第118回医師国家試験問題解説
こんにちは、メディックメディア編集部です.
マッチングの結果も発表され,国家試験勉強の進捗が気になってくる季節ですね..
今回は,友達との勉強会を活用し,見事120回医師国家試験に合格した先輩の体験記をお届けします.
なかなか勉強に身が入らない,という方はぜひ参考にしてみてください.
こんにちは,R.M.です.
皆さんは試験勉強をするとき,どこで誰と勉強しますか?カフェ,自習室,それとも自宅でしょうか.独りで黙々と取り組む派ですか?それとも,皆とワイワイ勉強する派でしょうか?
10月に入ると,いよいよ医師国家試験に向けて受験生の勉強にもスパートがかかります.医師国家試験は受験者の9割が合格する試験です.だからこそ,私は「皆と足並みを揃えて知識を習得すること」が何よりも大事だと考え,国試勉強に臨みました.
今回は,私が参加してきた国試勉強会の様子や,開催に至ったモチベーション,そして仲間のおかげで勉強が捗り,国試までのラスト2ヵ月を無事に駆け抜けたお話を共有したいと思います.
私の大学は臨床実習が6年生の11月末まで続きます.そのせいもあって,同期の友人たちは11月のローテーションでマイナー診療科を初めて勉強したり,12月に入っても,「QB」の演習量が足りていなかったりと,国試対策が遅れている人が大多数という状況でした.
加えて,Post-CC OSCE対策の時間もなく,対策には同期との学び合いが不可欠でした.
そこで立ち上がったのが「Post-CC OSCE勉強会」です.所属する部活の仲の良い人や,一足先に国試の勉強を進めていた友人を巻き込み,LINEを通じて10人以上のグループを結成.その中から毎回都合のつく4〜5人が集まり,Post-CC OSCEの過去問を解いたり,大学のシミュレーションセンターにある医療器具を使って実技演習をしたりと,1週間毎日集まって対策を行いました.
私たちのPost-CC OSCE勉強会メンバーは,無事に試験を突破しました.
しかし,この時点ですでに12月の第1週目が終了.私自身,夏場のマッチング対策で「QB」を1周していたものの,9月から11月は羽根を伸ばしてほぼノー勉.12月第2週目から,ようやくスパートをかけて国試対策を再開しました.
友人たちも勉強以外の活動をしている人が多く,ペースは乱れがち.そこで,Post-CC OSCE勉強会を対面で開催した最終日に「このまま国試の勉強も一緒にしない?」と話が持ち上がりました.
それが,私たちの国試勉強会が発足したきっかけです.
国試勉強会のメンバーは,概ね「QB」の2周目を始めたばかりの人たち.「集中できる演習時間も必要だが,ずっと独りで孤独に勉強していてはメンタルが持たない」というのが共通意見でした.
そこで,週に2〜3回程度は勉強会に参加し,他の日は個人で「QB」を解きまくるというサイクルで行うことになりました.
場所は主にメンバーが所属する研究室の談話室や,空いている大講堂,各人がアクセスしやすいターミナル駅のカフェなど.毎回場所を変えつつ,参加できるメンバーが集まりました.
時間は13時から20時ごろまで.それぞれ思い思いに問題を解くわけですが,解説を読んでも分からない問題や,選択肢の考察で納得がいかない問題を互いに持ち寄り,質問し合いました.国試直前には,持ち物リストや注意事項の確認も行いました.
このような勉強会を通して気づいたのは,ある人にとっての国試の常識は,ある人にとっての非常識(逆もまた然り)だということです.
例えば,模試を解きこんでいる人には「胃前庭部血管拡張症(GAVE)」は当たり前の知識でも,解いていないメンバーにとっては初耳だったことがありました.また,産婦人科・小児科の対策が直前期まで遅れていたメンバーには,他のみんなにとって常識だった「Turner症候群に大動脈縮窄症(CoA)が合併しやすい」という知識が抜けていたことも.さらに,マラリア治療薬であるヒドロキシクロロキンがSLEの第一選択薬である話も,ある日の勉強会で話題に上がり,それがまさしく今年の国試(120A59)で出題されました.
このように,勉強会での会話はそのまま「国試の予想問題」としてかなりの的中率を誇っていたのです.
受験生の多くが解ける問題を落とせないのが医師国家試験です.優秀な同期とお互いの知識の穴を埋め合い,努力した甲斐もあって,勉強会のメンバーは全員国試に合格することができました.

▲LINEでの会話風景(イメージ).勉強会グループでは対面ではないときでもLINEで質問しあっていました.お互い分からないところを質問し合っていました.
ここまで読んでくれた方の中には,勉強会に参加したほうがいいかな……と不安になった受験生もいるかもしれません.
もちろん,勉強会に積極的には参加せず,ずっと独りで勉強していた友人もいました.国試後の飲み会で話を聞くと,「新作のゲームをやり始めることでメンタルを保っていた」「雑音がある環境より,独りで解いたほうが効率が良く,国試を乗り切れた」という意見もありました.ですから,勉強会が医師国家試験の「唯一の必勝法」だということはありません.
その一方で,志望診療科も知識のカバー範囲も違う仲間と切磋琢磨することで,私自身は知識面でもメンタル面でも国試を乗り越えることができました.
皆さんも,大学などで知り合ったメンバーと一緒に勉強会を開くことで,短期間で効率的に国試突破ができるかもしれません.実習で会ったときやLINE,SNSで一声「勉強会してみない?」と誘ってみたり,逆に誘われたら「やってみよ!」と返信してみたり.そんな小さなアクションから,あなたの国試に向けた勉強の好循環が始まるかもしれませんよ.