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【第13回】心電図を確認する眼の動き

 

 

みんなの心電図

〜非専門医のための読み方〜

 

第13回 心電図を確認する眼の動き

 

 

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意外に見落としがちなのが「眼の動き」です.

12誘導心電図は12本も線があるわけです.
それを過不足なく短時間で確認するには効率の良い読影手順が不可欠です.

 

これにはルールがあるわけではありませんが,1つの方法を紹介します.
そもそも心電図はリズム不整,虚血のスクリーニングに特化した検査です
第3回「心電図でわかること,わからないこと」を参考).

 

したがって,これらを効率よくスクリーニングする手順を考えます.

 

①Ⅱ誘導を右に流してみましょう.
リズム不整やwideQRSなどの目立つ所見を拾っていきます.

 

②Ⅱ誘導とV1誘導でP波を比較します.
洞結節由来であればⅡ誘導は単峰性で上に凸,
V1誘導で2相性となっています(第6回参照).

 

③V1-V6にかけて縦に胸部誘導を確認しながら
R波増高のグラデーションを確認します(第12回参照).

 

④全12誘導に目を再度移して縦に読み
ST-T部分を中心に虚血所見を確認します(第11回参照).

 

あくまで1例ですが,これを参考に自分なりに
過不足なく所見を拾う眼の動かし方(読影手順)について
意識して考えてみてください

 

重要なのは,

毎回同じ順序で読むこと(効率を上げるため)
1つの所見をみつけたからといって

後の手順を省略しないこと(見落としを防ぐため),です.

 

 

 

著者:Dr. ヤッシー
内科医.心電図読影へのあくなき探求心をもち,
循環器非専門医でありながら心電図検定1級を取得.
これまでに得た知識・スキルを臨床現場で役立てることはもちろん,
教育・指導にも熱心.若手医師だけでなく,
多職種から勉強会開催の要望を受けるなど,頼られる存在.

 

 

→【第14回】冠症候群の診断は合わせ技1本

 

–「みんなの心電図」目次–

【第1回】連載のコンセプトと自己紹介
【第2回】初学者はなぜ,心電図を苦手と感じているのか?
【第3回】心電図でわかること,わからないこと
【第4回】近づく電気,離れる電気
【第5回】電極のつけ方と基本波形
【第6回】P波はⅡ誘導とV1誘導を見よ (刺激伝導系その1  心房の伝導)
【第7回】心房から心室へは1本道(刺激伝導系その2 房室結節の伝導)
【第8回】心室壁の高速道路と一般道 (刺激伝導系その3 ヒス-プルキンエ線維の伝導)
【第9回】心室壁はつっかえないように縮んで,伸びる(QRST波形理解の下準備その1)
【第10回】パッチクランプ法でみる細胞1粒の活動電位(QRST波形理解の下準備 その2)
【第11回】QRST波形の成り立ち(刺激伝導系その4 心室の興奮と弛緩)
【第12回】QRS波の胸部誘導でのグラデーションを感じよう
【第13回】心電図を確認する眼の動き
【第14回】冠症候群の診断は合わせ技1本
【第15回】心筋梗塞の心電図の成り立ち (1)T波増高
【第16回】心筋梗塞の心電図の成り立ち (2)ST上昇
【第17回】心筋梗塞の心電図の成り立ち (3)異常Q波
【第18回】心筋梗塞の心電図の成り立ち (4)冠性T波
【第19回】心筋梗塞の心電図は出る順番が大切
【第20回】心内膜下虚血の心電図 ST低下
【第21回】ST変化の鏡面像(Mirror image)
【第22回】冠血流域と誘導の対応関係
【第23回】速読式 心拍推定
【第24回】速読式 QT延長推定と基礎疾患
【第25回】頻脈の読影が心電図では最も難しい
【第26回】頻脈性不整脈の分類 (1)上室性と心室性
【第27回】頻脈性不整脈の分類 (2)上室性頻脈の種類

 

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