国試

[6年生向け]【体験記】「問題セット」を使い倒す〜QB演習ハック

医学部6年生の皆さん,日々の勉強お疲れ様です!
PCC-OSCEが終わって少し一息…と思いきや,卒試の勉強やマッチング対策に追われ,忙しい毎日を過ごしている方も多いのでしょうか.

目の前の試験対策で手一杯になりがちなこの時期ですが,国試対策は計画的に進められているでしょうか.「QB(クエスチョン・バンク)の過去問演習にかけられる時間が少ない」「QBは解いているけれど,苦手な問題は整理できていない」そんな悩みを感じている方も少なくないと思います.

そこで今回は,先輩研修医に教えてもらった「『問題セット』を使い倒す〜QB演習ハック」をご紹介します.この方法は,国試対策はもちろん,卒試やマッチングで問われる知識の整理にも役立つ勉強法です.限られた勉強時間の中で,効率よく知識を定着させたい方には特におすすめです.

「QBをもっと効率よく使いたい」「スキマ時間を有意義に使いたい」という方は,ぜひ最後まで読んでみてください!


「問題セット」を使い倒す〜QB演習ハック
昭和医科大学 A.K.さん


私はもともと,Q-Assistのレジュメを読み込んで知識を整理する勉強がメインで,QB演習が後回しになりがちなタイプでした.

CBTのときに演習不足で苦い思いをした経験から,国試対策ではいかに演習のモチベーションを保ってQBを解き進めるかを意識して工夫を重ねました.

特に,マッチングや卒試対策から国試直前期にかけて大きな武器になったのが,QBの「問題セット」機能です.

今回は,「問題セット」機能を中心に,私が実践した効率よく過去問演習を進めるための「QBハック」をご紹介します.

1. 問題セット×「正答率50〜90%」で知識の穴を攻略

QBの膨大な過去問を闇雲に解くのは,時間がいくらあっても足りません.

私は6年生の秋頃から,「問題セット」と検索の「正答率」を活用して,今の自分に必要な問題だけを抽出した「オリジナルの問題セット」を作成していました .

ポイントは,「正答率50%から90%」の範囲に絞ることです.

模試では正答率90%以上の問題を間違えることはほぼなくなっていた時期でしたが,80%〜90%あたりの問題は時々間違えていることに気づきました.

そこで,QBの検索機能で「正答率50%〜90%」に絞ったうえで,過去10年分の掲載問題から分野ごとの問題セットを作成していました.

クエスチョン・バンクの検索画面での絞り込み条件の説明.正答率を50から90パーセントに設定.分野を設定.最近10回分の問題だけを選択,分野別掲載問題だけを選択.

▲検索条件の画面イメージ
(※画像クリックで拡大)

この問題セットで,意外と知識が定着していない分野の復習ができ,「差がつく」問題を攻略することができました.

2. 「7日分の模試」セットで演習をルーティン化

学内試験や卒試対策の時期に,QBでの演習習慣を強制的に作るために活用したのが「日付ごとの問題セット」です.

試験の1週間前くらいから「メジャー11/1」「マイナー11/1」といった名前で,1日1個解き切るためのセットを7日分ほど一気に作成しました.

問題セットのタイトルが「マイナー 11月1日」などに設定されている.

▲実際の問題セット画面イメージ
(※画像クリックで拡大)

「今日は何を解こうか」と迷う時間をゼロにし,「このセットさえ解けば今日のノルマは達成」という状態を作ることで,最後まで演習量を維持することができました.

3. 「参照リンク」は飛ぶべき

QBはmediLinkのアプリでほかのコンテンツとも連携しています.「ただ解く」のではなく「知識を定着させる」のに使えるのが「参照リンク」です.

私は,間違えた問題の解説に参照リンクがついていたら,できるだけ飛んで周辺知識もまとめて復習していました.演習をはじめた5年生の頃から直前期までずっとです.

自分自身は演習よりも知識のインプットが先にくるタイプですが,演習しながら疾患の知識を身に着けていく人も多いと思います.

その場合は,1問の演習からどれだけ学べるかがカギになるので,参照リンクを活用して病みえやイヤーノートで知識を確認する作業を怠らない方が良いと思います.

4. 「△」はあえて使わない!

ちなみに,QBには演習後に「◎」「◯」「△」「×」から自己評価を選べる機能もありますが,私はあえて「△(正解できたが自信はなかった)」を使いませんでした(途中までこの機能を知らなかったのも理由です).

運良く正解してしまった問題などは「×」に分類し,復習するときは「×」の問題をなくすことを目標にしていました.

周りの人は「△」を使っている人も多かったので,自分に合ったやり方を見つけてほしいです.

クエスチョン・バンクの問題演習結果の自己評価選択機能に関する説明.二重丸はカンペキでもう見ない,丸は自信を持って正解できた,三角は正解できたが自信はなかった,ばつは間違えたもの.

▲自己評価の選択画面イメージ
(※画像クリックで拡大)

5. 演習グラフは演習ペースの「目安」にする

QBの演習グラフは,同期のペースを確認するために定期的にチェックしていました.

順位を競って一喜一憂するためではなく,「みんながこれくらい解いているなら,自分も最低限これだけは解かなければならない」という演習ペースの目安に使っていました.

大学内の演習状況のグラフ.自分の演習量と正解率が,大学内でどれくらいの位置にいるのかを示している.本記事の執筆者は正答率95パーセント,演習問題数が4000問程度で,同大学の学生の中では中間層である.

▲演習状況のグラフ
(※画像クリックで拡大)

自分の演習モチベーションを保つために「夏までに演習量トップ20以内に入る」といった具体的な目標を立てて勉強していた時期もありましたし,直前期は周りと演習量がほとんど変わらなくなるので,「正答率」を上げていくことを意識していました.

最後に

周りの人と比べてしまうと,実際以上に相手が優秀に見えて,劣等感に苛まれることがあります.
しかし,この試験は上位9割に入ればよいものなので,それほど気負いすぎずに臨みましょう.

直前期に差し掛かったとき,母に「これだけやって受からなければ,向いていなかったと思うくらいでいいんじゃない」と言われ,心が軽くなりました.
私は試験をはじめ,あまり緊張することはないのですが,その言葉をかけられたときは,やはり気持ちが楽になったのを覚えています.

一見余裕がありそうに見える人でも,直前期には意外と追い込まれているものです.それは決して悪いことではなく,これまで積み上げてきた努力があるからこそ生まれる感情だと思います.

国試は長期戦です.自分のメンタルとの向き合い方もあらかじめ考えておくことで,落ち着いて試験に臨めるはずです.皆さんのご健闘をお祈りしています.

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