.

このような過去問の深堀りを幅広く行う方法として,模試を受験し,復習するのが効率が良いのです.

手前味噌になりますが,模試の復習を行う上で,個人的に最も快適にできたのは,メディックメディア模試(以下,MM模試)でした.

というのも,「国試過去問をリメイクした問題」と特定するためには,「改変元となった過去問がどれか」というのに気付く必要があるのですが,

MM模試の解説書には,改変元と思われる問題や,さらに踏み込んだ演習につながる問題を紹介する「関連問題」という項目があるため,これを使うことでスムーズに過去問を深掘りした学習をすることができました

また,Web解説だと問題番号をクリックするだけで「QBオンライン」の演習画面に移動できるので,これでさらにスムーズさがアップしました.

みなさん,国試対策をする際に参考にしていただけるとうれしいです…!

●模試で思考力を鍛える

本番の国試では,例えば116回でDarier病が正答肢として初出題された(116A39)ように,今まで出題のなかったテーマが問われることもあります.

模試では,こうした問題への対策としていわゆる予想問題と呼ばれるものも出題されています.

ここで最も重要なことは,こうした問題に対して「どうしたら今の自分の知識レベルで,正解にたどり着けるか」と考えることです.

自分の知識不足と捉えてそのまま新しい知識を暗記してしまうのももちろん大切ですが,あくまでそれは模試の復習の際にようやくできることです.

受験の時点であれば,鑑別を丁寧に行ったり,選択肢を吟味して紛らわしいものを理由づけながら除外することで,正解に至る道筋を,現状の自分の実力で見つける練習ができます.

そうした学びを得る意味でも,模試を受験することをおすすめします.

●最後に

模試を受験すると,その結果に一喜一憂することが多いかと思います.

特に学校で一斉受験をしたことのある人なら,「校内順位が~~」とか「必修落ちた~!」など,毒にも薬にもならぬ会話を友だちと花咲かせた経験がある人も少なくないでしょう.

ただ,こうした会話はストレス解消の一環として留めておき,模試の結果にこだわり過ぎないことが大切だと思います.

自分の現時点の立ち位置を踏まえながら,学習計画の修正などを行うことが,模試を受ける上で重要なポイントの一つであると思います.

是非みなさんも,模試の結果に過度に振り回されるのではなく,むしろ模試を自分の勉強を振り返る良いきっかけにしていただければ,と思います.

また,馬の耳に念仏ですが,復習をせずに模試から学びを得ることは困難です.

模試を通じて,「リメイク問題は何を復習すべきか」,「初見の問題に自分はどう立ち向かうか」など,本番の国試に活かせるよう知識や考え方をブラッシュアップしていきましょう.

色々な復習方法がありますが,たくさんの模試を受験せずとも,しっかりと復習を行えば国試には十分合格できます.

オンライン機能を使って復習が快適に行えるMM模試が個人的にはオススメです…!

みなさまの合格を心からお祈り申し上げます.


いかがでしたか.

過去問をより深く学ぶことや,新出題の問題に対処するスキルを身につけるという目的で模試を受け,復習することは国試対策として非常に有用なようですね.

さて,MM模試ですが,今年度は夏・冬・直前の3回実施いたします!

webでの解答提出の場合,最短2日で分析結果がわかり,『クエスチョンバンク』と同じ形式の解説書のため復習がスムーズ.国試過去問の関連問題にも1クリックで移動可能です!

ぜひ詳細はMM模試の公式サイトをご覧ください!

第1-3回セット(夏・冬・直前)のセットも販売開始しておりますので,ぜひご活用くださいね!

それでは,季節の変わり目ですので,体調に気をつけて頑張ってください.

(編集部M.N)

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