国試

[5~6年生向け]【国試体験記】国試対策は直前期を大切に! ~ラスト2ヵ月の逆転劇~

皆さんこんにちは,メディックメディア編集部です.

いよいよ国試本番が近づいてきて,緊張感に苛まれている方も少なくないことと思います.

そしてこの時期になって模試の成績が不調だと,不安で不安で仕方がないですよね.

ですが,そこで諦めてしまったら試合終了なんです.

この記事では,11月末の模試で偏差値30を記録するも,そこから猛勉強に励まれて,見事国試に合格された先輩の体験談を紹介します.

今仮に成績が低調でも,諦めずに頑張り続けることでこそ道は開けます! 是非とも先輩の取り組まれた勉強を参考にしてください!


ラスト2ヶ月の逆転合格

T大学 H.Nさん


国試は9割受かると思って,甘くみている人はいますか?私は実際甘くみていました.

11月末に学校で全体受験した模試で初めて現実に直面しました.偏差値30,終わった…

今,同じような状況にいる人に少しでも勇気を与えられたらなと思い,自分がここから2月までの2ヵ月間,どう過ごしたかお伝えします.

前提として

私のそれまでの勉強量は,4〜8月にマッチング対策としてメジャー・産婦人科の講義動画を見たのみで,小児,マイナーや公衆衛生の動画は未視聴でした.

公衆衛生に関しては,5年生の夏に大学で大きな試験があり,その時に「公衆衛生がみえる」を中心に一度勉強したことがありました.

今までの大学の試験や卒試対策も過去問で乗り切ってきたので,「クエスチョン・バンク」(以下「QB」)も全く手をつけていない状況でした.

12月の初週

見ていない分野の動画に着手するよりも,メジャー科を固めようと思い,メジャー科のQBの1周目問題を1週間ほどで解き切りました.

夏までに動画を視聴していたこともあり,この1週間で割と知識は定着した感じがありました.

この時の勉強法のポイントとしては,必ず前日勉強したことの復習を次の日やそれ以降にも挟むこと.

ほったらかしてどんどん進めると,知識が定着せず逆に遠回りです.

ただ私は復習にたくさん時間を割きたくなかったので,1周目問題を2周解くことはせず,間違えた問題を中心に勉強した知識をゴロなどの何らかの自分の覚えやすい形に落とし込んで紙に書いて,壁や机に貼って毎日見るようにしていました.

ちなみに,1周目問題は直近の国試でほぼ構成されているので,回数別でまた復習する事ができます!

ちょうどこの時「第2回 メディックメディア模試」を受験しました.

「この問題見たことある!」という問題が多発し,全体の正答率は69.4%,偏差値が45.2まで上昇しました.

マイナー科はQBを先に解き始めましたが,基礎知識がなく全然知識が定着しなかったため,講義動画を見て全体像を確認しました.その後,QBの1周目問題を解きました.

マイナー科の出題頻度はメジャーや公衆衛生に比べて低いため,最悪終わらなくてもいいやという気持ちでした.

12月の下旬

12月下旬,周りが『回数別』に着手しだしていて,結局直近3~5年分が大事と聞きました.なので,マイナー科も公衆衛生も終わりきる前に,まずは第117回を解き始めることにしました.

それまで『第117回医師国家試験問題解説』を購入していなかったので,1周目問題を解いていた際も第117回の問題に触れられていませんでした.

しかし,このタイミングで初見の第117回を通しで解くことで,「まずこれはどの分野の問題なんだ?」と新しい切り口で勉強できたので,通しの勉強は重要です

12月末から,回数別と並行して公衆衛生も詰め込もうと思いました.講義動画を1日3個くらいのペースで2倍速で見て,その後QBの1周目問題を解きました.

1月以降

1月からは,過去問5年分と総まとめ系の講座を中心に固めました.

なるべく知識を1つのページにまとめたかったので,忘れていた知識を1箇所に書き込む形にして,こまめに見返していました.

1月の初めに受けた直前期の模試で偏差値50くらいになり,このまま行けば受かるかなと思うようになりました.

そして今年はガイドラインに大きく変更があり,国試でも取り上げられる可能性があると聞き,メディックメディアの直前講座の講義資料を利用して,新しい薬剤などを覚えました.実際,この講座で取り上げられていたテーマが実際の国試に何個も出題されていました.

最終的には,各科の一周目問題1周,回数別直近3年分2周,残りの2年分1周程度で当日を迎え,得点率は,必修問題183点(91.5%),一般臨床問題241点(80.3%)でした.

直前期の心得

ギリギリの人には,満遍なく勉強する時間は残されていないので,まずは情報収集をし,どの分野が多く出る傾向にあるのかを掴み,優先順位をつけることが大切です.私はINFORMAなどの記事を漁っていました.

編集注)INFORMAでは,各年度の国試の傾向について詳細な分析を行っています.直近の118回国試を対象とした出題内容や得点率などの分析については,下記記事を参考にどうぞ!

第118回 医師国家試験分析(前編):大学別合格状況・合格基準は?

第118回 医師国家試験分析(中編):不合格者の内訳は?類似問題はどのくらい出るの?

第118回 医師国家試験分析(後編):分野別出題数・正答率は?

短期間で合格をつかむためには,「浅く広い」知識の習得が必要で,一度学んだ知識は取りこぼさないことが大切です.

知識を落とし込む時に,知識ゲーなのか,機序を理解する必要がある問題なのか判断して選別していくといいと思います.

知識ゲーの問題は,割り切って「医ンプット」などを利用し語呂を作って丸覚えするのがおすすめです.自分の視界に入りやすい壁に貼ったりして何度も見ましょう.

医ンプット
▲医ンプットには豊富なバリエーションのゴロが掲載されています!

直前期はみんな等しくしんどくなります.自分の勉強の方向性がわからなくなったり,焦って集中できなくなったら,友達と話したり,先生に相談するなどして,なるべく一人で抱え込まないようにしましょう

苦しいですが,これを乗り越えたら全てから解放された楽しい春休みが待っています.もうひと踏ん張り,頑張ってください.


以上,11月末の偏差値30という成績から見事合格を果たした先輩の体験記でした!

今現在成績が振るわないという方も,決して諦めてはいけません.

この記事の先輩のように,逃げずに勉強に打ち込むことこそが合格への唯一の道筋なんです!

残り数ヵ月,つらくて苦しい時期かもしれませんが,どうにか歯を食いしばって国試本番まで駆け抜けてください!

私たちもあなたの頑張りを応援しています!

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