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【いいんちょーの僕です。】第2回 国試の準備,どうやって進める?

 

こんにちは!医学部4年生の大山です.

先日,第114回医師国家試験の合格発表がありましたね!

今回の全体合格率92.1% ・合格者数9,341名は、共に過去10年で最高水準とのことです.

 

新型コロナウイルスの話題で不安な状況が続く中,嬉しいニュースに心が明るくなりました.

合格された6年生および卒業生の皆さん,本当におめでとうございます!

 

前回のおさらいと、今回書いてみたいこと

 

「国試対策,今から少しずつ進めていきませんか」

 

前回のコラムではこんなお話をさせてもらいました.

私の呼びかけに耳を傾けてもらえたのでしょうか(きっとちがう笑),最近では実習の合間を縫って勉強に勤しむ友人の姿をちらほらと見かけます.

 

そこで今回は,「国試に向けた勉強の進め方」について筆を進めてみたいと思います.

 

国試用教材、使ってる?

 

国試対策として,皆さんはどんな教材を使っていますか?

大学の講義資料や教科書のみ…という猛者も中にはいるかもしれませんが,きっと多くの方が国試対策用の教材を購入しているのではと思います.

 

メディックメディア社の『クエスチョン・バンク(QB)』については,全国での購入率が9割超えという驚異的な利用者数ですし,その他にもmedu4,MEC,TECOMなどの会社がそれぞれ魅力的な教材を揃えていますよね.私の大学でもほぼ全員がQBを購入し,それと並行して別の教材を購入する人も多くいました.

 

これら国試用教材の共通点としては,いずれも「動画講座」に力を入れていることが挙げられます.プロの講師による“わかりやすすぎる授業”に,思わず感動したという方もきっと多いのではないでしょうか?

 

最近の学年の様子を見ていると,勉強する人達の多くはこれら動画講座の受講に取りかかっているようです.「今日は○コマ観た」「まだ全然観てない」…こんな会話が,少しずつ聞こえてくるようになりました.

 

QBの位置付けは?

 

「…ところでQBって,現時点でどんな扱いなんだろう?」

 

ふとそう思った私は友達に聞いてみると,

 

「まずは動画をひと通り見て,それからQBを解いていく」と教えてくれました.

 

たしかに,(動画講座とは対照的に)QBを解く姿は今あまり見かけないことから,おそらく多くの人が同じ流れで国試対策に取り組もうとしていると思われます.同様のことを考えている方は,全国でも少なくないのではないでしょうか.

 

“多過ぎた前菜”問題

 

そしてこの流れは,かくいう私自身もCBTの際に試みたものでした.それが一般的な勉強の流れとして,ごく自然なものに思えたからです.

 

…ただ私の場合,動画講座のイッキ見を進めていくにしたがって,次第にこんなことを感じ始めるようになりました.

 

「…QBを解くための動画のはずが,このままではそれだけで終わってしまう!」

 

それはあたかも,メイン・ディッシュのステーキを美味しく食べるために食していた前菜の量が多過ぎて,ステーキを楽しむための時間も余裕もすっかりなくなっていくような感覚でした.

 

焦る気持ちは時とともに膨らんでいき,ついに私は動画講座の閲覧を中断.

そこから,「とにかくQBをやり込んでいく」という作戦に方向を転換したのです.

すると幸い,このやり方は私にとても合っていました.

本番直前に高熱を出すなどのハプニングもありつつ(笑),特にあわてることなくCBTの合格水準に達することが出来ました.

 

…そしてこの成功体験から,私は医師国家試験についても,最初からQBをやり込む方法で合格を狙ってみようと思っています.

 

理想的な学習ステップとは

 

私は,この通称「いきなりQB」という(どこかの店の名前みたいな)学習ステップについて,よくよく考えると誰にとっても馴染みの深いものじゃないかということに気がつきました.

 

実はこれ,私たちが「普段,新しく何かを始める時」のステップと同じなんです.

 

たとえば,未経験のスポーツや新作のゲームを始めるとき.

私たちは早く上達するために,まず何をするでしょうか?

 

それは…『とにかくやってみる』.

 

最初にスポーツ協会のルール・ブックを読み込んだり,Youtubeにある攻略動画を漁ることから始める人はおそらくいないはずです.私は過去にドラムを叩いていたのですが,その上達法もまさに「とにかくやってみる」でした.

 

このように,「とにかくやってみる」→「わからないことをなくしていく」という一連の流れが効率的な学習につながるということを,私たちは経験的に知っています.これは先ほど挙げた例のほかにも,お料理や車の運転など,日々のあらゆる事柄について当てはまるのではないでしょうか.

 

…そしてそれは,国試対策であっても例外ではないと私は考えています.

 

「でも国試対策は勉強なんだから,まず最低限のインプットは必要なんじゃ?」

 

このように感じる方もいると思いますが,私たちはこれまで4年もの時間を費やして,国試のためのインプットをすでに終えています.さらにCBTという関門をクリアしている時点で,ほとんどの方は「QBに取りかかる下地が十分できている」はずと,私は思っているんです.

 

同時にもちろん,私には現時点で定着していない知識,習熟していない学習内容がたくさんあります.繰り返しになりますが,私はQBを「とにかくやってみる」ことを通じてこれらを明らかにし,穴をひとつずつ埋めていくことが,国試合格への最短ルートとなり得るのではないかと考えています.

 

「QB online」はゲームアプリ?

 

私は,「QBオンライン」を一種の「ゲームアプリ」として捉えています.

 

…少し過激な表現と思われるかもしれません(笑).

ただ,これは私の盲目的な思い込みかというと,そうでもないのです.

 

事実として,このアプリには「国試対策をゲームのように捉えさせるための具体的な仕掛け」が数多く盛り込まれています.そしてこのような仕掛けを取り入れることは,“ゲーミフィケーション(gamification)”というビジネス上の立派な手法でもあります.

 

具体例としては…

など,など.

 

「QBをゲームと捉えて,余計なことを考えずにやり込もう.わからないことがあれば,そのたびに知識の穴を埋めていこう.…そうすれば,きっと国試合格に十分なレベルの実力が身についていくはずだ.」

 

端的に言ってしまえば,私は国試合格までの青写真をこんな風に描きながら,日々ポチポチとQBを進めています.

 

皆さんも,「こんな流れで進めてみよう」と思える自分だけの青写真を描けますように.

 

今回は,このあたりで!

 

 

 

参考動画:心電図(ECG) ①効果的な学び方 心電図検定、病棟、テスト、試験にも使える 心臓専門医 米山喜平(Yoneyama, Kihei)

 

 

■筆者プロフィール

大山一慶:関東にある大学の医学部4年生.慶應義塾大学法学部卒業.株式会社リクルートへ入社後,脱サラしバンドマンに.その後いくつかのキャリアを経て,現在の大学へ入学.第252回日本循環器学会関東甲信越支部Student Award最優秀賞.心電図検定3級.