
第118回医師国家試験問題解説
マッチングや卒試で忙しい6年生.気づいたら国家試験本番まであと半年を切り,秋以降の勉強方法に悩んでいる方もいるかもしれません.
唯一の正解はありませんが,多くの先輩は夏〜秋からの国試対策として「回数別」での過去問演習を行っています!
〈回数別の活用時期〉
▶ 夏(6月〜8月ごろ):マッチング・卒試対策としてマッチングの筆記試験では,直近3〜5年分の国試が出題範囲となっている病院も多く,対策として回数別演習を始める人が多いようです. ▶ 秋〜直前期(9月〜1月ごろ):国試本番のシミュレーションとして分野別演習で知識をインプットした後,総仕上げとして取り組む王道のパターンです。本番と同じ時間配分で解くことで、実践的なシミュレーションになり、知識の抜け漏れや弱点の最終確認にも繋がります。 |
『クエスチョン・バンク医師国家試験問題解説』(以下,『QB』)では,分野別だけでなく「回数別」でも過去問を演習することができます.
119回医師国試から,メディックメディアの『回数別』シリーズはオンライン版のみでの公開・販売となりました.最新「119回」がみなさまのQBオンラインで閲覧できるかどうかの確認方法は,こちらの記事をご覧ください!
また,検索機能を使えば近年3回,5回分などで問題を選択することもできます.
過去問演習が重要な理由として,類似・プール問題の出題があります.実際に類似問題が出題された例も見ながら,確認してみましょう.
医師国試では,前年度までに出題された問題の類似・プール(同一)問題が繰り返し出題されます.
毎年,20%前後過去の国試の類似問題が出題され,近年10回に絞っても約12%の問題が類似問題です.
再出題される問題のほとんどでは,前回出題時よりも正答率が上がります.
次にご紹介するのはその一例です.
【118D24】(←クリックするとQBオンラインに移動します)
118回で出題された上記の問題と似たような問題が,
翌年に行われた119回医師国家試験で,下のように出題されました.
【119A41】
機能性ディスペプシアの治療薬について理解していれば解ける問題です,
118回では正答率79.0%だったものが,119回では92.4%と高値を叩き出しています.つまりは,「近年の国家試験問題をしっかり行っていれば」正解できた問題なんです.
118D24の「選択肢解説」と「基本事項」には,119回で出題された内容について解説がありました.
このことからも過去問をしっかり解いて,解説の隅々まで確認しておくことが国家試験対策では重要である,ということが分かります!
119回のもっと詳しい国試分析はこちらの記事をぜひご覧ください!
・第119回 医師国家試験分析:合格基準などの概要と,傾向・対策について
とにかく,「直前に回数別の過去問演習!」というのは,もはや受験生の常識ですよね.
でも,どういうことを意識して回数別で演習をすればよいのでしょうか.
ぼんやり,「解いた〜」で終わらないためにも,過去問対策の大事なポイントをまとめました.
これをみて分かるように,国試本番で1問にかけられる時間は,長くても1分〜2分程度.
すべての問題をじっくり検討する余裕はありません.
回数別の過去問演習でテンポよく解き進めるクセをつけておいた方がよいですね.
また,実際の国家試験の時間にあわせて2日間のシミュレーションをしておくと,体力配分もつかめますよ.
メディックメディアでは,本番と同じように問題演習ができるように最新国試の問題集・マークシートを公開しているので,ぜひご活用ください!
★119回国試の問題集・マークシートのダウンロード(無料)は,こちらの記事から行えます★
QBの「分野別」演習では,疾患別に系統だてて問題が並んでいるため,勉強しやすい仕組みになっています.
しかし,分野も疾患もバラバラに出題される国試本番では,
「分野別」では簡単に思えた問題が突如難問に感じられたりもします.
国試ならではの全分野シャッフルされた出題の緊張感は味わっておきましょう.
また,ガイドラインの変更の年はもちろん,ガイドライン変更年でなくとも,これまで見たことのない問題形式・出題形式に突然マイナーチェンジすることがあります.
数回分の国試を「回数別」で解き,事前に「この程度は変わるかも」と心構えをしておくとよいでしょう.
ここまで読んでくださった皆さんは
「大事なのはわかったけど,どうやって使いこなせば良いのか」
「先輩方はどうやっていたんだろ・・・」
と思うかもしれません.
そこで,今までメディックメディアの『回数別』を使って合格してきた先輩方の体験記を下にまとめました!
随時ここに集約していくので,チェックしてみてくださいね.