総合内科専門医試験オンライン模試2019の正誤情報を掲載しています.
誤りの残ったまま発行に至りましたこと,深くお詫びして訂正申し上げます.
なおオンライン上での記載は全て修正済みです.
第1時限-20 アナフィラキシーショックの治療および対応
【誤】
(選択肢)d 下痢を生じることがある.
(解説) ×d 持続する腹部症状として,嘔吐や腹部疝痛が出現することがある.
【正】
(選択肢)d 便秘を生じることがある.
(解説) ×d 持続する腹部症状として,嘔吐や腹部疝痛,下痢が出現することがある.
第1時限-36 インスリノーマの診断に有用でない検査
【誤】
(選択肢)d インスリン負荷試験時の血中Cペプチド測定
(解説) ○d インスリン投与による低血糖時の血中Cペプチド分泌抑制の有無で,腫瘍性分泌か否かを判定する.
【正】
(選択肢)d 低血糖時の血中Cペプチド測定
(解説) ○d 低血糖時の血中Cペプチド分泌抑制の有無で,腫瘍性分泌か否かを判定する.
第1時限-37 コントロール不良な気管支喘息
(選択肢解説)
【誤】
○d 長時間作用性吸入抗コリン薬は新ガイドラインで治療ステップ3から使用が推奨されている
【正】
○d 長時間作用性吸入抗コリン薬は新ガイドラインで治療ステップ2から使用が推奨されている
第2時限-72 レプトスピラ症の治療
【誤】
(選択肢)b 第3世代セフェム系薬
(解説) ×b レプトスピラ症に対しては一般的に使用しない.
【正】
(選択肢)b アムホテリシン
(解説) ×b 抗真菌薬である.
※レプトスピラ症の重症例に対してはセフトリアキソンが適応となります
第3時限-1 甲状腺髄様癌の診断と治療
【誤】
(選択肢)b 穿刺吸引細胞診が診断の有力な手段となる.
(解説) ×b 細胞診では,乳頭癌のような特徴的な細胞異型に乏しい.
(選択肢)e 遠隔遠位の評価に131I-MIBGシンチグラフィが用いられる.
(解説) ○e 髄様癌細胞は131I-MIBGを取りこむため遠隔転移の評価に用いられる.
【正】
(選択肢)b 確定診断は穿刺吸引細胞診で行う.
(解説) ×b 粗顆粒状クロマチンや間質のアミロイドを認めることもあるが,多様な細胞像を示すことがあり,診断は総合的に行う.
(選択肢)e 遠隔転移の評価にFDG-PETが用いられる.
(解説) ○e FDG-PETは遠隔転移の評価に用いられる.
第3時限-48 抗NMDA受容体脳炎の原因疾患
(症例文)
【誤】
血液中の自己抗体を検索したところ抗NMDA受容体抗体が検出された.
【正】
髄液中の自己抗体を検索したところ抗NMDA受容体抗体が検出された.
第3時限-54 マクロプロラクチン血症の診断
(選択肢解説)
【誤】
×c 抗PIT-1抗体症候群は血清プロラクチンおよびACTH,コルチゾール,TSHが低下する病態で,本例とは合致しない.
【正】
×c 抗PIT-1抗体症候群は血清GH,プロラクチンおよびTSHが低下する病態で,本例とは合致しない.
第3時限-67 敗血症性ショックの対応
(選択肢)
【誤】
c 輸液負荷にもかかわらず,平均血圧が60mmHgであったため,ドパミン製剤を開始した.
d 輸液負荷にもかかわらず無尿であったため,フロセミドを開始した.
e 輸液負荷にもかかわらず,平均血圧が70mmHgであり,乳酸値の低下を認めなかったため,敗血症性ショックと判断した.
【正】
c 輸液負荷にもかかわらず平均血圧が60mmHgであればドパミン製剤を開始する.
d 輸液負荷にもかかわらず無尿であればフロセミドを開始する.
e 輸液負荷および血管収縮薬の投与にもかかわらず,平均血圧が65mmHgで乳酸値の低下を認めなければ敗血症性ショックと判断する.