【平成30年版医師国家試験出題基準】第1回:適用はいつから?
こんにちは,編集Aです.
少し前のことになりますが,6月30日に
医師国家試験の新しい出題基準(ガイドライン)が厚生労働省から公表されました!
タイトルは「平成30年版医師国家試験出題基準」です.
医師国試出題基準は概ね4年毎に改定され,
適用対象となる国家試験の前年の春に公表されるのが慣例でしたが,
今回公表された出題基準は,次々回の国試
(今の5年生が受験する「112回」(2018年2月実施予定))から適用されます.
このタイミングで公表はされましたが,
今の医学部6年生が受験する,次の「111回国試」(2017年2月実施)は,
「平成25年版」の出題基準が適用されるので,注意してください.
ちなみに112回の国試からは,臨床実地問題に重点を置き,
一般問題の出題数を100問程度減らすこと(全体の出題数が400問程度になる)
が確定しており,出題基準の改定もそのタイミングに合わせたものだと思われます.
…ということで,
平成30年版の出題基準は5年生以下の皆さんに注目してほしいのですが,
今回のガイドライン改定の傾向が,昨今の国試の出題傾向を反映している面もありますので,
6年生の皆さんも,今回の改定点をざっくりと把握しておくとよいかと思います.
現在メディックメディアでは,この新しいガイドラインを鋭意分析中です.
旧ガイドラインとの違いや,新たに追加された項目について
情報誌『INFORMA』や,このWEB INFORMAでご紹介していきます!
まもなく配信する予定ですので,楽しみにしていてください.
ちなみに…以下のような疾患・病態が追加されています.
「TIO」や「サルコペニア」は,すでにQBオンラインの“TONEXT”で扱っているものです!
要チェックですね!!!
★腫瘍性低リン血症性骨軟化症(TIO)
★家族性地中海熱(自己炎症性疾患)
★高IgM症候群
★重症先天性好中球減少症(SCN)
★ジカウイルス感染症
★非閉塞性腸管虚血(NOMI)
★運動器症候群(ロコモティブシンドローム)
★運動器不安定症
★サルコペニア
etc…
[QBオンラインにログインしている人は,TONEXTを今すぐチェック☆]
腫瘍性低リン血症性骨軟化症(TIO)→109D19の解説内
サルコペニア→110G56の解説内
その他の「TONEXT」一覧はこちら
(編集部 A)
■第1回:適用はいつから?
■第2回:何が変わったのか~問題数100問減の影響は?~
■新ワード紹介(1)非閉塞性腸管虚血症(NOMI)
■新ワード紹介(2)胃前庭部毛細血管拡張症(GAVE)
■新ワード紹介(3)腫瘍性低リン血症性骨軟化症(TIO)
■新ワード紹介(4)nephrogenic systemic fibrosis(NSF)
■老年医学にかかわる新ワード4つ
■新ワード紹介(5)サルコペニア
■新ワード紹介(6)運動器不安定症
■新ワード紹介(7)運動器症候群(ロコモティブシンドローム)
■新ワード紹介(8)フレイル
■新ワード紹介(9)家族性低尿酸血症
■新ワード紹介(10)タンデムマス・スクリーニング
■新ワード紹介(11)ジカウイルス感染症
■新ワード紹介(12)持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)
■新ワード紹介(13)アシネトバクター感染症
■新ワード紹介(14)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
■新ワード紹介(15)難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)
■新ワード紹介(16)ジュネーブ宣言
■新ワード紹介(17)システマティックレビュー
■新ワード紹介(18)産科医療補償制度
■新ワード紹介(19)医療事故調査制度
■新ワード紹介(20)地域医療構想/地域包括ケアシステム
■新ワード紹介(21)好酸球性食道炎(EoE)
■新ワード紹介(22)ACTH非依存性両側副腎皮質大結節性過形成(AIMAH)
■新ワード紹介(23)被包化膵臓壊死(WON)
■新ワード紹介(24)高IgM症候群
■新ワード紹介(25)重症先天性好中球減少症(SCN)
■新ワード紹介(26)家族性地中海熱(自己炎症性疾患)
■新ワード紹介(27)進行性多巣性白質脳症(PML)
■新ワード紹介(28)ダメージコントロール(DCS)
■新ワード紹介(29)ロービジョンケア