
レビューブック 必修・禁忌(第5版)
いよいよ近づいてくる医師国家試験.
しかし,実際のところ……
何から始めたらいいかわからない……
QBはとりあえず解いてきたけど,このまま漠然と解いていて合格できるの……?
と,漠然とした不安を感じている方も多いのではないでしょうか.
国家試験は,知識量だけでなく,戦略と継続力が問われる長期戦です.だからこそ,正しいスタートを切り,着実に実践に移していくことが合格への近道になります.
本記事では,これから本格的に国試対策を始める方へ,まずやっておきたいことを3つお伝えします.また,さらに詳細が書かれている記事もご紹介するので,そちらもあわせてご覧くださいね.
「今の自分に必要なことは何か?」を明確にしながら,無駄のない学習を進めていきましょう!
医師国家試験について,皆さんどれくらいご存知ですか?
どんな試験なのか知らないままでは目標を立てづらく,モチベーションを保つのも難しくなってしまいます.そこで,国試対策を始める前にぜひ一度,試験の概要を確認しておきましょう.
問題数や形式,合格基準など,医師国家試験の基本情報については,次の記事にわかりやすくまとまっていますので,ぜひご活用ください!
国試の概要を把握したら,もう一つ知っていただきたいことがあります.それは,「どういう人が国試に合格するのか」,裏を返せば,「どういう人が国試に落ちるのか」です.
医師国家試験の合格率は毎年90%前後,言い換えれば,国試は「10人のうち9人が合格する試験」.よって,国試に合格する人は「みんなが解ける問題を落とさない人」です.
つまり,正答率が高い問題を確実に解けるようにすることが,国試合格のためにまず重要なのです.
さらに,不合格者はどの問題で合格基準に達せなかったのか,必修なのか,一般・臨床問題なのか,はたまた禁忌落ちなのか.これについても,自分が不合格とならないように知っておくと良いでしょう.
● 第119回 医師国家試験分析(前編):大学別合格状況・合格基準は?
● 第119回 医師国家試験分析(中編):不合格者の内訳は?類似問題はどのくらい出るの?
国試の出題傾向を把握することも大切です.例えば,出題数の多い科目は何か,画像問題はどれくらい出題されるのかなど…….こうした過去のデータからの出題傾向を押さえることで,実習中や普段の勉強の中で,優先順位や意識すべきポイントが見えてくると思います.
● 第119回 医師国家試験分析(後編):分野別出題数・正答率は?
国試対策を進める中で,「何を,いつ,どのようにやるか」という悩みはつきものです.そんなとき,実際に合格を勝ち取った先輩たち,反対に残念ながら不合格となってしまった先輩たち,それぞれの経験談は何よりのヒントになります.
効果的な勉強法や失敗しやすいポイントなどを先輩の経験談から学び,自分の国試対策に活かしていくこと.これもまた,国試合格のための大きな助けになるでしょう.
先輩の国試経験談について,さらに詳しく知りたい方はこちらをご参照ください!
● 【国試体験記】12月に偏差値29→逆転合格!合格の秘訣は…?
● 【国試体験記】必修対策は必要です! ~必修落ちから合格までの軌跡~
● 【国試体験記】“標準的”な医学生がお手本にすべき直前対策
国試当日までの時間は限られています.「計画を立てずに,闇雲に勉強を進めた結果,間に合わなかった……」なんて恐ろしいことにならないように,勉強を始める時点で一度大まかな勉強計画を立てることをおすすめします.計画を立てることで,今やるべきことがみえるようになります.そして,ゴールまでの大まかな見通しが立つので,不安も減っていきます.
さて,ここでひとつ質問です!あなたは次のうち,どちらのタイプでしょうか?
・6年生より前から勉強しているコツコツ型?
・6年生の夏から本腰をいれる短期集中型?
以下の記事では,それぞれのタイプに分けて勉強計画の例をご紹介しています.ぜひ,ご自身の勉強計画を立てる際の参考にしてください!
国試対策で,闇雲に勉強するのは危険です.
はじめにどのような試験なのかを理解し,先輩の経験を参考にして,自分に合った計画を立てる.この3つのステップを意識することで,不安は減り,国試までの道のりがずっと進めやすくなるでしょう.
「まだ何も始められていない……」と,焦らなくて大丈夫です.自分の状況を整理して,今できることから少しずつ始めていけば,合格にしっかり近づいていけます.
あとは,行動に移すだけです.
この記事がその一歩目になるよう,少しでも役に立てたら嬉しいです.国試に向けて頑張るあなたを心から応援しています!